ローマに本店を置くブルガリのホテル事業ブランド「ブルガリ ホテルズ&リゾーツ」は、2020年にパリの一等地「ジョルジュサンク通り(Avenue George V)」に「ブルガリ ホテル パリ」をオープンさせると発表しました。
2004年ミラノにオープンしたのを皮切りにバリ、ロンドン、北京、ドバイ、今年オープン予定の上海、そしてモスクワも2020年オープン予定でパリは8軒目。
さらに4月には、なんと、東京・八重洲2丁目にも2022年にオープンすると発表。
世界のトップを行くラグジュアリーな施設を目指すというブルガリがパリに作るのはどんなホテルで、どんな立地なのでしょうか?
実はジョルジュサンク通りは、オートクチュールやプレタポルテの高級店が並び、パリを代表するラグジュアリーな雰囲気。シャンゼリゼとモンテーニュ通りとを結ぶトリアングル・ドール(Triangle d’or/黄金の三角地帯)と呼ばれ、最高にリュクス(贅沢)な気分を味わえます。
ウィンドーショッピングだけでも十分楽しめるんですよ!
ブルガリ ホテルの開業予定地「ジョルジュサンク通り」を2回に渡り、ご案内させていただきます。
今回はその前編として、最寄り駅「マルマ=マルソー」から街歩きをスタートし、ホテル建設予定地をチェック。
後編では、ジョルジュサンク通り沿いにある、ラグジュアリーホテル「ブリストル ド ガル」と心躍る街並みの続きをご紹介します。お楽しみに!
1.パリの街歩きはダイアナ妃を偲んでアルマ=マルソー駅から出発
2. ハネムーンで大人気!セーヌ川クルーズの老舗「バトー・ムーシュ(Bateaux Mouches)」乗り場
3.マルソー駅前広場には「自由の炎」のモニュメント
4.高級ブランドショップがずらり!まずは「ジバンシー(GIVENCHY)」から
5.創業はスペインの「バレンシアガ(BALENCIAGA)」本店
6.オプショナルツアーに大人気のキャバレー「クレイジー・ホース」
7.数多くの日本人カップルが結婚式を挙げている「アメリカン・カテドラル(パリ大聖堂)」
8.セレブマダム御用達ヘア&エステサロン「クロード・マキシム(Claude Maxime)」
9.ブルガリ ホテル パリ(Bvlgari Hotel Paris)30番地に建築中です!
10.ラグジュアリーホテルが集まるジョルジュサンク通り
パリの街歩きは、ダイアナ妃を偲んで「アルマ=マルソー駅」から出発
ジョルジュサンク通りは、セーヌ沿いのパリメトロ9号線の「アルマ=マルソー(Alma – Marceau)」とシャンゼリゼ通りからほど近い1号線の「ジョルジュサンク(George V)」の2駅が最寄り駅となります。
今回はあのダイアナ妃を偲ぶ人々が今も絶えない「アルマ=マルソー」駅を起点にシャンゼリゼへ抜けるコースをご紹介いたします。
ハネムーンで大人気!セーヌ川クルーズの老舗「バトー・ムーシュ(Bateaux Mouches)」乗り場
まずメトロ駅から地上に上がって見渡してみると、セーヌ川、その向こうのエッフェル塔が目に飛び込んできます。
そしてそのすぐ手前には、セーヌ川遊覧クルーズの老舗「バトー・ムーシュ(Bateaux
Mouches)」の乗り場の案内ボードが見えます。
セーヌ川クルーズといえばこのバトー・ムーシュを思い起こす方も多いかと思います。
水辺沿いの美しいパリの名所を短時間でゆったりと巡ることがことができ、遊覧のみ以外にランチクルーズやブランチ、ディナークルーズなど様々なコースがあります。
そして、なんと「 パリで誓う結婚・プロポーズコース 」なんていう超ロマンチックなコースもあるんですよ。
お2人でセーヌを眺めながら、改めてハネムーンで愛を誓うというのもロマンチックですね。ぜひ、パリのオプショナルツアーとして検討してみてはいかがでしょうか。
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・ハネムーンにおススメ!セーヌ川をクルーズしながらの親密ディナー
アルマ=マルソー駅前広場には「自由の炎」のモニュメント
そして駅前の小さな広場には金色のモニュメントが建っております。
これは1989年にアメリカから、ニューヨークの自由の女神像の修復のお礼としてフランスに送られた「自由の炎」像。
でも現在はもう1つの大きな理由で、人々が集まる場所となっております。
その理由とは1997年の8月の終わり、「自由の炎」像の真下のこのトンネルで英国王室のダイアナ元妃が交通事故による不慮の死を遂げたから。
パパラッチに追われ、婚約者とベンツで逃げていたダイアナ元妃が亡くなったことは、世界中の人々に衝撃を与えました。
以来、「自由の炎」像はダイアナ妃の慰霊碑としてのイメージも定着し、20年以上経った今でも訪れる人が絶えないのです。
今年はダイアナ元妃の次男ヘンリー王子と米女優のメーガン・マークルさんが結婚したこともあり、こうして献花などもされています。
でも本来は禁止となっておりますので、訪れる場合はそっとご冥福を祈るだけにしましょう。
高級ブランドショップがずらり!まずは「ジバンシー(GIVENCHY)」から
それではジョルジュサンク通りを歩きながら、ハネムーンでおすすめのスポットをご紹介してまいりましょう!
まずは3番地にあるのが「ジバンシー(GIVENCHY)」です。
有名な顧客ですぐ思い起こすのは、やはりオードリー・ヘップバーンでしょうか。
デザイナーのユベール・ド・ジバンシィとヘップバーンは、親友でもあったそうです。
映画「麗しのサブリナ」や「ティファニーで朝食を」の中で着用した、ジバンシーのエレガントな黒いドレスや、シンプルな白いシャツとそれに合わせたサブリナパンツは本当に素敵でした。
残念なことにユベール・ド・ジバンシーは、今年の3月10日に91歳で亡くなりました。現在はイギリス出身でクロエで成功したクレア・ワイト・ケラーが、すべてのコレクションを担当。ジバンシーで初の女性デザイナーだそうです。
創業はスペインの「バレンシアガ(BALENCIAGA)」本店
バスク系スペイン人であるクリストル・バレンシアガはクチュール界の建築家と言われた人。
私も一度作品展に行ったことがあるのですが、縫製が計算しつくされていて、シルエットの美しさにただただため息が出ました。
現在のデザイナーは2014年に立ち上げた「ヴェトモン」がカリスマブランドへと成長し、今やカルト的人気を誇るデムナ・ヴァザリア。出身は旧ソビエト連邦で現在のジョージア(グルジア)。
今もっとも注目されているデザイナーであるデムナはバレンシアガの伝統を輝かせるため「ヴェトモン」とはまったく違うスタイルに作り上げているそうです。
オプショナルツアーに大人気のキャバレー「クレイジー・ホース」
そのバレンシアガのすぐ隣、12番地はパリの老舗3大キャバレーの1つ「クレイジー・ホース」があります。
3大キャバレーのうち、1889年創業と一番古く、フレンチカンカンが名物のモンマルトルのムーラン・ルージュ。
このジョルジュサンク通りとつながるシャンゼリゼ通りにあり、衣装や舞台装置が一番ゴージャスなのが1946年創業のリド。
そして1951年創業と3店舗の中では一番新しいのが、このクレイジー・ホースです。
クレイジー・ホースの特徴は都会的で洗練された大人のレビューを見せてくれること。
全員バレエ経験があり美しいダンサーが揃っていると評判ですが、何よりダンスが素晴らしく芸術の域を超えているとも。
カップルでも十分楽しめるショーなので、その美しさと素晴らしさをお2人で思いっきり堪能するのもパリの思い出になるのではないでしょうか。
いずれのキャバレーも現地発着のオプショナルツアーがあります。
また、はじめにご紹介させていただいたバトー・ムーシュでは、ディナー・クルーズとクレイジー・ホースのショーがセットになったディナーショーコースもあります。
歩きまわらず、セーヌ川とジョルジュサンク通りでパリの一夜を大満喫!というのも素敵かと思います。ハネムーンコンシェルジュに相談して、ぜひプランに加えてもらいましょう。
数多くの日本人カップルが結婚式を挙げている「アメリカン・カテドラル(パリ大聖堂)」
有名ブランドショップにはさまれて23番地に建つのは、フランス文化省から歴史的建造物に認定されているアメリカン・カテドラル(パリ大聖堂)です。
実はこの大聖堂は、多くの日本人カップルにとっても大切な思い出の場所となっているのです。
宗派はプロテスタントで、たくさんの日本人カップルもここで永遠の愛を誓っているのですよ!
1886年に建てられたネオゴシック様式で、特徴は聖堂の塔の先端までが84mとパリ一高いこと。
内部に飾られたステンドグラスは圧巻の42枚で、挙式の際は色とりどりの美しい光と重厚なパイプアルガンの音色に包まれまれながら、40mの大理石のバージンロードを歩きます。
こんな挙式は女性なら誰でも一度は夢見ますね。
パリの教会での挙式を考えていらっしゃる方は、ハネムーンコンシェルジュにぜひ一度ご相談なさってみてはいかがでしょうか。
セレブ御用達ヘア&エステサロン「クロード・マキシム(Claude Maxime)」
27番地はラグジュアリーなヘア&エステサロン「クロード・マキシム(Claude Maxime)」。
世界中から集まったマドモアゼルやマダムが、ここでパーティーやお式のために美しさに磨きをかけ、会場に向かうのでしょう。
「ブルガリ ホテル パリ(Bvlgari Hotel Paris)」30番地に建築中です!
それがここ30番地にオープン予定の「 ブルガリ ホテル パリ(Bvlgari Hotel Paris) 」。ただ今建設が着々と進められております!
ブルガリはイタリア・ローマで1884年に創業した宝石店。今やジュエリーはもちろん、時計、香水なども手掛ける世界を代表するするラグジュアリーブランドの1つ。
そのブルガリがここジョルジュサンク通りに建てるホテルは、イタリアの建築事務所「アントニオ・チッテリオ・パトリシア・ヴィール(Antonio Citterio Patricia Viel)」とパリの名高い建築事務所「ヴァロード&ピストレ(Valode&Pistre)」が担当します。
既存の建物を修復し石灰石を使い建物の高さを揃えるなど、19世紀のパリの都市整備計画であるオスマン様式を取り入れながら、大胆なモダンスタイルに生まれ変わらせるそう。
76室の客室すべてがスイートルームになる予定で、中庭に面したレストランやバー、25mのプール、スパなどを備え、ブルガリらしい極上のサービスとホスピタリティーを提供してくれます。
ファサードは完全に一新するとのことで、この幕に覆われた向こうではイタリアのモダンとパリの伝統が融合された新しいスタイルのホテル作りが進んでいるはず。
このパリの新オアシスが誕生するまであと2年ほど。楽しみに待ちたいと思います!
ラグジュアリーホテルが集まるジョルジュサンク通り
建設中のブルガリ ホテルのはす向かい、31番地にはパリで9軒めのパラスホテルの認定を受けた「フォーシーズンズホテル ジョルジュサンク パリ(Four Seasons Hotel George V,Paris)」、33番地に5つ星ホテル「プリンス ド ガル ア リュクシー コレクション ホテル(Prince de Galles,a Luxcy Collection Hote)」が並んでおります。
1928年に建てられた歴史的建造物を改装したフォーシーズンズは内装に飾られた贅沢で美しいフラワーアートが特徴。宿泊客1人当たりの従業員の数が他の高級ホテルの3倍とも言われ、リピーターが多いホテル。
3つ星レストラン「ル・サンク(Le Cinq)」は常にパリの人気レストランランキングのトップという超有名店です。
そしてプリンス ド ガルは1928年創業という老舗のラグジュアリーホテル。こちらも美しいアールデコの内装でリュクス(贅沢)な雰囲気です。
この一角にブルガリ ホテルも並ぶということ。ますます華やかな通りになりますね。
次回は「プリンス ド ガル」の美しいバーでのゆったしとしたひと時とジョルジュサンク通り街歩きの後半をご紹介させていただきます。
まだまだ見どころが続きますよ。お楽しみに。