イタリアは、日本の国土のように南北に長く、北イタリアと南イタリアでは同じ国かと見紛うほど、街並みや自然、習慣に大きな違いがあります。
一般的なハネムーンツアーだと北部、中部イタリアを訪れるものがほとんど。南イタリアまで行かないものも多くあるようです。
南イタリアとは、ローマから南にある地域のことを指し、日本でもお馴染みの地域といえば「ナポリ」「カプリ島」「アマルフィ」「シチリア島」「アルベロベッロ」「マテーラ」でしょうか。
でも、最近は日本発着のハネムーンツアーでも、南イタリアを周遊するものも増えており、一段と注目されていますね。
プーリア地方はイタリアをブーツに例えたら、ブーツのかかととヒールのところに当たります。おとぎ話の中に出てくるようなとんがり屋根の家で有名なアルベルベッロも、ここプーリア地方にあります。
今回、夏のバカンスで家族と共に南イタリアを旅行してきました。現地イタリア人の間でも大人気のプーリア地方です。この時に見つけてきた、ご当地限定のお土産を紹介します。
南イタリア・プーリア地方の特産品は「エクストラバージンオリーブオイル」
プーリア地方、辺りを見渡せば必ずオリーブ畑があると言っても過言ではないほど、オリーブ畑に囲まれています。
夏のバカンスでプーリア地方を訪れるイタリア人たちは、必ずこの地方の「エクストラヴァージンオリーブオイル」を大量購入していくと言っても過言ではありません。
イタリア人にとってのオリーブオイルは、日本人にとっての醤油と同じ位置づけにあると言えます。とにかく何にでもオリーブオイルをかけます。なんと、初めての離乳食も既にオリーブオイル使用します。
良質のエクストラヴァージンオリーブオイルは調理用ではなく、ブルスケッタ(イタリアントースト)にかけたり、ソースのように塩と共に野菜やステーキにかけたりします。なお、調理用のオリーブオイルはあまり上質のものを使うのはもったいないとされています。
流石に日本からの新婚旅行で大量買いはできないですよね。でも、はるばる南イタリアまで来たのに、イタリアの誇る絶品オリーブオイルを買わないのは残念!
お土産用に可愛いボトルや瓶に入ったオリーブオイルがあるので、そういったオイルの購入がおススメです。
コレクションして新居に飾りたいオリーブオイルのデザインボトル
ガラス瓶、缶、陶器など、様々な容器に入ったオリーブオイル。デザイン、色もお洒落で全部そろえたくなります。
バラマキ用におすすめ!ミニ缶・小瓶のオリーブオイル
上の写真は、手のひらサイズのフレーバー付きオイルのミニ缶。色違い・香り違いで揃えたい!
バラまき土産用にもできる可愛らしい小瓶もあります。これは喜ばれそうです。
新婚旅行でお持ち帰りにおすすめの缶タイプ
私も実際に、お土産として購入してみました!
スーツケースに入れるには重いですが、ガラス瓶よりも軽く、割れてしまう心配がありません。
お味はオリーブオイル独特のフルーティーさが後味に残る、しっかりした味わいのオイルでした。
同じプーリア地方のオイルでも産地によってピリっと辛いものもあるので、それがお好みではない方はお店の方にお尋ねください。
特産品を扱うお店に売っていますが、この缶タイプのオイルは、比較的大き目の現地スーパーでも購入することができます。
<便利なイタリア語:オリーブオイル購入編>
■味の辛くないオリーブオイルを購入したいです。
Vorrei prendere l’olio d’oliva senza il gusto piccante.
(ヴォッレイ・プレンデレ・ローリオ・ドリーヴァ・センツァ・イル・スグト・ピッカンテ)
- エクストラバージンオイル
Olio d’oliva extra vergine
(オーリオ・ドリーヴァ・エクストラ・ヴェルジネ) - フルーティーな味のオイル
Olio con il gusto fruttato
(オーリオ・コン・イル・グスト・フルッタート) - 調理用オリーブオイル
Olio d’oliva per cucina
(オーリオ・ドリーヴァ・ペル・クチ―ナ)
新婚旅行で南イタリアの思い出を持ち帰ろう!おすすめのプーリア土産4選
オリーブオイル以外で、ハネムーン土産におすすめしたい特産品を4つご紹介します。
プーリアを代表するパスタ「オレッキェッテパスタ」
プーリアを代表するパスタといえば、オレッキェッテ。イタリア語で「小さい耳」を意味する耳たぶ型のショートパスタです。
菜の花とブロッコリーの中間のような「チーメ・ディ・ラーパ」という野菜のパスタソースといただくのが定番。日本でも入手可能な、バジリコのペーストやミートソースのラグーソースでいただいても美味しいです。
ちょっとかさばりますが、パスタはコスパのいいバラまき土産ナンバーワンです。
南イタリアのスナック「タラッリ」
うっすら塩味のきいたスナックで、小さ目のものはタラッルッチとも言います。固焼きパンと、よくいわれますが、サクっとしたビスケットのような食感です。
そのまま食べてもおいしいのですが、ハムやサラミ、チーズと一緒に食べたりしても最高です。食前酒のおつまみにも最適で、ついつい食べすぎ&飲みすぎてしまいます。
タラッリは南イタリア全般の特産品ですが、プーリア地方のタラッリはフェンネル(ウイキョウ)の実が入っており、独特の味わいがあります。
これもちょっとかさばりますが、お手軽価格で日持ちがするのでハネムーンのお土産におススメです。
味の差はあれ、ほぼイタリア全国のスーパーで取り扱われているので、南イタリアにはいけないけどタラッリは欲しい!という方はイタリアの滞在先で是非チェックしてくださいね。
シンプルだけど見栄え良し!「カラフルな陶器」
昔からイタリアでは、オイルなどを入れておく容器は陶器が使われており、ガラスや缶になったのは戦後。
オイルを入れなくてもインテリアの飾りにしても素敵ですね。自宅に置けばイタリアでのハネムーンの思い出が見るたびに蘇ってくるでしょう。
<番外編>陶器でできた招福アイテム「プーモ」
カラフルな陶器でできたアイテムで、プーリア地方でしか見ない「プーモ」という不思議な招福アイテムがあります。
もともとはかなり大きなもので、門柱やバルコニーの柵の上に左右ペアで置かれる装飾品だったそうです。今でもちらほら飾りとして使われています。
プーモは富と肥沃さのシンボルで、果実と葉の形をしています。コロンとしてカワイイミニサイズから、迫力の大きさのものまで様々です。
小さなプーモのマグネットがあり、定番のお土産となっています。新居のドアに飾ってもかわいいですね。
アルベロベッロ限定の手織物
アルベルベッロの上質な手織物は肌触りもよく、特に麻のものが有名です。
職人さんが一つ一つ織りあげた天然素材の織物は一点ものの芸術品のようです。なかなか手に入らない一生ものの上質ファブリックは、作り手さんの高齢化が進む中、さらにレアな品となっていくと言われています。
昔は、花嫁や花婿の家族が、手織りのベッドシーツやテーブルクロスなどの一式に刺繍装飾を入れ、新郎新婦にプレゼントするという習慣がありました。このため、新婚の2人にプレゼントするファブリックを作る職人さんは引っ張りだこだったそうです。
こんな素敵なファブリックが廃れていくのは残念ですね。
南イタリアのご当地お土産特集、いかがでしたでしょうか。
南イタリアにハネムーンに行かれる方や検討されている方は、ぜひ参考にしてくださいね。
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