初めての海外旅行、せっかくのハネムーンなのに、現地についても、ぼーっとしてなんだか眠い眠い…。
これが長距離フライトにつきものの、時差ぼけです。
「ハネムーン中の最初の数日は、ふわふわしていて、あんまり楽しい思い出ない」なんてことにならないように、時差ぼけは最小限にとどめたいところですね。
ここでは、なぜ時差ボケが起こるのか、そしてどうしたら予防・解消できるのかについて紹介します。
そもそも時差って何?
地球は1日24時間かけ、西から東へ向かって360度回転しています。
地球上の場所によっては、朝だったり夜だったりして、時刻も変わってきます。
この時刻の差が時差となります。
時差の考え方
地球上のどこにいるかによって時刻が異なるのは混乱するので、世界の時刻の基準はイギリスと決められています。
そして各国では、どの場所(経度)の時間を、自国の標準とするかを決めています。
日本の場合は、イギリスから東に135度離れた(東経135度)明石の時間が標準時と決まっています。
国(エリア)ごとの標準時の差が時差で、距離が離れるほど、時差も大きくなります。
なおアメリカやロシア連邦のように、東西に広がっている国の場合、標準時がいくつもあります。
たとえばアメリカの場合、合計6つの標準時があり、おなじ国内でも最大4時間の時差が生じています。
ちなみに時差が生じるのは「経度」の違いだけで、「緯度」とは関係ありません。
たとえば日本から距離が離れた南半球の国であっても、経度が同じであれば、時差はありません。
≫イギリスハネムーンについてもっと詳しく
≫アメリカハネムーンについてもっと詳しく
時差はどう計算する?
地球は24時間かけて360度回転するので、360度÷24時間=15度で、15度場所がずれると、時刻が1時間ずれることになります。
たとえば、イギリスから東に15度ずれれば時間が1時間進み、西に15度ずれれば1時間遅れることになります。
日本はイギリスより東に135度ずれています。
135度÷15度=9時間で、日本はイギリスより9時間進んでいることになり、時差は9時間となります。
◆日本とハワイとの時差
二つの国(エリア)の時差を考える時、イギリスを挟んでどのくらい離れているかを考えます。
西経150度のハワイと日本との場合、イギリスから西にハワイまで10時間、東に日本までは9時間なので、19時間の時差があることになります。
時差だけでなく日付も変わる?
経度180度の地点は日付変更線となり、これを超えると日付が変わります。
例えば日本からアメリカへ飛行機で移動する時、変更線を超えますが、変更線の西側(日本側)は新しい日、変更線の東側(アメリカ側)は前の日になります。
したがってアメリカに到着したら、日付を一日遅らせないといけません。
逆に、アメリカから日本へ飛行するときは、前の日から、日付変更線をまたぐことで新しい日に入るので、日付を一日進ませます。
ちなみに、日本からハワイへのフライトは、往路がおよそ6時間半〜7時間、復路は8時間〜9時間にも及びます。
往路の方が時間が短いのは、偏西風※が追い風となって吹いているからです。
※地球が自転していることが影響して吹く、西から東への風
サマータイムに注意
欧米では太陽の出ている時間を有効活用するため、日の出時刻が早まる時期(3月~11月)に、時計の針を1時間進めるサマータイムを採用しています※。
たとえばニューヨークの場合、日本との時差は、冬時間では14時間ですが、サマータイムは13時間になります。
ただ同じ国内でもエリアによってサマータイムを採用していない場所もあります。
例えばハワイでは、サマータイムを採用していません。
※アメリカでは、デイライト・セービング(Daylight Saving Time(DST)と呼んでいます
アプリで正確な時間を知ろう
時差やサマータイムを考えると、現地は一体何時なのかを自分でチェックするのは、ちょっと難しいですね。
時間のずれを調整していなかったら、飛行機に乗り遅れるなんて心配もあるので、旅先では正確に時刻を把握しておきたいところです。
現地の時間をさくっと知りたいなら、アプリをダウンロードをしておくことをおすすめします。
◆「世界時差時計-Time Difference Clock-」
◆「世界時計 (News Clocks)」
時差ぼけとは?
時差ぼけとは、一言でいうと体内時計の乱れ。
単なる睡眠不足ではありません。
体内時計と現地時間とのズレが時差ぼけ
日本と時差のある国に飛行機で移動したとしても、自分の体内時計は日本時間で進んでいます。
現地の時間に関係なく、普段寝る時間になると眠くなり、普段起きる時間に目が覚めてしまいます。
このような、現地の時間と自分の体内時計とのズレが時差ぼけです。
時差ぼけは、時差が5時間以上ある地域へ行く時に起こりやすいと言われています。
またヨーロッパなど、日本から西へ向かうより、ハワイなどの東へ移動するほうが、時差ぼけの症状がより出やすくなるようです。
ちなみに時差ぼけは英語で「jet lag」。
- jet = ジェット(飛行機)
- lag = 遅れる
「体が飛行機より遅れてる」という意味があるのですね。
ずっと眠い…コレが時差ぼけの症状
時差ぼけって具体的にどんな風になるのか、気になりますね。
時差ぼけになると、こんな症状が出てきます。
- だるい・眠い
- 夜眠れない、眠りが浅い
- 疲れやすい
- 食欲がない
- 頭痛がする
時差ぼけには個人差がある?
時差ぼけの度合いには個人差があり、中にはあまり時差ぼけしない人もいるようです。
逆に時差ぼけしやすいのは朝型の人。
朝型の人ほど体内時計がきっちりと刻まれているので、時差に対応しにくく、夜型の人は柔軟に対応しやすいと言われています。
また、大らかな性格の人より神経質な人の方が、環境の変化に敏感で時差ぼけになりやすいと言われています。
時差ぼけの予防
心配な時差ぼけですが、現地入りする前から、予防することができます。
1.スケジュールに余裕を持たせる
ハネムーンを予約する時点で現地に到着する時間を調べ、到着した日は体を慣らすためにも、余裕をもったスケジュールを組むのがオススメ。
可能なら、到着時間に合わせてフライトを選ぶのもいいですね。
たとえば夕方に到着するフライトを選べば、ホテルに着いた後、すぐに寝ることができるので、時差の調整もしやすくなります。
2.旅行前は充分な睡眠をとる
出発前から睡眠不足だと、時差ボケの症状が強く出やすくなります。
結婚式直後のハネムーンだと、忙しくなりがちですが、できるだけ規則正しい生活と充分な睡眠をとるよう心がけましょう。
3.旅行前から現地の生活時間に近づける
旅行前から、生活時間帯を現地の時間に近づけると、時差ぼけの症状を軽減することができます。
日本から東へ旅行するなら、普段よりも早寝早起きをし、西に旅行するなら、普段よりも少し遅く寝て、遅く起きるようにしてみてください。
4.飛行機に乗ったら現地時間に合わせて過ごす
飛行機に乗ったら、まず目的地の現地時刻に時計を合わせます。
そして、できるだけ現地の時間に合わせて機内で過ごすようにしましょう。
フライト中、日本時間が昼でも現地時間が夜であれば、できるだけ睡眠をとり、日本時間が夜でも、現地時間が昼であれば、あまり眠らないようにします。
なお機内食は目的地の時間に合わせて提供されるので、無理のない範囲で食べるようにしましょう。
5.便利アイテムを持ち込む
機内で眠りたくても目が冴えてしまう時にそなえて、アイマスクや耳栓を持ち込みましょう。
なお「おいしいお酒をたくさん飲んで眠っちゃおう」というのは、逆効果。
アルコールを飲むと眠りが浅くなる傾向にあるので、くれぐれも控えめに。
逆に起きていたい時は、コーヒーなどを飲んで眠気を紛らわせましょう。
これって治らない?現地での時差ボケ解消法はコレ!
予防策をとっても、残念ながら時差ぼけになってしまった時のリフレッシュ方法を紹介します。
時差ぼけ解消には、とにかく体内時計を現地時間に合わせるのが一番です。
1.太陽光を浴び、現地の時間にあわせて行動する
時差ぼけ解消には、昼は動き、夜は寝るが基本。
太陽の光を浴びることで体内時計をリセットできるので、現地についたら眠くても昼なら活動しましょう。
逆に夜なら眼が覚めていてもベッドに入りましょう。
2.昼寝はしない!
眠くても昼寝をするのはオススメしません。
昼寝をして夜眠れなくなってしまうと、かえって時差ボケを引きずることに。
どうしても眠い場合は、短時間で済ませるようにしましょう。
帰国後の過ごし方
時差ぼけは行きだけでなく、帰りにもなります。
日本に帰ってきてからは、日本の時間に体内時計を合わせます。
いきなり翌日から出勤せず、休養日を一日は設け、のんびり過ごしましょう。
プランニングから時差ぼけまで、心配なことはハネムーンSに聞いてみよう
初めての海外旅行がハネムーン。
せっかくにハネムーンなのに、時差ぼけで台無しになんてしたくありませんよね。
新婚旅行の準備を始めると、プランニングだけでなく、時差ぼけをはじめとして心配なことがたくさん出てきます。
ハネムーンSなら新婚旅行のプロが結集しています。
プランニングだけでなく、不安や心配事などに対しても、きめ細かくフォローします。