ロンドンの一等地メイフェアーにある老舗五つ星ホテル「ザ・ドーチェスター」。世界でラグジュアリーホテルを展開する「ドーチェスター・コレクション」の一つであり、その中でもロンドンの「ザ・ドーチェスター」はフラグシップホテルでもあります。
今回はハネームーンのレストランとしてふさわしい、ホテル内の名物レストランThe Grill(ザ・グリル)をご紹介します。
シックでゴージャス、ゆったりと食事が楽しめる「The Grill(ザ・グリル)」
1931年にオープンし、2014年にリニューアルオープンしたこの「The Grill(ザ・グリル)」は、英国内から調達された食材を使用。フィッシュ・アンド・チップスやサンデーローストといった伝統的なイギリス料理、ヨーロピアン料理を堪能できるレストランです。
「The Grill(ザ・グリル)」は、ホテル入り口すぐ右手に併設しています。
金の装飾で彩られた豪華なエントランス。
その日のメニューはエントランスにて確認することができます。
レストランに入店するとまず目に入るのが、14ものハンドメイドガラスで作られた大きなシャンデリア。
まるで花びらように繊細で美しいこのシャンデリアが、お食事の雰囲気を一層より良いものに引き立てます。
映画やTVドラマの舞台のよう!温かみを感じるインテリアや演出
バーカウンターの様子がこちら。鏡張りのカップボードにシャンデリアと同じ素材・デザインで作られたライトスタンドがカウンターに飾られています。
ブラウンの家具で統一されたシンプルでシックな内装とカラトリー。
高級感を保ちながらも、心がほっと落ち着く空間にまとめられています。
「The Grill(ザ・グリル)」で伝統的なイギリス料理を堪能!
一般的にイギリスのレストランのメニューは、料理の写真が載っておらず、使用素材と名前が書かれているのみということが多いです。
分からない名前の料理や食材は、ウェイターの方に聞いてみましょう。ザ・グリルのウェイターさんはとってもフレンドリーで、料理の説明に加え、好みのテイストや、アレルギーの有無なども確認してくださいました。
今回は「イギリスの季節料理や伝統料理を堪能したい」というリクエストに応えていただき、以下の料理を堪能してきました。
パリっと焼きあがったバケットからスタート
最初に濃厚なバターと一緒にバケットを味わいます。
初夏から秋が旬の「英国産ロブスターのスープ」
イギリスでは“ネイティブ・ロブスター”という名前で知られている、英国産ロブスターを使用したスープ。このロブスターは初夏から秋にかけて捕獲されるため、この季節にしか味わうことができません。
ロブスターの甘味とハーブが香るラビオリ(パスタ)がよくマッチし、レモンキャビアのぷつぷつした食感が楽しい、濃厚なスープでした。バケットと一緒にいただくのも美味しかったです。
伝統料理「スコッチ・エッグ」も華やかな一皿に
イギリスの伝統料理のひとつであるスコッチエッグ。ゆでたまごをミートボールで包み揚げた料理です。
普段はストリート・フードとしてロンドンのフード・マーケット等で親しまれていますが、ドーチェスターのスコッチ・エッグは一味違います。
ローズマリーが練りこまれたミートボールに、お皿にはビオラの花が散りばめられています!可愛い!
たまごを割ると中は半熟。一緒に添えられたカラメル・オニオンといただくととても美味しかったです!
イギリスのパブ名物料理「シェパーズ・パイ」
イギリスの名物パブ・フードであるシェパーズパイ。パイといってもパイ生地を使っているわけではありません。
野菜と一緒に煮込んだラム肉の上にマッシュポテトを載せて、オーブンで焼いたものです。ご覧下さい、このボリューム!
とろとろの甘辛ラム肉が美味しい!
リーフサラダも一緒にいただきます。
イギリスを代表する「フィッシュ・アンド・チップス」
イギリスの代表料理といっても過言ではないフィッシュ・アンド・チップス。白身魚を揚げたものにマッシュ・ピーと言われるグリンピースをマッシュしたもの、フライドポテトが定番のスタイルです。
手作りタルタルソースを添えていただきます。
魚が肉厚!これまでフィッシュ・アンド・チップスはイギリスで何度も食べてきましたが、こんなに厚みのあるものはこれが初めてでした。
カリカリに揚げた衣とふわふわの魚の相性が抜群。タルタルソース以外にも、ビネガーと塩でシンプルにいただくのもオススメです。
以上、ザ・グリルの料理の一部をご紹介しました。
その他「The Grill(ザ・グリル)」でおすすめのメニューは?
その他ウェイターさんから聞いたおすすめ料理が「サンデー・ロースト」。イギリスで古くから日曜のお祈りの後に食べる料理として親しまれてきました。
サンデー・ローストは、今もイギリス人にとって日曜の家庭料理として楽しまれているポピュラーな料理です。ここザ・グリルでもたいへん人気の高いメニューだそうです。
ローストされたお肉と野菜、ヨークシャープディングに、ブラウンソースをかけて食べるのが一般的なスタイル。ここ「The Grill(ザ・グリル)」では、メインのお肉をロースト後すぐにトローリーに乗せられ、お客様の目の前でカットし、いただくことができるそうです。
そして「The Grill(ザ・グリル)」では、今年の10月よりトム・ブートン氏が料理長に就任。26歳にして最年少の料理長が、新たなる指揮を取るとのこと。
ザ・ドーチェスターのジェネラル・マネージャーが直接ヘッドハンティング。この若き腕利きのシェフが伝統的な英国料理を、モダンなスタイルへと革新してくれるそうです。
前編でもご紹介したホテルの古き伝統と、新しいものを取り入れる革新的なスタイルが、レストランでも取り込まれているのを実感しました。
ハネムーンで泊まりたい!ロンドンの老舗5ツ星ホテル「ザ・ドーチェスター」まとめ
前編・後編に渡り、「ザ・ドーチェスター」の魅力についてレポートしました。
英国人にとっても「ザ・ドーチェスター」は特別な存在といわれています。アフタヌーンティーや英国の伝統的な料理が楽しめるレストランなど、地元からも気軽に利用されているホテルです。
豪華でシックな内装ですが、親しみやすさ、温かみもある雰囲気やサービスが愛される理由の一つなのかもしれません。
宿泊は別のホテルを選んだとしても、ぜひお食事などで訪れてみてはいかがでしょうか。英国流のおもてなしや優雅な気分を味わえます。
宿泊している人でも予約できないといわれる「The Grill(ザ・グリル)」ですので、日本から予約必須ですよ!素敵な英国ハネムーンをお楽しみください。
<Information>
ザ・ドーチェスター The Dorchester
住所:Park Lane, London W1K 1QA
電話:+44 (0) 20 7629 8888
ドーチェスターコレクション予約センター:0120-914-084
「The Grill(ザ・グリル)」
営業時間:
朝食・平日7時~11時/土日7時30分~11時
ランチ・平日12時~14時30分/土日12時30分~18時
ディナー 17時30分~22時15分