2024年度からパスポートの電子申請が始まります。
パスポートを手に入れるには、書類をそろえて窓口で申請。数日後に改めて受け取りに行く必要があるから、ちょっと面倒なイメージがありますね。
しかも1万円以上の手数料がかかってしまいます。
でも電子申請がスタートしたら、受給されるまでの手続き方法が、かなり簡素化されそうです。
電子申請によってどんなことが便利になるのか、現状との違いはどんなことかをまとめました。
外務省、デジタルファースト法に基づき、パスポートの電子申請を2024年スタート
2024年度からパスポート申請のオンライン化が実現。スマートフォン、タブレット、PCなどから、申請に必要な情報を旅券事務所に送信することが可能になります。
これは、現在ほとんど文書で行われてる行政手続きを原則、電子申請に統一する「デジタルファースト法」に基づいたもの。
パスポートのオンライン申請によって、受領までにかかっていた時間と手間をかなり省くことができます。
どんな風に手続き方法が効率化するかを、詳しく紹介しますね。
ちなみに現在のパスポート申請に必要なものと受領までの手続き方法は以下のとおり。
現在のパスポート申請
◆申請に必要なもの
- 1.一般旅券発給申請書・1通(外務省のHPからダウンロード・入力も可能)
- 2.戸籍謄(抄)本・1通
- 3.住民票の写し・1通
- 4.写真・1枚(パスポート申請用写真の規格にそったもの)
- 5.本人確認書類
◆申請から受領までの流れ
- 1.申請に必要なものを準備する
- 2.窓口で文書をそろえて申請する
- 3.後日窓口で手数料※を支払い、パスポートを受領する
※手数料:10年有効16,000円・5年有効11,000円
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パスポートのオンライン申請で、現在の手続きと何が変わる?どう便利になる?
パスポート申請の電子化によって、便利になることがたくさんあります。
1.窓口に行かなくてもパスポートの申請・受領ができる
パスポートの電子申請が始まれば、窓口に何度も足を運ぶ必要がなくなります。
これが最大のメリットといえるでしょう。
現状では、申請時と受領時の2回、パスポート申請窓口に出向く必要があります(申請は代理人可能)。
本格的なパスポートの電子申請がはじまれば、自宅に居ながら申請できるだけでなく、発給されたパスポートを宅配を使って自宅で受領することも可能になります(詳細は今後決定)。
パスポート申請窓口は混雑必至で、GWや夏休み前などは、窓口業務開始時にはすでに長蛇の列なんてことが珍しくありません。
忙しい中、窓口に行かずにパスポートを取得できるのは、本当にありがたいですね。
申請の電子化は段階的に行われる見込みで、2022年度から、オンライン申請自体はできるようになります。
この時点では、オンライン申請後に本人確認のため窓口に出向く必要がありますが、必要事項を事前送信しておくことで、受付時間を短縮できる見込みです。
2.クレジットカード決済可能になるので、現金いらず
現状ではパスポートの受領時に、現金で支払った収入印紙や収入証紙で手数料を納付しています。
電子申請になると、手数料のクレジットカードでの支払いが可能になります。
3.戸籍謄本の取得が不要に
パスポート申請時にマイナンバーを活用すれば、戸籍謄本の提出も不要になります。
ただしマイナンバーカードに、署名電子証明書が搭載されていることが条件になります。
署名電子証明書は、「作成・送信した電子文書が、利用者が作成した真性なものであり、利用者が送信したものであること」を証明するもの(総務省HPより)。
住民票のある市区町村役場で、マイナンバーカードに電子証明書を記録してもらうことができます。
現在は、本籍地のある役所から取り寄せる必要がある戸籍謄本。
電子申請に以降すれば、準備にかかる時間も手間も減らすことができますね。
4.手数料が安くなるかも!
パスポート発給にかかる手数料は、10年有効16,000円・5年有効11,000円と高額。
電子申請に移行すれば、申請する側が便利になるだけでなく、審査する側の業務も効率化されるので、手数料の値下げも期待できます。
パスポートのデザインも一新!
2020年2月4日以降受理されたパスポートは、デザインが一新。
出入国スタンプを押す査証欄に、葛飾北斎の浮世絵「富嶽三十六景」が印刷されています。
見開き2ページに一作品印刷される仕様で、10年パスポートは24作品、5年パスポートは16作品が使われています。
セキュリティを更新するためのデザイン変更ですが、世界遺産である富士山をモチーフにした、とても日本らしいパスポートに仕上がっていますよ。
なお、電子申請が本格化する2024年度には、顔写真や氏名が印刷されたページを現状の紙からプラスチック板に変更し、さらにセキュリティ面が強化されます。
パスポートの電子申請で海外旅行がより身近になる
電子申請の詳細は今後決まる予定ですが、本格的に始まったら、海外旅行がますます近い存在になること間違いなし。
結婚して姓が変わると何かと気がかりなパスポートですが、オンライン申請により、手続きがぐっと簡略されそうですね。
海外初めてハネムーナーには、とくにうれしいシステムとなりそうです。
海外初心者にとっては、新婚旅行のプランニングもどうしたらいいか気になりますね。
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