25年前、サン・パウ病院の近くで住んでいました。古くなってお化け屋敷みたいな病院の前を歩くたびに「ここにだけはお世話になりたくないな。」と思ったものでした。昨年、4年間の修復工事を終えたてお化粧直ししたサン・パウ病院の見学にそのうち行こうと思いつつ、なかなかその気にならなかったのは、そのせいだと思います。
重い腰を上げて、ミュージアム無料日に、夕暮れせまるのサン・パウ病院を見学してみましたら、お化粧直しをしたモデルニズモ建築の素晴らしさにただただ感動。観に来て良かった!
何と言っても、ユネスコの世界遺産ですから、一見の価値ありです。
サグラダファミリアに次いで2番目に世界遺産登録「サン・パウ病院」
■Hospital Sant Pau
(住所:Carrer de Sant Quinti, 89,Barcelona)
サグラダファミリアから、アベニダ・ガウディを山方向に向かって10分も歩けばサン・パウ病院にたどり着きますから、サグラダファミリアとセットで見ると効率がいいですね。
1930年に完成したサン・パウ病院は、カタルーニャ音楽堂と同じく、モデルニズモの代表的な建築家リュイス・ドメネク・イ・モンタネールによって設計されました。
開放感のある中庭に、本当にこれが病院なの?と思うほどエキゾチックで可愛いお菓子の家のような病棟が並びます。患者さんは、さぞかし癒されたことでしょう。
現在は、後方に近代的なサン・パウ病院が建設されたので、これらのモデルニズモの建築物は、会議やアクティビティに使用されています。
この模型で全景がわかるでしょうか。
病院として使われていた当時の写真で、病室のイメージがよくわかります。
美しいモザイクや、ステンドグラスに囲まれて、モデルニズモの世界にタイムスリップしたみたい。
イスラム建築とキリスト教建築のフュージョンが美しくて、隅々まで見入ってしまいました。
バルセロナの主要博物館が無料になるのは、毎月第一日曜日と、5月18日前後(毎年世界ミュージアムデーに準じます)、9月11日と9月24日です。
写真のバックになる素敵なスポットがいっぱいです。ハネムーンの記念に、お二人で素敵なセルフィーを撮ってくださいね。