緊張する出国審査を経て、いよいよ飛行機に搭乗。
飛行機に乗るのって、他の乗り物とは違うドキドキ感があります。
国際線の場合、短くても4時間くらい、長いと10時間以上は飛行機に乗ることになります。
もうハネムーンは始まっているのですから、フライト中も楽しく快適に過ごしたいですよね。
でもフライト中は、飛行機ならでは注意点もあります。
注意点を踏まえつつ、快適に初めての空の旅を楽しむアイディアを紹介します。
飛行機の中での過ごし方、まずはフライト中の流れを確認
初めての海外旅行、初めての飛行機はドキドキしますよね。
機内はどんな様子なのかも気になります。
航空会社や路線によって多少異なりますが、国際線の機内サービスの流れは以下の通り。
気になる機内食は、アメリカ・ヨーロッパなどの遠距離の場合は2回、アジアなどの近距離の場合は1回がほとんどです。
1回目と2回目の機内食の間に、間食が出されることもあります。
なお機内食は、自分の都合で断ることもできます。
- 搭乗
- 手荷物を上の棚か前の座席に下に入れる
- サインが出たらシートベルト着用・テーブルを出していたら元に戻す
- 離陸
- シートベルト着用サインが消える
- 1回目の機内食(離陸してから1時間後くらい)
- 機内販売
- 入国カードや税関申告書の配布
- 照明が落とされ、リラックスタイムに
- 2回目の機内食(着陸前2時間くらい)
- シートベルト着用サイン・テーブルを元に戻す
- 着陸
国際線の暇つぶしのアイディアは?長時間対策を紹介
1回目と2回目の機内食の間は、照明が落とされてリラックスタイムとなります。
この時間をどう過ごすかで、到着後の体調や気分が変わってくるので、リラックスして過ごしたいものです。
長時間フライトの場合、眠ってしまうのが一番ですが、興奮して眠れないこともあるので、暇つぶしに何をするかも予め考えておくといいですよ。
1.映画など機内エンターテインメントを満喫する
国際線の楽しみの一つが、映画鑑賞。
機内にあるモニターで、映画はもちろん、ドラマ、音楽、お笑い、ゲームなどを楽しむことができます。
モニターの仕様は乗客クラスによって違いますが、コンテンツは同じで、航空会社のホームページで調べることもできます。
タブレットに自分の好きな映画などをダウンロードして、機内に持ち込むのもオススメ。
2.読書をする
本やマンガは、暇つぶしにはもってこい。
やはり紙媒体がいい派、便利な電子書籍派がいい派に分かれるようです。
3.スケジュールの確認
飛行機を降りたら、そこは異国の地。
入国手続きの予習や、現地でのスケジュール確認、簡単な英会話のチェックなどをしておくと安心です。
4.入国カードや税関申告書の記入
着陸直前になると、シートのテーブルを元に戻さなければならないので、書類を書くことができません。
なれない書類への記入なので、時間の余裕のある時に書いておくのがオススメ。
入出国書類が配布されるのは、たいてい1回目の食事の後ですが、キャビンアテンダントに頼めば、いつでももらうことができます。
5.ストレッチをする
長い間座りっぱなしでは、疲れてしまいますね。
トイレで席を立った時には、ストレッチをして体をほぐしましょう。
エコノミー症候群の予防にも有効です(後述します)。
知っておきたい!飛行機ならでは注意点
雲の上を飛ぶ飛行機は、新幹線などの乗り物と違って、注意すべきことがいくつかあります。
1.離着陸時はシートベルト着用し、席を立つのは不可
離着陸時など、シートベルト着用サインが点灯している場合は、着席してシートベルトを締めておかなければなりません。
離着陸前には、客室乗務員が座席を回ってシートベルトを付けているか確認をします。
ブランケットなどを使う時は、上からシートベルトを付けておくといいでしょう。
なおシートベルト着用サインが点灯していない時でも、突然の乱気流などに備えて、ベルトを緩く締めておくことをおすすめします。
2.電子機器は使用が制限される
スマホなどの電波を発する電子機器は、飛行機に乗る時には使用が制限されることに。
飛行機のドアが閉まり、客室乗務員からアナウンスがあったら、機内モード等にするか、電源を切る必要があります。
飛行中は、機内Wi-Fiが接続可能ですが、着陸態勢に入ったら再度、機内モードや電源はオフの状態にしましょう。
3.機内は寒く乾燥している!
機内の温度は24℃くらいですが、肌寒く感じることがあります。
また、非常に乾燥しているので、乾燥対策が必要(後述します)。
このほか、機内は標高2,000~2,500mの山(富士山だと5合目くらい)に登っているのと同じくらい気圧が低く、酸素が薄い状態です。
とくに離着陸時の15~30分間は 気圧の変化が激しく、場合によっては「キーン」と耳鳴りがしたり、航空性中耳炎を起こすこともあります。
このほか機内の冷えや低い気圧の影響で、血流が悪くなり、体がむくんでくることもあります。
4.エコノミー症候群になることも
エコノミークラス症候群とは、狭い座席に長時間座っていることで起こる血流の悪化や水分不足などが原因で、足の静脈に血栓ができること。
血栓が血管内を移動して肺の血管を詰まらせると、胸の痛みや呼吸困難が起こり、最悪の場合は死に至ります(ビジネスやファーストクラスでも起こり得ます)。
5.エンジン音が気になる!
飛行機で気になるのが、「ゴー」というエンジン音。
このほか、ドアの開け閉め音や、人の声などが気になることも。
6.酔いが回りやすい
無料でサーブしてくれるお酒は、空の旅の楽しみの一つ。
機内食を食べる前に、まずは彼と乾杯したいですよね。
実は機内でお酒を飲むと、酔いやすいと言われています。
機内では酸素が薄いために代謝が悪くなって、アルコールの分解が遅れてしまうのです。
そして気圧が低いので、血管が拡張して、アルコールが回りやすくなるのが理由と考えられています。
7.トイレに行く時間が限られる
離着陸時は、シートベルト着用サインが点灯しているので、トイレを使うことができません。
また照明が落とされた後に、席を立つのも気が引けます。
エコノミーなど座席の間が狭い場合だと、回りの乗客にも気を使いますね。
搭乗前に行っておくのももちろんですが、フライト中は、以下のタイミングを見計らって、さっと席をたってトイレに向かいましょう。
- 離陸前
- 離陸直後(ベルトを外したらすぐ)
- 食事の前後
- 着陸前
トイレに行く回数が多い人は、窓側ではなく、通路側の座席を予約するとよいでしょう。
フライト中、快適に過ごすための対策&便利グッズは?
機内では、陸上とはちがって注意することが色々ありますね。
そんな状況でも快適に過ごすためためのお役立ちアイテムやアイディアを紹介します。
1.乾燥対策
機内の湿度は20%と言われるほど、非常に乾燥しています。
乾燥していると何かと不快なので、機内には乾燥愛作グッズを必ず持ち込みましょう。
- マスク・のどあめ…喉の乾燥は風邪の元なので忘れずに
- 目薬…ドライアイ用やなみだタイプがおすすめ
- ハンドクリーム・リップクリーム…リラックスタイムになったら時間をかけてぬりましょう
- 化粧水…保湿効果の高いものを選びましょう
- ペットボトル飲料…飲料は手荷物検査で没収されるので、保安検査が終わった後に売店で購入しましょう。
化粧水などの液体は、100ml以下のボトルに詰め替えるなどし、まとめてジッパー付きの透明ビニル袋に入れておきましょう。
2.冷え・むくみ対策
狭く寒いところでじっとしていると、冷えとむくみのもと。
とくに冷え性の人は、あたたかく過ごせるよう気を配って。
- 着圧ソックス…むくみ解消の強い味方がこれ。搭乗したらすぐに履き替えて
- スリッパ…ずっと靴を履いてるのはむくみの元。スリッパなら楽ちんですし、このままトイレに行ってもOK
- 大判で薄手のストール…かさばらなくて暖かいストールは旅の必需品です
- 羽織もの…長袖の羽織ものは必須。とくにパーカーがおすすめ。すっぽり被ると暖かいし、落ち着きます
- こまめに水分をとる
3.耳鳴り対策
気圧の変化が原因で起こる耳鳴りや耳の痛み。
ちょっとしたことで深いな状態を改善することができます。
- つばを飲み込む・あくびをする
- 飴をなめる
- 気圧調整機能のついた耳栓をする
4.安眠対策
初めてのフライトだと回りが気になって眠れないかもしれません。
睡眠をとっておくのはとても大事なので、以下のアイテムがあるといいですよ。
- ヘッドレスト
- アイマスク
航空会社では、機内で役立つさまざまなアメニティグッズを用意しています。
座席クラスや路線によって内容が異なるので、事前にホームページなどでチェックしてみてくださいね。
飛行機内で快適に過ごせる服装はコレ
フライトを快適なものにするには、飛行機内の服装にも気を配りましょう。
狭くて寒い機内では、暖かくリラックスできるスタイルがいちばん。
くつろげない服装で飛行機に乗り込んでしまうと、長時間のフライトがとても苦痛なものになってしまいます。
とはいっても飛行機は公共の乗り物ですし、なんといってもハネムーンなのですから、部屋着のようなジャージやスウェットはいただけません。
オススメ&NGの機内スタイル
機内では重ね着ができて、体をしめつけないものを選びましょう。
逆に体を締め付けるアイテムはNGです。
◆おすすめアイテム
- ゆったりとしたパンツ(ウェスト部分がゴムだと楽ちん)
- ロングスカート
- マキシ丈ワンピース
- パーカーなどの長袖の羽織もの
- 薄手のストール
- 締め付け感のすくない肌着
◆NGアイテム
- スキニーなど、ストレッチのきいてないジーンズ
- タイトなミニスカート・ショートパンツ
- ロングブーツ
寒い国・暑い国に行く時の服装は?
日本と渡航先の季節が真逆な場合、出発時の服装に悩みますね。
脱ぎ着のしやすいアイテムで重ね着したり、どんどん脱いでいったりして、温度調節をすることがポイント。
【真冬の日本→暑い国】
空港までは暖かい服装で、それ以降は重ね着していったものを、どんどん脱いでいくイメージです。
◆アウター
厚手のコートか、コンパクトに収納できる薄手のダウンに、薄手のウィンドブレーカーを重ね着。
※厚手のコートは空港の預りサービスを利用すると便利です。
◆トップス
機能性インナー(空港で脱いでもOK)にTシャツ、その上にカーディガン、パーカーなどを重ね着します。
◆ボトムス
パンツか、スカートやワンピースの下にタイツやスパッツに靴下をはきます。
【真夏の日本→寒い国】
日本を出る時は薄着でも、どんどん重ね着をしていくのがいいでしょう。
基本的に渡航先の空港を出るまでに防寒すればOK。
ただ現地についてから入国審査までに外気にふれることもあるので、薄手のダウンやウィンドブレーカーは預けずに機内に持ち込んだ方がいいでしょう。
◆トップス
半袖か長袖のTシャツ、もしくはワンピース。
羽織ものは必ず持ち込みましょう。
◆ボトムス
丈の長いスカートやパンツをはきます。
搭乗したら寒さ対策をかねて靴下をはきましょう。
◆アウター
厚手のコートを預け入れ荷物に入れるか、薄手のダウンやウィンドブレーカーを機内持ち込みしましょう。
ちなみに成田空港のチェックインカウンターそばでは、コートなどをスーツケースから出し入れができるスペースがあります。
プランニングだけじゃない!ハネムーンのことならなんでも相談してみよう
飛行機での過ごし方や服装って、初めてだとなかなかわからないものです。
でもハネムーンを楽しいものにするには、事前に知っておきたいことばかり。
海外旅行経験者でないとわかりにくい情報についても、ハネムーンSに相談してください。
プランニングからはじまり、飛行機内や現地でも過ごし方についても、新婚旅行のプロが親身になってアドバイスします。