鋭く尖った絶壁の山々。その山頂にあるマチュピチュは、山裾からは存在が確認できないことから「空中都市」と呼ばれています。
日本からアクセスしにくい南米にあってさらに山岳地帯、旅行日数にゆとりが必要。
虹色に染まる奇跡の山、マチュピチュと両方登山が最新トレンド。
リャマやアルパカ、アンデスウサギ(ビスカッチャ)など、遺跡内でも出会えます。
数ある世界遺産のなかでも「ぜひ訪れたい場所」として絶大な人気を誇るマチュピチュ遺跡。
日本からだとアメリカもしくは、リマで1泊し、そこからクスコへ。マチュピチュまでは列車移動になります。
移動時間だけで往復3日程かかるため、最低でも8日間はないと楽しめません。成田発の8日間フリープランツアー(朝食付き)の場合、だいたい60~70万円(おふたり予算)くらいが目安。
高級ホテルや食事付きを選択するとプラス10~20万円程度必要になります。またゴールデンウィークや7、8月のハイシーズンには極端に高くなる時期がありますので注意しましょう。
格安航空を利用すればもう少し費用を抑えられますが、移動時間がさらに伸びてそれだけでクタクタになってしまいますし、疲れていると高山病にもかかりやすくなるなどの理由から、あまりおすすめできません。
日本からマチュピチュまでは、米国経由でペルーの首都リマに入り国内線で最寄り空港があるクスコまで乗り継ぐ方法が一般的です。このルートだと、米国内またはリマで1泊することになります。
全日空、アメリカン航空、デルタ航空など、米国内での1ストップ(1回乗り換え)の便も近年増えてきていますが、日本から地球の裏側にあるペルーまで、平均して20時間以上の移動です。
クスコからマチュピチュ遺跡までは列車を利用して約3時間。日帰りのツアーもありますが、あわただしさを考えるとマチュピチュ周辺で1泊以上の宿泊を考えたほうがベターです。また帰りは日付変更線を通過するためクスコから日本まで実質2日間必要になります。
それを考えると余裕をもって見学するためには全体で7日間以上、クスコやリマの観光も含めるなら8日間以上のプランが現実的でしょう。
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マチュピチュは南半球にあるため日本とは季節が逆です。
12月から3月頃は雨期でかなり強く雨が降ることもあります。山道なので雨が上がっても滑りやすく、無駄に体力を使ってしまうことも。また、この時期は全般的に天候が不安定になりやすいため、滞在日数があまり長く取れないときは避けたほうが賢明です。
一方、気候の良い乾期には混雑もあり費用もかさみますから、マチュピチュをハネムーンのメインに考えるのであれば、5~6月がベストシーズンといえるのではないでしょうか。
高地のため気温は低く寒暖の差が激しいので、乾季でも厚手の上着を用意しましょう。寒さも高山病を引き起こす要因の一つです。
雨季は霧が発生しやすく、雲海の中に見え隠れするマチュピチュは普段以上にミステリアス。雨季を狙って訪れる人もいます。ただ、ぬかるんだ山道は危険を伴いますし、降水量次第では土砂崩れが起こり、最悪マチュピチュに行けないということもあり得ます。
また、雨季の1~4月は、クスコ(ポロイ駅)発の列車は運休し、途中までバス輸送に変更されるので、そこも注意しましょう。
レインボーマウンテンの山頂はなんと5,037m。高山病のリスクが高く、過酷な登山になるため、シーズン選びは慎重に。乾季の4月~10月を狙っていくのがいいでしょう。
雨の日だときれいな7色に撮れないので、天気はとても重要です。晴れた日を選んで訪れてください。
マチュピチュ村に入る前後の宿泊地は首都リマか内陸のクスコになることが多いですが、日程が許せば、マチュピチュで1泊し、体調を整え、天候のよい日を選んで登山するのもおすすめです。
山のふもとにあるマチュピチュ村は小さな村ですが、温泉が湧いており、入浴もできます。お土産屋さんやカフェ、レストランもあるので、意外に楽しめるのではないでしょうか。
遺跡近くのエリアで一番の注目ホテルは、なんといっても遺跡の目の前にある「ベルモンド・サンクチュアリー・ロッジ」。遺跡への最寄駅であるマチュピチュ駅からはバスで30分ほど山道を登った場所にあります。
宿泊料金はかなり高めに設定されていますが、早朝の清らかな空気に包まれた遺跡や夕日に染まる瞬間を堪能できますし、夜には、神秘的な月明かりのマチュピチュも部屋から鑑賞できます。この素敵すぎるロケーションゆえ、シーズン中は予約が取りづらいほどの人気です。
オールインクルーシブなので、食事はもちろんアルコールも一部を除いて飲み放題ですし、登頂で汚れてしまった靴を洗ってくれるサービスや、時間は決まっていますが送迎バスも料金の中に含まれています。
もちろんスタッフのホスピタリティも抜群ですので、お値段は張りますが満足度も高いホテルです。
マチュピチュ駅から徒歩10分のところにある「インカテーラ・マチュピチュ」は、全部屋コテージタイプのリゾートホテルで、宿泊客なら誰でも入れる露天風呂も完備。
マチュピチュの中心部ですが、広大な敷地は緑豊かで熱帯植物園さながら。食事の美味しさにも定評が有り、美しい景色と川のせせらぎの中で食事ができます。
暖かみのある内装は気取り過ぎない品の良さで、別荘で過ごしているかのような雰囲気です。全館禁煙ですので、愛煙家の方はご注意ください。
「スマック・マチュピチュ」は、ウルバンバ川沿いにあり、マチュピチュやワイナピチュの遺跡から10キロ圏内のホテルです。
内装はアンデス風にしつらえられ、可愛らしさと上品さを兼ね揃えた部屋は広さも十分。窓からは山とウルバンバ川が見え、マチュピチュ村の繁華街からは少し離れていますが、その分、夜や朝はゆったりと静かな時間が過せます。
レストランのほかにカフェ&バーもありますし、登山で疲れた体を癒すスパも完備。スタッフの心のこもったおもてなしも人気の秘密です。
お手頃価格なホテルでおすすめなのは「ラ カバーナ マチュピチュ」や「ティエラ・ビバ・マチュピチュ」。
「ラ カバーナ マチュピチュ」は、マチュピチュ村のメインストリートを少し登ったところにある、カントリー調でアットホームなホテルです。フルーツジュースが24時間用意されていたり、チェックアウトの時にはちょっとしたお土産を持たせてくれたりと、嬉しい心遣いも。
温泉街の近くなので、登山の後はマッサージを受けるのもいいですね。
かつては「ホテル アトゥカイ タワーズ」という名前だった「ティエラ・ビバ・マチュピチュ」は、ウルバンバ川沿いのホテルで、小高い丘の中腹に立っています。さりげなくアンデス調の雰囲気が漂う内装に、部屋はコンパクトですが清潔感があり快適に過ごすことができます。ホテルの周りにはお土産さんや飲食店もあるので、街を散歩するのも楽しいですよ。
マチュピチュ遺跡は、1983年に自然遺産と文化遺産の複合遺産に指定されたインカ帝国の遺跡。切り立った崖の上に5㎢にも渡って広がるその姿から、「空中都市」や「インカの失われた都市」などと呼ばれています。何故このような場所に都市が築かれたのかなど詳しいことは解明されておらず、新・世界七不思議の一つとも言われています。
「太陽の神殿」は、マチュピチュ遺跡観光の人気スポットです。湾曲した石壁は高さ5mにも及び、東の窓からは冬至の朝、南の窓からは夏至の朝に太陽が正確に差し込む、太陽信仰に基づいた造りをしています。
マチュピチュ遺跡の一番高い所にある石が「太陽をつなぎ止める石(インティワタナ)」です。 この石の四隅は正確に東西南北を示していることから「時計の役目を果たしていた」「太陽を使って暦を観測していた」など諸説あり、手をかざすと神秘の力を分け与えてもらえるパワースポットとも言われています。
長い階段を上った先にある三角屋根の建物が「見張り小屋」です。 そこから見えるのは、ガイドブックでよく見る遺跡の全景!撮影スポットとして欠かせません。
マチュピチュ遺跡の西側には、標高2,720メートルのワイナピチュ山がそびえ立っています。尾根伝いに片道1時間半ほどの登山ルートがあり、急斜面や階段が続くハードなコースですが、山の上から見渡す遺跡は間近で見るのとまた違った迫力があり、人気の絶景スポットです。登山ルートの途中には、洞窟内に作られた「月の神殿」もあるので見逃せません。
環境保護のため1日400名と人数制限があり、事前予約が必要です。1か月先まで予約がいっぱいなんてこともあるので、登山をしたいなら早めに予約を済ませましょう。
マチュピチュ村に行ったことのある人が良く言うのが、「日本の温泉街みたい」という言葉。それもそのはず、マチュピチュ村の以前の名称アグアス・カリエンテスは「熱い水」という意味で、実際、村には温泉施設もあるんです。
日本の温泉よりぬるめで、水着着用の公衆施設ですが、登山で疲れた体を温泉で癒すのもいいですね。
マーケットにはお土産屋さんが連なり、民芸品やTシャツなどを売っています。一見似たようなものが並んでいますが、丁寧に見ていくとそのお店にしかない色のものや、ちょっと雰囲気の違うものなどを見つけることが出来ます。
あまり大きくない村で、歩いて1~2時間程も回れば大体見れてしまう広さなので、ゆっくりお気に入りのお土産を探すことができます。
マチュピチュ遺跡の麓にあるのが「マチュピチュ博物館」。遺跡発見から発掘の歴史、出土した土器や青銅器の展示、石組みの仕組みについてなどが詳しく紹介されているので、「失われた空中都市」の秘密をより深く知ることができます。
マチュピチュを訪れる際は必ず履き慣れた歩きやすい靴を用意し、防水加工や着脱しやすい服、日焼け止めや帽子など、天気の変化に対応できる用意をしていきましょう。
ウユニ塩湖やナスカの地上絵、チチカカ湖など、ほかの世界遺産や観光名所とセットになったツアーも人気があります。南米の絶景や不思議に思う存分浸る、ロマンあふれるハネムーンはいかがですか?
マチュピチュ村にはレストラン街もあり、ペルー料理やインターナショナルな料理を楽しめます。
ピザを出す店が多いのが特徴ですが、注目は「インディオ・フェリス」。フランス人のオーナーが創る、地元の食材をフランス風にアレンジした料理は数々の受賞歴をもち、観光客からの評判も良いレストランです。
肉料理、魚料理とも品数が多いため、滞在中にリピートしても飽きることはありません。コース料理を頼んでもいいですし、気になる料理を単品で頼んでもOK。
もう少しカジュアルに食事を楽しみたければ「フル・ハウス・ぺルビアン・キュイシーヌ(FULL HOUSE PERUVIAN CUISINE)」がおすすめ。川沿いにあるお店で眺めが良く、マチュピチュの中では平均的な価格ながら美味しい料理を提供することに定評があります。川を臨むテラス席で遺跡探索後にいただく料理とビールは格別!
「マパチョ・クラフトビーフ&ペルビアンキュイジーヌ(Mapacho Craft Beer & Peruvian Cuisine)」は、名前の通りクラフトビールを楽しめるお店として人気があります。7~8種類のクラフトビールを置いていて、しっかり目の味付けの料理はお酒が進みます。料金設定は少し高めですが、高級料理店というわけではなく地元の料理と美味しいお酒を楽しめるレストラン&バーといった感じです。
マチュピチュ村にはイタリアンを食べられるお店がたくさんありますが、日本で食べられているパスタやピザを想像して注文するとガッカリすることがあるかもしれません。
「インコントリ デル プエブロ ビエホI(ncontri del pueblo Viejo)」は日本人も多く訪れるイタリアンのお店で、マチュピチュでは珍しく本格イタリアンが食べられると人気です。特にピザは、チーズも生地も本格的でおすすめ!
お肉やパスタを食べることが多いマチュピチュで、小腹がすいたりパンが懐かしくなったら、フランス人が経営するパン屋「ブランジェリー・パリ(La Boulangerie de Paris)」へ。クロワッサンやチョコパン、サンドイッチなどをコーヒーと一緒に味わうことができます。イートインでもテイクアウトでもOK。
マチュピチュ村を歩いていると、観光客向けではなく地元の人たちが集まっている屋台や大衆食堂のようなところもありお値段もお手頃なので、色々なものを少しずつ食べ歩きしても楽しいですよ。
みやげものコーナーがあるホテルもありますが、せっかくならマチュピチュ村のお土産屋さん探索も楽しみの一つですよね。
駅隣の民芸品マーケットや線路沿いの旧駅ホーム、そしてアルマス広場から延びるインカ・パチャクテキ通りを奥に入ったあたりには、みやげもの屋やレストラン、マッサージ店などがたくさん並んでいます。
マーケットはまるで色の洪水!カラフルなバッグやポーチ、小物入れなどの雑貨が所狭しと並んでいます。ペタンコ靴やハイカットのスニーカーまでカラフル!同じインカ模様でも、よく見ると色合いや柄が一つ一つ違っていて、アンデスの動物や鳥が織り込んであるものも。お気に入りの一点を見つけてくださいね。
アルパカの毛で織られたセーターやポンチョは少々値段が張るものの、軽くて暖かくて肌触りも優しいので人気の商品です。店によっては品質の悪いものが混ざっていることもあるため、よく吟味して決めましょう。
品質にこだわるならクスコなどにある専門店での購入もおすすめです。日本で買うよりもずっとお手頃に入手できますよ。
見るからにモフモフしたアルパカのぬいぐるみやキーホルダーは、その可愛さからつい手に取ってしまいます。
マーケットと言っても2時間もあれば見て回れる広さの村なので、ゆっくりお土産を見ることができそうです。
マチュピチュ村への経由地であるクスコやリマでも、マチュピチュらしいお土産を買うことができます。マチュピチュは一大観光地なので、物によってはクスコで購入した方が安いという場合も。
ミルクキャラメルとナッツをチョコレートでコーティングした「チョコテハ」や、ペルーの国民的なお酒「ピスコ」、質の高さが世界的に評価されているペルー産のコーヒーなど、ペルーの定番土産はマチュピチュよりもクスコやリマで探した方が見つかるものもありますし、マチュピチュで売っているインカ模様のカラフルな靴は、クスコでオーダーメイドすることも可能です。
せっかく地球の裏側まで行くなら、この機会にマチュピチュだけでなく南米の他の国にも行ってみませんか?ここではおすすめのプランをいくつかご紹介します。
世界に数ある絶景スポットの中で人気一位二位を争うと言っても過言ではない、「謎多き空中都市」マチュピチュ遺跡と「奇跡の絶景」とウユニ塩湖を一度に堪能する周遊プランはいかがですか?
マチュピチュのあるペルーとボリビアはお隣同士。せっかくですから両方網羅したよくばりプランを提案してもらいましょう。予算と旅行日数は最低でも10日間は欲しいところ。1人あたり65万~80万円くらいをみておきましょう。
ついでにボリビアとの国境付近にあるチチカカ湖も一緒に回るのもおすすめです。
南米の絶景スポットといえば、もう一つ忘れてはいけないのがイグアスの滝。古代都市遺跡と世界最大の滝をめぐる、スケールの大きなハネムーンはいかがですか?旅行会社のツアーでは、ナスカもセットでまわる場合が多いようです。相場は9日~10日間で60~70万円ほど。
さらに欲張るなら、マチュピチュ、ウユニ塩湖、イグアスの滝を回るツアー。さすがに10日間では無理なので、12~14日間ぐらいかけてじっくり回る覚悟で!
シャーロック・ホームズでおなじみの作家、コナン・ドイル「失われた世界」の舞台になったのがギアナ高地。コロンビア、ベネズエラ、ガイアナ、スリナム、フランス領ギアナ、ブラジルの6か国と地域にまたがる地域の総称です。
ヴェネズエラのカナイマ国立公園は世界遺産で、世界最大の落差を誇る滝「エンジェルフォール」や、巨大なテーブル状の大地「テーブルマウンテン」の景色は圧巻です。
チリ南部とアルゼンチンにまたがるアンデス山脈の南端にあるパタゴニア。アルゼンチン側にあるロス・グラシアレス国立公園は、世界3位の大きさを誇る氷河「ペリトモレノ」があります。空気をほとんど含まないため、青い光だけを反射するため、ラムネアイスのような美しいブルーの氷を見ることができます
また、ヘネラル・カレーラ湖には、世界で最も美しいといわれる洞窟「マーブル・カテドラル」が。大理石が幾重にも重なって作り出したマーブル模様と、ターコイズブルーの湖の色がこの世のものとは思えない圧巻の景観をつくりだしています。
イースター島でおなじみのチリ。島は本土から約3,700㎞も離れた南太平洋上にあります。巨大石造のモアイが立ち並ぶ景観は大迫力。タヒチからアクセスするプランも人気です。
チリ本土であれば、星空の名所「アタカマ砂漠」がおすすめ。どこまでも続く広大な砂漠は、標高2,000mほどの高さにあり、どこよりも星空に近いといわれています。
ダーウインの進化論でおなじみのガラパゴス諸島は、太平洋の赤道近くにある島。エクアドル領になります。通常はクルーズ船や日帰りのアイランドホッピングツアーでしかアクセスできません。なかなか行けるチャンスが少ないので、思い切ってハネムーンで訪ねてみてもいいかもしれません。
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