ハネムーンでモルディブを訪れる際は、島選び(=リゾート選び)が重要。気軽に他の島々を周遊できるわけではないため、そこでの過ごし方のイメージを事前に知っておきたいですよね。
そこで今回は、華やかさや賑やさが過ぎるのはちょっと苦手。どちらかといえば、アットホームで隠れ家的なリゾートで過ごしたい、というカップルにおすすめの島をご紹介しましょう。
マーレ国際空港から水上飛行機でわずか30分、国内線とスピードボードでは25分で到着。透き通った海の上に見えてくるのは、直径1キロメートルにも満たない島の上に建つ、アミラフシ(Amilla Fushi)です。
ユネスコの世界遺産に登録されているバア(Baa)環礁(かんしょう)、真っ白なビーチに並ぶレジデンスや木の上につくられたスカイハウスwithバブルテント(旧:ツリーハウス)。極上のプライベート空間が約束された、モルディブ屈指の高級リゾートです。
その前にモルディブのバア(Baa)環礁(かんしょう)ってどんなところ?
モルディブは約1,200もの島々からなる国で、インドの南西約600kmのインド洋上にあります。モルディブ(Maldives)という国名は、サンスクリット語のMala(花輪)とDheep(島々)から付けられたもの。つまり「島々の花輪」という意味です。
飛行機で訪れると、眼下には紺碧の海の上に花が咲いたように環礁が広がり、素晴らしい景色に胸が躍ります。
環礁とは、サンゴ礁だけが輪のようになってつながっていること。モルディブの場合は島が完全に海に沈み、ドーナツ状にサンゴ礁だけが残されている部分が26もあります。
バア環礁はそのうちの一つで、モルディブの玄関口であるマーレ空港のある北マーレ環礁よりも、さらに北に位置します。6月~11月後半になると、ジンベイザメやマンタの群れが訪れることで一躍有名になりました。バア環礁は魚影が濃く、雨季になると生まれたばかりの回遊魚の赤ちゃん(グラスフィッシュ)で視界が悪くなるほどといわれています。
近年新しいリゾートが続々オープン。ユネスコの生物圏保護区域に登録され、環境保護に力を入れているエコリゾート島でもあります。自然豊かなところで、ハウスリーフでのシュノーケリングを満喫したいというカップルには、ぴったりなリゾートになります。
暮らすようにくつろげるモルディブ屈指の隠れ家リゾート「アミラフシ」
バア環礁に2014年にオープンしたアミラフシ。「アミラフシ」とはディベヒ語で「Your Island Home=アイランドホーム」を意味することばで、「自宅や別荘で暮らすようなくつろぎ」がコンセプトの隠れ家的リゾートです。
ホームと呼ばれる67棟の戸建て客室(ヴィラ59棟・レジデンス8棟)は、全棟プール付きでスタイリッシュなデザイン。エントリーレベルのラグーンハウスでも200㎡と十分すぎるほどの広さです。
キッズクラブや種類豊富なベッドルームなどオプションも充実しているので、カップルだけでなくファミリーでのハネムーンにもオススメです。島の周りは綺麗なハウスリーフに囲まれ、すぐ近くにはブルーホールがあり、シュノーケリングに最適。
ちなみにブルーホールとは、洞窟や鍾乳洞などが海中に水没し、浅瀬に穴が空いたようにできた地形のことをいいます。アミラフシのブルーホールは、水深6mぐらのリーフトップから入ることができ、光が差し込む海中に、たくさんの魚やウミウシなどが暮らしている様子は龍宮城のよう。魚影の濃さを実感できる環境です。
リゾート内にはレストランが充実。フィッシュ&チップス、中華、イタリアンなどバラエティに富んだ食事を提供するバザールや受賞歴もあるモダンジャパニーズレストランなどなど。さらなる特別感を演出してくれるデスティネーション・ダイニングも、ハネムーンには人気です。
厳選されたトリートメントを体感できる豪華な「ジャヴー・スパ」。そのスパプログラムを、自分のホームで味わうことができる「ツリーハウス by ボディリズム」もハネムーンにはうれしいサービスです。身も心もゆったりほぐし、日常の疲れから解放してくれることでしょう。
滞在中は、カティーバ(バトラー)が至れり尽くせりのサービスを提供。まさに「楽園」を味わうハネムーンになることでしょう。
どこにいても海を感じるビーチレジデンスで極上のハネムーン
モルディブといえば「水上コテージ」を思い浮かべるカップルがほとんどなのでは?アミラフシは、それよりもさらに上をいく「海の上に浮かぶような豪邸」という言い方がふさわしいかもしれません。全室プール付き一戸建てのレジデンス8棟が立ち並ぶ景観は圧巻です。
波の音をBGMに眠りにつき、波の音で目を覚ます・・・。アミラフシでの滞在は、心地良い静けさで満たされた、至福のひととき。
マイアミ・スタイルの建物に、厳選された涼し気なインテリア。目の前には透き通ったラグーン。各レジデンスには、広々としたリビングスペースにラグジュアリーなベッドルーム、プライベートビーチフロントプールなどなど。
ホームは4ベッドルームタイプのビーチ・レジデンスから、8ベッドルームタイプのグレート・ビーチ・レジデンスまであります。
モルディブで結婚式を検討していらっしゃるカップルなら、お子様連れやご家族連れ、他の仲良しファミリーとのシェアもOK。ダイビング好きの仲間と極上滞在を満喫してもいいですね。
4ベッドルーム・ビーチ・レジデンス(一例)
110㎡のマスタースイートと3つのベッドルームスイートを備えた4ベッドルーム・ビーチ・レジデンス。ヴィラの中心にはビーチと海が見渡せるリビング&ダイニングラウンジがあります。
ビーチ沿いのプライベートプールとサンデッキ、そしてバスルームもオーシャンビュー。レジデンスのどこにいても海を感じることのできる贅沢な空間が広がっています。
解放的なアイランドキッチンは、ワインセラーやプロ仕様のコーヒーメーカーを始めとした数々の機能が充実。
また、ビーチフロントのダイニングでは、アミラのシェフが料理の腕をふるうサービスも。ハネムーンの特別な思い出にぜひ堪能してください。
空へと浮かび上がるような浮遊感が味わえるスカイハウスwithバブル
もう一つ、地上12mの木の上につくられ、ユニークな滞在が楽しめるのが「スカイハウスwithバブル」。2019年3月に開催されたドイツの国際旅行博「ITB ベルリン」の開会式で発表されるやいなや、世界をあっと驚かせました。
アミラフシを象徴する5つのツリーハウスは、プライベートなバブルテントが付いたスカイハウスとして生まれ変わり、1ベッドルームまたは2ベッドルームのいずれかが選べます。
直径4mのバブルテントは、特注の木製フローリング、回転式デイベッド、望遠鏡、デンマークが誇る老舗音響ブランド「バング&オルフェセン(Bang & Olufsen)」のサウンドシステム、オーダーメイドの家具を完備。普段は味わえない極上のくつろぎ空間を演出しています。UV加工されたバブルテントは開閉可能で、夜は満天の星空を楽しむためのプライベートなプラネタリウムに!まさにロマンティックのひとことにつきます。
220㎡という広さのスカイハウスには、生い茂る木の上に突き出るようにデザインされたプライベート・インフィニティプールと広々としたバスルームを備えています。
スカイハウスの宿泊料金には、大人2名様での宿泊、特別なデスティネーションダイニング(夕食)、スカイハウスでの朝食を含んでいます。水上コテージ一辺倒のモルディブハネムーンに、新たな感動と体験をもたらしてくれることでしょう。
アミラフシのシェフたちが腕をふるう、魅惑のグルメライフをハネムーンで
アミラフシの食事事情は、ジャパニーズレストランからディスティネーションダイニング、フィッシュアンドチップスショップまで10以上のレストランやバーがありバラエティ豊か。その日の気分に合わせて楽しむことができ、滞在中飽きることはまずありません。
ゆっくりと休みたい晩には、オートキュイジーヌから軽食まで全てのレストランからのデリバリーが可能。また、プライべートシェフへの直通ダイヤルで、レジデンスのキッチンやバーべキューエリアに来てもらい、ホームクッキングも可能です。
全ては紹介しきれないので、ハネムーンにおすすめのレストランやバーを厳選してご紹介します。
フィーリング・コイ(FEELING KOI)
アミラが誇る60席のシグネチャー水上レストラン「フィーリング・コイ(FEELING KOI」。2018年ワールド・ラグジュアリースパ&レストランアワードにて「ベスト・ラグジュアリー・ウォーターフロントレストラン」「ベスト・ジャパニーズレストラン(インド洋地区)」のダブル受賞しています。
ラテンのタッチが加わった斬新な居酒屋スタイル(Izakaya-style)のレストランとして、ゲストからも大好評です。
内装は和を感じさつつミニマリストなデザイン。アートを思わせる美しいお寿司やお刺身など、こだわりの素材で本格的かつ高品質の和食メニューを、くつろいだ雰囲気でいただくことができます。
「フィーリング・コイ」で食事をするなら、ぜひプライベートラベルの日本酒「夢心」をオーダーしてみてください。
夢心酒造が空輸で蔵出ししている喜多方の銘酒「夢心」は、「フィーリング・コイ(Feeling Koi)」のオリジナルボトルになっています。また、世界NO.1バーテンダー(金子道人)による、「フィーリング・コイFeeling Koi)」オリジナルカクテルもおすすめです。
バザール(BAAZAAR)
「フィッシュ&チップス(Fish&Chips)」「フレッシュ(Fresh )」「タパス(Tapas )」「バローロ・グリル(Barolo Grill)」「バザール・バー( Bazaar bar )」「ジョーズ・ピザ(Joe’s Pizza)」「ウォック(WOK)」といくつかのレストランが集まっているエリアがバザールです。
そのうち、新しくオープンした「バローロ・グリル(Barolo Grill)」とアジアン料理が楽しめる「ワク(WOK)」、居心地のよい「バザール・バー( Bazaar bar )」を取り上げます。
バローロ・グリル(BAROLO GRILL)
「バローロ・グリル(BAROLO GRILL)」はモルディブで親しまれているパスタやシーフード料理に、絶妙なアレンジを加えて提供しています。温かいナスのベビーバッファローモッツアレラとペストソース添え、タッジャスカオリーブとレモンドレッシングで調理したリーフで獲れた魚のカルパッチョ・・・。
赤ワイン片手にプールを眺めながら、美味しい料理に舌鼓を打ちましょう。
ウォック(WOK)
バザール(Baazaar)内にあるアジアンレストラン「ウォック(WOK)」。スパイシーなタイ風サラダやインディアンチャート、点心、餃子、ゴレンなどをいただくことができます。
ビーチで泳いだ後には瑞々しいトロピカルフルーツの盛り合わせがぴったりです。
バザール・バー( Bazaar bar )
ビーチサイドに設けられたグルメ・ハブ「バザール・バー」。インフィニティプールを見下ろす場所にあります。爽やかな海風が吹き抜けるオープンエアな席で、各国料理を気軽に楽しめるのが魅力。
ランチタイムからオープンしており、トロピカルなカクテルを飲みながらサンセットを楽しんだり、夜はライブミュージックを楽しむなど、リラックスして過ごせます。
フローティング・ブレックファースト(FLOATING BREAKFAST)
タヒチの水上コテージで人気のサービスは、カヌーブレックファースト。朝、お部屋までカヌーで朝食を届けてくれて、海の見えるテラスで頂くというもの。
ここ「アミラフシ」では、各客室に海が見えるプライベートプール付きということで、プールの中でいただく斬新な朝食サービスを開始しています。
浮力のあるトレイに、フルーツやヨーグルト、チーズ、シリアルなどをきれいに盛り付け、海を眺めながら食べられます。
パンやシリアルなどの「フローティング・コンチネンタル」と、さらにポーチドエッグやアサイボウルなども加えた「フローティング・アミラ」の2種類があります。
ここだけでしか体験できない特別な朝になりますね。
ディスティネーション・ダイニング(DESTINATION DINING)
滞在中に一度は「ディスティネーション・ダイニング(DESTINATION DINING)」での食事をお楽しみください。真っ白なビーチに用意されたテーブルセット。ランタンがハネムーンの夜を優しく照らし出します。
素材の味を活かしたシンプルな料理から手の込んだ一品まで、アミラフシのシェフが魂を込めて提供します。
ビーチに限らず、プライベートヴィラの庭園や隠れ家のような入り江など、お好きなロケーションで特別なハネムーンディナーをどうぞ。
セラー・ドア(THE CELLAR DOOR)
「ワインショップ&セラー・ドア(WINE SHOP & CELLAR DOOR)」は、 8,000本以上の高級ワインや一流シャンパンがストックされているワインバーです。お部屋でゆっくり飲みたい場合は、ボトルやケース単位で注文することもできます。
選りすぐりのワインと職人によって作られる豊富な種類の輸入チーズは、ワイン愛好家でなくても頬が緩んでしまいます。飲み過ぎにはくれぐれもご注意くださいね。
海だけではなく、陸も遊びつくす充実のアクティビティ
各レジデンスの外には、宿泊客が自由に使用できるリムジンスタイルのバギーや自転車を備えています。島内の移動や散策に便利。レストランやスパ、各種アクティビティのための移動もラクラクです。
マリンスポーツ、特にハウスリーフでシュノーケリングは感動もの
ユネスコ世界遺産にも登録されているバア環礁には色とりどりの魚が住み、イルカやマンタ、カメなどがその上を横切って悠々と泳いでいきます。スキューバダイビングにイルカウォッチング、マンタとのシュノーケリング、タートルサファリなど、海の生き物とお近づきになれるアクティビティが満載です!
特に6月〜11月はマンタのシーズン。
プランクトンを求めてなんと数百匹単位でマンタが集まってくるそう!「絶対マンタを見たい!」というカップル(もちろんファミリーも)は、目撃情報に合わせてスピードボートで出発する『マンタ・オン・コ ール』に参加しましょう。
海洋生物の専門家によって環境保全についてもきちんと考えられているプログラムなので安心して楽しむことができます。
ジェットスキーやウェイクボードなどのアクティビティもお忘れなく。
海が飽きたら陸のアクティビティ!海風に吹かれてテニスはいかが
陸上でのアクティビティも充実のラインナップです。
熱々の砂浜でのビーチバレーを楽しんだ後は、プールでひと涼み。他にもバドミントンにテニスにフットボールにと、バリエーション豊富。
スポーツジムやビーチでのヨガなど、普段身体をよく動かしているカップルにとっては、楽しみ方がいっぱいです。たくさん遊んでたくさん笑って、素敵なハネムーンの思い出を作ってください。
受賞歴もある一流スパに酔いしれる至福のひと時
スパアワードでインド洋の「トップ・ラグジュアリー・ビーチリゾートスパ」を受賞した「ジャヴー・スパ」では、マッサージやフェイシャルを始めとする様々なトリートメントメニューを堪能することができます。
ボディイズム(Bodyism)、ピュア・マッサージ(Pure Massage)、イラ(ila)、ジェントルマンズトニック(Gentleman’s Tonic)、QMSやルイーズ・ガルヴァン(Louise Galvin)のような著名ブランドと提携。
さらに2019年からはCBD(大麻草由来甘南備ジオール)と活性化ヘンプ(大麻)製品を組み合わせた画期的なトリートメントが登場。肌への刺激が少なく、保湿効果が高いのがポイントで、ストレスや不安感をやわらげ、深いリラックスへと導きます。
トリートメント以外にも、ヨガ・パビリオンやジム、ウェット・エリア、プライベート・トレーニング・スタジオ、ウェルネス・カフェ、ネイルバー、ヘアサロンも完備されています。
水上パビリオンでのヨガは、海の静けさが体に語りかけてくる不思議な体験です。グループでもプライベートでもレッスンを受けられますよ。
海を見ながらのサウナは気をつけないと気持ち良くてのぼせてしまいそうです。
ウェルネス・カフェでは、グルテンや精製砂糖を使わない、体のことを一番に考えた料理を提供。
茅葺の屋根。ヤシの木陰。ターコイズブルーの海。フワリと香るエッセンシャルオイルの香り。これ以上ない至福の時間に酔いしれて下さい。
モルディブでリゾートウエディングはいかが?「アミラフシ」なら洗練された挙式を演出可能
ビーチリゾートウエディングは誰もが憧れるシチュエーション。ここ、モルディブのアミラフシでも結婚式を挙げられます。紺碧の海の上に建つ、オープンエアのセレモニー会場は憧れそのもの。
洗練されつつも温かでアットホームな安らぎに満ちています。大勢で宿泊可能なレジデンスなら、家族や親せきを招いての式も可能。ぜひ検討してみてはいかがでしょうか。結婚式パッケージプランや宿泊も含めたプランもあります。詳しくはお問い合わせください。
「アミラフシ」おすすめの理由まとめ
モルディブハネムーンを希望する大半のカップルは、水上コテージ泊にこだわる方も多いことでしょう。日本では味わえない特別感が魅力と感じていることと思います。
「アミラフシ」には、モルディブのイメージ写真でよく見かける水上コテージはありません。その代わり、セレブがバカンスを楽しむようなラグジュアリーなレジデンス(別荘)があります。さらに、木上コテージならぬ「スカイハウスwithバブルテント」も。
大勢の宿泊客で毎日賑やかとうリゾートとは対極をなす、静かで洗練された隠れ家的リゾート。上質でアットホームなホスピタリティに満ちた滞在を楽しみたいお2人なら「アミラフシ」はまさに理想的です。
ハワイでは体験できな極上のハネムーンを「アミラフシ」でぜひ、お過ごしください。
ハネムーンにおすすめのポイント
●全室プール付き一戸建ての客室
●自然保護区の中、環境に配慮したエコリゾート
●完璧なプライバシーが保たれる滞在
●マンタの群れが回遊してくるシュノーケリングに最適なハウスリーフ
●バラエティに富んだ9つレストランストランとプライベートに食事が楽しめるディスティネーション・ダイニング
●トップクラスの技術を誇るスパとウエルネス施設
●マリンスポーツや陸でのアクティビティが豊富
●24時間対応の「カシーブ」と呼ばれるバトラーより、滞在中快適なサービスを受けられる
■取材協力
●アミラフシ Amilla fushi
ホームぺージ
住所:Baa Atoll, Rep of Maldives