観光やショッピングはもちろん、ただカルティエをお散歩するだけでも楽しい街パリ。でも日本とはかなり違うのがおトイレ事情です。
街中の無料公衆トイレは男女共用で定員はたった1人。しかも使い方を知らないと大惨事!なんてことも。総合施設やデパートのおトイレでさえも共用があったり、1つの建物におトイレ一か所だけということもあります。
ただしよく言われている、パリにはおトイレ自体が少ない、というのはちょっと違っていて、知っていればそれほど困ることはありません。
というわけで今回は、ハネムーンでパリを訪れた際にも困らない、ちょっと便利なトイレ情報をお伝えさせていただきます!
1.パリ無料公衆トイレの使い方
2.セーヌ川右岸のオペラ地区でショッピングならこの無料トイレ
3.セーヌ川左岸の老舗デパート「ボンマルシェ」のおすすめは?
4.オペラやシャンゼリゼなどにある有料の「ポワン・ヴェセ(point wc)」はセレブな高級トイレ?
5.パリハネムーンで急にトイレに行きたくなったらまとめ
パリ無料公衆トイレの使い方
ここはシャンゼリゼから1本入ったジョルジュ・サンク通り。ルイ・ヴィトン本店やバレンシアガ本店、パレスの称号を持つフォーシーズンズ・パリなどがあるハイソな大通りの1つです。
今回入ってみたのがこの通りにある無料公衆トイレ。
おトイレのそばはよく通っていたけど入るのは10年ぶりです。というのもおトイレは綺麗じゃないと無理な方。
なのでビストロやカフェに入った時に必ずお店を出る前におトイレに行っておいたり、買い物でよく行くカルティエではここ、と決めているところがあるのです。
そこはこの後ご紹介させていただくとしまして。まずは実際の使い方です。出来れば入りたくなかったので恐る恐るです~。
トイレのドアボタン下にあるランプを確認!
トイレドアの横には、大きめボタンとその下に4つのランプが並んでおります。
4つのランプは左から緑が使用可、黄が使用中、青が洗浄中、そして赤が使用不可となっております。緑のランプが点灯しているので使用可の状態。上の大きめボタンを押すとドアが開きます。
意外に?!きれいだったジョルジュサンク通りのトイレ
中はこのようになっております。ドアは自然に閉まります。正直、もっと汚れていると思っていたのでびっくり。においも少ししか気になりません。
でもここはハイソなジョルジュ・サンク通り。清掃もまめにやっているのでしょう。
他の公衆トイレもですが、ここでも便座がありませんので座って使うというのは無理そう。あってもですが・・・。
それにトイレットペーパーは切れておりますし、ハンドソープも設置されていません。なのでティッシュペーパーはもちろん、除菌ペーパー、ウェットティッシュなどを持っていた方がいいです。
トイレの洗浄ボタンを押してもすぐには水が流れない
使用後は、おトイレの上あたりにあるこの洗浄ボタンを押します。でもおトイレの水はすぐ流れません。
手を洗ってから、ドアのそばに縦3つの緑色ボタンのうち、開ボタンを押してトイレの外へ出ます。
赤いレバーは非常用なので触らないでくださいね。
ゆっくり閉まるドアがくせ者!トイレの床にも水が流れるタイプがある
トイレを出るとドアがゆっくりとまた閉まります。
このゆっくり開閉がこの公衆トイレに慣れていない人々を惑わせ、大惨事につながることがあるのです。
というのもドアが開いているので、次の人がつい入ってしまい、ドアが閉まってしまう。
フランスのトイレでは、床にも水が流れるものが多いので、入た人も一緒に洗浄されちゃう、みたいなことが起こりうるのです。
なので、前の人が出てきてもすぐに入らないでください。ただし、ここの公衆トイレは床がまったく濡れていなかったので、床に水が流れないタイプのようでした。
フランスの公衆トイレは入り口のランプをチェック!
ランプを確認するとまだ黄の使用中。とにかく動作がゆっくりです。
ドアが閉まったら青のランプが点灯し、ここからやっと洗浄が始まります。
そして終わるとまた、先ほぼの緑「使用可」のランプが点きます。
パリの公衆トイレを使う時はとにかくこのランプを確認してください。これだけ気をつけていれば難しいことはありません。
市内に約400か所あるこのトイレですが、やはりカルティエによっては不衛生で使用が無理そうなところもあるでしょう。その場合は休憩がてらカフェに入って、おトイレに行くことを強くおすすめします。
セーヌ川右岸のオペラ地区でショッピングならこの無料トイレ
さきほど、買い物でよく行くカルティエでは、利用するおトイレを決めている、とお伝えしました。まず1つめは老舗デパート「ギャラリーラファイエット」のメゾン・グルメ館です。
日本人街もあって、パリ観光の際は必ずと言っていいほど訪れるオペラ地区にあります。
私がよく利用しているのが3階(日本でいう4階)のおトイレ。エレベーターで上がってきたら、そのまま正面の通路をまっすぐ行くだけです。
突き当たって左におトイレがあります。
中の撮影は遠慮させていただきましたが、パリのおトイレのわりには綺麗めでいつも空いているんです。
赤ちゃん連れの方にはおむつ替えの台もあります。ただし、たまにトイレットペーパーやハンドソープが切れていたり、使った人のマナーが悪かったりがあります。
3館あるギャラリーラファイエットではこの他にもおトイレがありますが、本館地下1階のおトイレは回り込んだ場所でわかりにくい上いつも混雑。
メンズ館1階のおトイレは男女共用で、ちょと入るのに躊躇してしまうので、オペラ地区ではここが一番おすすめです。
セーヌ川左岸の老舗デパート「ボンマルシェ」のおすすめは?
そしてこちらがおすすめ2つめ。世界最古のデパートで、左岸のハイソなマダムたちのご用達「ボンマルシェ」の本館です。
ここには女性専用の1階(日本でいう2階)、男女共用の2階、そしてかなり広々としてお子さま連れの方にも嬉しい3階におトイレがあります。
その中で私のおすすめは1階の女性専用トイレ。
掃除が行き届いていてシンプルですっきり。トイレットペーパーもいつも揃っております。
しかも、オーストラリアの植物由来のこだわりコスメティックブランド「イソップ(Aesop)」のハンドソープとハンドクリームまで設置されているのです。使用するといい香りでちょっと嬉しくなりますよ。さすがボンマルシェ!
ちなみに2階と3階のおトイレも綺麗ですが「イソップ」ではなく別のメーカー。この1階だけが女性のためのスペシャル設置となっております。
オペラやシャンゼリゼなどにある有料の「ポワン・ヴェセ(point wc)」はセレブな高級トイレ?
ここは「ポワン・ヴェセ」というフランスの高級トイレメーカーの有料トイレ。お値段は1.50~2ユーロ(約195~260円)です。
ギャラリーラファイエットのすぐ近くにある、プランタンデパートモード館1階(日本でいう2階にあります)。
口コミではセレブでゴージャスなトイレだとの声があります。
今回実際に入ってみたのですが、思ったよりは高級感はありません。でもさすがに清潔でトイレットペーパーもハンドソープもそろっておりますし、ウォシュレット付きタイプもあります。
お金を払ってでもきれいなトイレを使いたい!という場合はよいと思います。
この「ポワン・ヴェセ」は他にも、シャンゼリゼ通りにある「Elysées 26」の0階(日本でいう1階)やルーブルの地下ショッピングセンター「カルーゼル・デュ・ルーブル」、メトロ10号線の駅「クリュニュー=ラ・ソルボンヌ」などにもあります。
<Information> ポワンヴィッセ point wc
■プランタンデパート モード館
住所:64, Boulevard Haussmann 75009 Paris
■エリーゼ26
住所:26 av des Champs-Elysées 8区
■カルーゼル・デュ・ルーブル
住所: 99 Rue de Rivoli, 75001 Paris
パリハネムーンで急にトイレに行きたくなったらまとめ
ご紹介した以外にも、美術館には必ずトイレがあります。
残念ながらメトロ駅にはありませんが、TGVなどが発着するターミナル駅には有料トイレがあります。
また、今年からは何と男性専用のエコな公衆トイレ「ユリトロトワール」なるものがパリ市内4か所に設置されました。
囲いはなしで上半分が赤、下半分がグレーの2色のボックスタイプ。でも周りから丸見えなので物議をかもしております。
ともかく、まずは食事したレストラン、休憩したカフェなどでまめに入っておくことが大事。それとパリ歩きする時は水分を少し調節なさるとさらによいかもしれません。
でも言われているほど数は少なくないので、それほど心配はないと思います。おすすめの無料トイレもぜひ活用してください!
パリトイレ事情まとめポイント
●無料トイレはドア開閉ボタンのそばにあるランプの色を確認
●無料トイレには便座やペーパーなどがない
●無料トイレの水はすぐに流れない、床にも水が流れるタイプもある
●有料トイレはまあまあきれい
●メトロ駅にはトイレはない
●レストランやカフェでまめにトイレに行っておくこと!
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