前回はサクレ・クール寺院のドームの絶景を中心にご紹介させていただきました。
今回は、スリや押し売りなどの危険多発地帯を上手に避け、モンマルトルを効率よく観光するコツと、サクレ・クール周辺の見どころ、そして料理の美味しいおすすめのカフェをご紹介させていただきます。
それでははじまりです♪
モンマルトルに行くなら「ラマルク=コランクール」か「アベス」駅を利用しよう!
サクレ・クール寺院の最寄り駅はメトロ2号線の「アンヴェール(Anvers)」。しかしその駅のホームはスリ多発地帯!
さらに「アンヴェール駅」からサクレ・クール寺院までを結ぶ通り「ステンケルク通り(Rue de Steinkerque)」もスリがいっぱい。これではスリの懐に飛び込むようなもの。
そこで、出来るだけ危険を避け、モンマルトルらしい雰囲気を満喫しながら効率よく歩ける2駅をご紹介します。
まず1つめがメトロ12号線のここ「アベス(Abbesses)」。エクトール・ギマールが制作したアール・ヌーヴォー様式の貴重な駅としても知られています。
サクレ・クール寺院へ行く際の利用駅として「アンヴェール駅」の次に便利として紹介されるのがこの駅です。
そしてもう1つがこの「ラマルク=コランクール(Lamarck-Caulaincourt)」駅。同じくメトロ12号線で「アベス」のお隣になります。
実はモンマルトルの見どころのほとんどがサクレ・クール寺院の裏通り。
そしてこの裏通りを結んでいるのがご紹介した「アベス(Abbesses)」駅と「ラマルク=コランクール(Lamarck-Caulaincourt)」駅。
この2駅いずれかを出発地にすれば、モンマルトルの見どころはほぼ網羅できます!
危険多発駅「アンヴェール」をわざわざ利用する必要はないんです!
それでは今回は「ラマルク=コランクール」駅を起点にして出発してまいりましょう♪
ハネムーンツアーのはじまりは芸術家たちが歩いたソル通りから
ここは駅の後の階段を上がるとすぐある「コーランクール通り(Rue Caulaincourt)」から1本入った坂道の「ソル通り(Rues des Saules)」。
この通りにルノワールやピカソ、モディリアー二、ユトリロらが常連だったキャバレーで現在もシャンソニエ(歌酒場)として営業している「オ・ラパン・アジル」があります。
<Information> オ・ラパン・アジル Au Lapin Agile
http://www.au-lapin-agile.com/
22 Rue des Saules, 75018 Paris
静かで小さな墓地で、ユトリロのお墓はちょうどお店のそばに立っている壁のすぐ裏にあります。
「オ・ラパン・アジル」で飲んだくれて千鳥足でここを歩いたであろうユトリロが、壁のすぐ向こうで眠っていることがなんだか不思議で感慨深く感じられる場所なのです。
ただし入口は回り込んだ場所にあってコーランクール通りの近くになります。なので行かれる場合は一番最初がおススメ。
坂の途中にはモンマルトルに唯一残るぶどう畑「ル・クロ・モンマルトル」。
その先にはルノワールやユトリロも描いているピンクの家「ラ・メゾン・ローズ」もあります。
さらに続く!モンマルトルの裏通りにはハネムーンで訪れたい見どころがいっぱい!
「ラ・メゾン・ローズ」で交差する「コルト通り(Rue Cortot」を左へ入るとある建物は、ルノワールや女流画家バラドンと息子のユトリロが暮らした場所。
現在は、19世紀から20世紀初頭にかけてのモンマルトルの歴史が紹介されている「モンマルトル美術館」になっています。
<Information> モンマルトル美術館 Musee de Montmartre
12-14 Rue Cortot, 75018 Paris
ソル通りから「ノーヴァン通り」に出たはす向かいの小道には、スペイン出身で20世紀を代表する画家サルバドール・ダリの美術館もあります。
<Information> エスパス・ダリ・モンマルトル(ダリ美術館) Espace Dali Montmartre
11 rue Poulbot 75018
やはりモンマルトルに来たら一度は行っておきたい場所の1つですよね。
ちなみにテアトル広場の脇にある「カルヴェール通り(Rue du Calvaire)」。
1844年に小さな通り道としてはじまった、雰囲気のある階段を降り、緩やかな坂を下っていけば「アベス駅」への近道となります。
また、ソル通りから「ノーヴァン通り(RUE NORVINS)」を右にいっても「アベス」駅にたどり着くので覚えておいてくださいね。
映画「アメリ」に登場したカフェがある「アベス」通り
ここは「アベス駅」前の「アべス通り」です。右に進むとぶつかる「ルピック通り(Rue Lepic)」との交差点。
あの左の坂を下ると右側にあるのが映画「アメリ」に出て来た「カフェ・デ・ドゥ・ムーラン」(主人公のアメリが働いていたカフェ)。
右の緩やかな上り坂を進むと、2つの風車が並ぶモンマルトルのシンボル「ムーラン・ド・ラ・ギャレット(ダンスホール)」があります。ルノワールの絵でもよく知られていますね。
<Information> カフェ・デ ・ドゥ・ムーラン Cafe des Deux Moulin
http://cafedesdeuxmoulins.fr/ja
15 Rue Lepic, 75018
「ラマルク=コランクール(Lamarck-Caulaincourt)」駅も「アメリ」の撮影で使われましたね!
映画ファンなら、この2駅を拠点にモンマルトル観光がおススメ。ぜひ、ハネムーンのオリジナルプランに組み込んでもらいましょう。
サクレ・クール寺院の裏通りに、知る人ぞ知る人気カフェがオープン!
テアトル広場まで来れば前回ご紹介させていただいたサクレ・クールはすぐ裏手。
そんなサクレ・クールの、これまた裏通りにまだ日本人にはほとんど知られていない穴場的なおしゃれカフェがオープンしているのです!これが日本での初ご紹介になるかと思います!
それではサクレ・クールを正面にして右にある「ラマルク通り(Rue Lamarck)」をちょいと進みましょう。ほんの1、2分ですよ。
するとすぐ右側にあるのがおススメのカフェ「ハードウェア・ソシエテ(HARDWARE SOCIETE)」です!
モンマルトルにオープンしたメルボルン発の穴場カフェ、パリ初出店!
2人のオーストラリア人が開いたこのカフェは、サクレ・クールの喧騒が信じられないほど静かで落ち着いた雰囲気。
メルボルン発信ですが、モンマルトルらしさがいっぱいのおしゃれ隠れ家カフェなのです。
これからハネムーンでモンマルトルを訪れるなら、要チェックです。
人気は黒いブリオッシュを使ったロブスターのエッグベネディクト!デザートや飲み物も充実!
メニューも本店とほぼ同じ料理が揃っていて、人気は黒いブリオッシュを使ったロブスターのエッグベネディクト「Benedicte et Lqngouste(20ユーロ)」。
そして2つの調理方法で仕上げた豚バラ肉の「Poitrine de porc(16、50ユーロ)」も人気。
香ばしく焼かれたお肉にナイフを入れると中はほろほろっと柔らかでしっとり。
他にもパン・ペルデュなどのデザートや抹茶ラテ、アイスコーヒーもあって飲み物だけでもOK。
観光客向けのお店が多く評判がいいとは言えないモンマルトルで、ここは安心して入れるのも大きなポイント。おすすめのお店なのです♪
<Information> ハードウェア・ソシエテ HARDWARE SOCIETE
https://www.instagram.com/hardwaresocieteparis/?hl=en
10 RUE LAMARCK 18区 Paris
営業時間:月・木・金9時~16時、土・日9時30分~16時30分、火・水休
※オーダーストップは閉店1時間前
ということで2回にわたり、パッケージツアーでは味わえない、モンマルトルの楽しみ方をご紹介してまいりましたがいかがでしたでしょうか。
まだまだご紹介しきれていないところがあるくらい、見どころ満載のこの下町カルティエ。
お2人の特別なパリハネムーンの参考にしていただけたら嬉しいです!