2016年にはカンタス航空が、2017年にはJALがメルボルン直行便を就航!以来、オーストラリアハネムーンの行きたい都市が広がりを見せています。
これまではケアンズ、ゴールドコースト、グレートバリアリーフ、シドニーという鉄板コースに、メルボルンも参戦!?他の都市とは違うメルボルンの魅力を知ってもらいたい。
ということで、今回はメルボルン在住でバリスタ&焙煎士として腕を磨くYutaroさんにインタビュー。世界中が注目するメルボルン独自のカフェ文化について迫ってみましょう。
メルボルンのカフェ文化ってどこがすごい?
実はメルボルン、街を歩けばカフェに当たるというぐらい地元っ子たちはコーヒーが大好き。オーストラリアでも一、二を争う美食の街ともいわれ、古くからカフェ文化が根付いています。
オーナーが豆からこだわり、自ら焙煎して、至福の一杯を入れることにこだわった店ばかりで、最近では「カフェ巡り」を目的にメルボルンを訪れる人が増えています。世界中からバリスタ修行のため、訪れる人も多く、Yutaroさんもその1人。
現在メルボルン在住6年目で、焙煎士としても2年腕を磨いてきたYutaroさん。ここ最近のメルボルンカフェの動向についてうかがってみました。
「ここ5~6年でスペシャルティコーヒーロースター(スペシャルティコーヒー専門の焙煎所)や、スペシャルティコーヒーを扱うカフェが格段と増えています。
日本のように自家焙煎のカフェも増えていて、メルボルンは今まさにスペシャルティコーヒー戦国時代さながらです。今後コーヒー業界でどのような変化が訪れるのかも注目です」
とのこと。まさにコーヒー好きなカップルなら、メルボルンへハネムーンに行くなら「今でしょう!」という状況ですね。
メルボルンでバリスタ歴6年のYutaroさん厳選!ハネムーンで行くべきおすすめカフェ3選
実はYutaroさん、日本人では初めてとなる「2017年ビクトリアン エアロプレス チャンピオン(AUS Victorian AeroPress Championship)」という経歴の持ち主!そんなYutaroさんが注目しているメルボルンのカフェについて取材してみました。
他のブログやガイドブックには載らない、現役バリスタならではの”ツゥな情報”をお届けします。Yutaroさんがハネムーンで訪れたら足を運ぶ価値ありと、おすすめするカフェは以下の3店舗。
(1) オウキュバ コーヒーロースターズ(Aucuba Coffee Roasters)
(2)クーカフェ + ジャパニーズキッチン(KUU Café + Japanese Kitchen)
(3)クイーンズベリーポアハウス(The Queensberry Pour House)
それではそれぞれのカフェについて、詳しくご紹介していきましょう!
おすすめカフェ(1) オウキュバ コーヒーロースターズ(Aucuba Coffee Roasters)
メルボルンシティの南側に位置する「サウルメルボルン」という地域に、白を基調とした清潔感のある、それでいて温かい雰囲気のカフェ「オウキューバ コーヒー ロースターズ(Aucuba Coffee Roasters)」があります。
1番トラムをシティから乗れば、10分くらいで到着。トラムストップを降りてからも1分の所にあります。
オーナーの‘マーク’とはたまに一緒にカッピング(コーヒーのテイスティング)をしたり、コーヒーの話をしたり、仲良くしてもらっています。
「オウキューバ コーヒー ロースターズ(Aucuba Coffee Roasters)」はロースターカフェ、いわゆる自家焙煎のお店。マーク自身が厳選した生豆を店内で焙煎してます。メルボルンでは、イタリア式の淹れ方(エスプレッソマシーン)が主流です。ここではメルボルンでは珍しい‘サイフォン’でのコーヒーも楽しめます。
地域の人たちからも愛される地域密着のカフェ。マークの焙煎した薫り高いコーヒーを飲みながら、メルボルンの日常を肌感じられるカフェです。
地元民にはおなじみの「South Melbourne Market」がありますので、週末ならここでお土産探しをする前後に立ち寄ってもいいですね。
<Information>
オウキューバ コーヒー ロースターズ Aucuba Coffee Roasters
ホームぺージ
住所:108 Bank Street, South Melbourne, VIC 3205
アクセス方法:シティのスワンストンストリートから1番トラムに乗車。トラムストップDorcas St/Eastern Rdで下車。トラムストップから徒歩1分。
営業時間:月曜~金曜 7時~16時/土日 8時~14時
定休日:なし
おすすめカフェ(2)クーカフェ + ジャパニーズキッチン(KUU Café + Japanese Kitchen)
こちらのカフェもサウスメルボルン。サウスメルボルンマーケットから徒歩10分ほど。シティからもトラムにのれば10分ほどで、最寄りのトラムストップからは徒歩1分以下で到着できます。
KUUは日本人オーナーが経営するポップでオシャレなカフェ。日本人経営だからこそできる、日本味のクオリティーの高さは新婚旅行中に訪れても必ず満足できます。
僕もいつも日本の味が恋しくなったら、唐揚げやつくね、自家製の抹茶ケーキなどを食べによく利用させてもらっています。
コーヒーにもこだわり、エスプレッソマシーンで淹れるラテはもちろん、ハンドドリップ(メルボルンではポアオーバーと言います)のコーヒーも飲めます。
去年2018年には、2店舗目となる’モノウ ジャパニーズ レストラン(Monou Japanese Restaurant )’もオープンして、メルボルンにまた新たな旋風を巻き起こしています。
<Information>
クーカフェ + ジャパニーズキッチン KUU Café + Japanese Kitchen
ホームページ
住所:190 Park Street, South Melbourne, VIC 3205
アクセス方法:シティのスワンストンストリートから1番トラムに乗車。トラムストップMoray St/Park Stで下車。トラムストップから徒歩1分。
営業時間:火曜~金曜9時~21時/月・土・日9時~16時 9am – 4pm
定休日:なし
おすすめカフェ(3)クイーンズベリーポアハウス(The Queensberry Pour House)
メルボルン大学など教育機関が集まるカールトンに、ひっそりとたたずむカフェ。歩いて10分ほどのところにはメルボルンを代表する観光スポット「クイーンビクトリアマーケット」もあります。
そんなQPH(クイーンズベリーポアハウスの事を頭文字をとって地元の人はQPHと呼んだりします)のドアをあけると、クラシックな雰囲気と活気が店内には溢れています。
こちらもいわば自家焙煎のお店で、オーナーである‘ベン’がこれまた厳選した生豆を焙煎して提供しています。
2018年に仲間と行ったプロジェクト’SC Melbourne 日本縦断コーヒーツアー’ では、コーヒー豆の提供協力もしてもらいました。
オリジナルのコーヒーメニューも面白く、’ブラックマジック’というここでしか飲めないエスプレッソ系のコーヒーもオススメです!
トースティや冬の期間には‘本日のスープ’もオススメ。
カールトンエリアには、メルボルン王立動物園や公園、庭園もあり、街歩きには最適。また、リトル・イタリーと呼ばれる「ライゴン・ストリート」があるのもこのエリアです。
食事の後や街歩きに疲れたら、ぜひ足を運んでみてください。
<Information>
クイーンズベリーポアハウス(The Queensberry Pour House
Instagram
住所:210 Queensberry St, Carlton VIC 3053
アクセス方法:シティのスワンストンストリートから何番でもいいので北向きに走るトラムに乗車。Queensberry St/Swanston Stにて下車。トラムストップから徒歩5分。
営業時間:月曜~金曜 7時~16時/土曜
定休日:日曜日
【保存版】Yutaroさんにメルボルンカフェ文化の楽しみ方を聞いてみた!
今回、メルボルンカフェの最新情報を提供してくれたYutaroさんに編集部がインタビュー!ハネムーンでメルボルンのカフェを満喫するためのポイントを教えてもらいました。
留学でメルボルンを訪れたYutaroさん、気が付いたらカフェ文化に夢中に
―Yutaroさんがメルボルンでバリスタになろうと思ったきっかけは?
Yutaroさん:
最初はコーヒーつくれたらかっこいいなくらいで、バリスタになろうなんて思ってもみなかったです。
でも留学1年目に出会った友達がとてもコーヒーに情熱的で、一緒にカフェ巡りしたり、コーヒーの話してたら、
「僕もバリスタやりたい!」ってなってました(笑)
その後も色々なご縁があり、最初はボランティアからバリスタを始めて、レジュメ(履歴書)を配って回ってたら、運よくバリスタの仕事につけたって感じです。
後はもうコーヒーが面白くて気がつけば「今」って感じです。
―実際にメルボルンに行ってみてどんな印象をうけましたか?
Yutaroさん:
メルボルンのカフェについては、オーストラリアに留学に来る前に訪れていたイタリアやフランスのカフェのイメージで、街並みがヨーロッパよりも近代的な事を除けばカフェはイメージしてたものに近かったです。
ただ実際にコーヒーの業界に足を踏み入れてみると、世界的にも最先端のコーヒー文化が進んでいて、毎日が学びと刺激の日々でした。
1日におよそ300杯のコーヒーを淹れるカフェで、バリスタになりたて当初は働いていたので「メルボルンカフェ文化は凄すぎる!」ってなってました。
ハネムーンでメルボルンを訪れる魅力は?治安はどう?
―メルボルンの街の魅力はどんなところでしょう?
Yutaroさん:
メルボルンはトラムや電車、バスなど交通機関が充実しているので、旅行で訪れても色々な所に行くことができます。かといって、人がわんさかとい過ぎるような街ではないので、比較的のんびりしながら楽しめるはずです。
治安も普通に気をつけていれば日本と変わらないくらい平和です。
英語の面でも、そもそも街に住む人びとが世界各地から移住した人だったり、第二世代だったり・・・。僕もみたいに留学からそのまま長期で住んでる人が多いので、多少英語が間違ってても相手も察して気づいてくれたりと結構優しい街です。
街には緑や公園も多いですし、シティに流れるヤラ川沿いの道は、夕飯後に散歩したり一杯飲んだりするのにとってもオススメです!ハネムーンデートにぜひ!
メルボルンで自分好みのカフェや至福の1杯に出会う方法は?
―メルボルンカフェ、自分に合うコーヒーやバリスタさんに出会うコツのようなものはありますか?
Yutaroさん:
自分好みのカフェを見つけるなら、インスタグラムで探すのが手っ取り早い方法だと思います。
もともとメルボルンはインスタグラムなどSNSが日本より盛んで、僕もメルボルンにきたのがきっかけでインスタグラム始めました。
メルボルンのカフェの関するインスタグラマーでテスプレッソ(@tess_presso)さんという方がいます。
この方はほぼメルボルンのカフェを網羅しているので、インスタグラムをやってる方なら参考にしてみると良いかもしれないです!
後はこちらのカフェなどを扱うウェブメディア、ブロードシートでもたくさんカフェを紹介してるので参考にできますよ。
メルボルンのカフェでコーヒーを注文する方法は?注意点は?
―メルボルンでのコーヒーの注文方法、注意点はありますか?
Yutaroさん:
お店にはいったら基本的にスタッフが「Have here? or take away?=お持ち帰り?店内で?」みたいに聞いてくれます。勝手に席に座らずに、スタッフとコミュニケーションをとってから席につくのがスムーズな流れです。
カフェによっては、「カウンターサービス」といってレジでオーダーをする場所もあります。
★「店内で飲みたい場合」
(1)「Have here(店内で飲みます)」
(2)まずはコーヒーか飲み物を注文する
メルボルンでは最初にコーヒーか飲み物を頼むのが主流のスタイル。その後コーヒーがきたら、フードのオーダーを尋ねられます。
コーヒーだけなら「Just a coffee today=今日はコーヒーだけなの」とか伝えれば大丈夫です。
(3)お会計は席で
テーブルにて会計がほとんどですが、お店によっては帰る際にレジにてお支払いの場合もあります。
レジでは「Can I please have a bill? = お会計してもらえます?」って伝えてください。
★「お持ち帰りの場合」
(1)レジに行き持ち帰り(Take away)であることを伝える
「Can I have a take away coffee please?=コーヒー持ち帰りでお願いします。」
(2)スタッフが注文を聞く
「What would you like?=何がいいですか?」などと尋ねると思います。そしたら「A latte please=ラテください」というように、注文しましょう。
(3)サイズと砂糖の量を伝える
ほとんどの場合、砂糖とサイズを聞かれます。欲しい砂糖の量(1スプーン毎です。ハーフスプーンもできます)とサイズ(レギュラー=普通サイズ、ラージ=大きいサイズなど)を伝えます。
(4)名前を呼ばれるまで待つ
最後に名前も聞かれるので伝えましょう。お支払い後、コーヒーができると名前を呼んで知らせてくれますよ。
ちなみにメルボルン、日本のコーヒーメニューとちょっと違いがあります。以下簡単に解説しますね。
●いわゆる「ブラックコーヒー」が飲みたいとき
「Filter」や「Brewed Coffee」というメニューを探しましょう。こちらはハンドドリップで入れるコーヒーで、日本で飲むブラックコーヒーに近い味が楽しめます。
ちなみに「Long black」というメニューがありますが、こちらはエスプレッソをお湯で割ったものです。日本のブラックコーヒーとは味わいが違いますのでご注意を。
●「カフェオレ」が飲みたいとき
「Flat White」もしくは「Latte」を選びましょう。「Flat White」はエスプレッソにスチームで温めたミルクを入れたもので、ミルクは多め。「Latte」ははミルクの泡をさらにプラスしたものになります。
ちなみに「Short black」は、一般的な「エスプレッソコーヒー」のことを差します。もちろん「Espresso」と書かれている場合もありますよ。
メルボルンのコーヒーをハネムーンのお土産にしたい!どこがおすすめ?
―もしメルボルンでコーヒーをお土産に購入するなら、どのブランドがよい?おすすめはありますか?
Yutaroさん:
メルボルンには本当にたくさんのロースター(焙煎所)さんがあります。訪れたカフェで飲んだコーヒーが美味しかったら、ロースターの名前を聞いてみましょう。
そして大抵そのカフェでも、そのロースターのコーヒーを購入できると思うので、その場で購入するのがおすすめです。
―自宅でおいしく入れるコツなどはありますか?
Yutaroさん:
自宅でも美味しく淹れるには、コーヒー豆を挽かずに持ち帰りましょう。
ほとんどの場合カフェで売られているコーヒーは挽かれてないので、そのまま購入してお店で挽いてもらわないようにしてください。
挽いてしまうと風味を失うスピードが加速して、持ち帰った時には味が全然違うってこともありえますので。
日本でYutaroさんの淹れたコーヒーが飲めるようになるってホント?
―Yutaroさんは2019年秋に奈良でベッド&ブレックファーストスタイルの宿をオープン予定とききました。日本でも本場のメルボルンカフェが体験できるようになるということですね!
Yutaroさん:
はい!先日も「団体旅行ナビ」というサイトで紹介してもらったばかりなのですが、「ANY B&B+COFFEE」という1日1グループ限定という宿をオープン予定です。
宿に併設されているカフェでは、メルボルンの生豆インポーターから直接買い付けた豆を自家焙煎し、ハンドドリップでていねいに淹れたコーヒーをお出ししたり、レクチャーなどを開催する予定です。
メルボルンで学んだカフェ文化を、より多くの人にお伝えできればと考えています。宿では、パートナーChiharuが{REEL」というショップも展開し、メルボルンのローカルアーティストのジュエリーや洋服などもご紹介する予定です。
日本にいながら、メルボルンの新しい風を感じてもらえたらと思います。
奈良はなかなか宿泊して楽しむことが少ない観光地で、皆さん、京都や大阪に滞在することが多いかと。ハネムーンで京都・奈良など関西を周遊する人も多いと聞きました。
そんな時はぜひ「ANY B&B+COFFEE」のことを思い出してみてください。
メルボルンハネムーンのアニバーサリー旅行で「ANY B&B+COFFEE」へ
ハネムーンは海外へ、オーストラリアを検討中というカップルのみなさん。ぜひ、メルボルンにも足をのばしてみたらいかがでしょうか。
そして、結婚記念日旅行には奈良の「ANY B&B+COFFEE」を訪ねるのもいいですね。懐かしい思い出の味を、思い起こさせてくれるかもしれません。
コアラの抱っこやグレートバリアリーフでのダイビングもいいですが、イギリス統治時代の面影を残すインターナショナルな街、メルボルンでグルメを楽しむ。トラムを利用すると、観光スポットへのアクセスもラクラクです。
ぜひ、ハネムーンコンシェルジュに相談してみてくださいね。