国内を代表するビーチリゾートである沖縄。せっかくのハネムーンなので、沖縄本島だけではなく、離島へも足を延ばしたいという要望がたくさんあります。
直行便があり、アクセスの良い石垣島・宮古島が人気ですが、さらにそこから船を使って八重山諸島や沖縄諸島へ足を延ばし、周遊を楽しむのもおすすめです。
そこで今回は八重山諸島に属する竹富島にある「星のや竹富島」を大特集!海の美しさはもちろん、昔ながらの伝統的な沖縄原風景が守られ、集落で暮らすように過ごせるリゾートの魅力を隅々までご紹介します。
「星のや竹富島」がある竹富島とはどんな場所?アクセス方法は?
竹富島は石垣島と同じ、八重山諸島に属する離島です。アクセス方法は石垣島から高速フェリー(1日約12便)を利用して約10分。石垣島から日帰り観光も可能です。
竹富島と聞くと真っ先に思い浮かべるのが水牛車。のんびりと進む水牛車に揺られながら島を散策するツアーは定番のアクティビティになっています。
琉球特有・赤瓦屋根の集落や表情豊かなシーサー、透き通った海、真っ白なビーチ。ここでは時間が停まってしまったような昔ながらの風景が広がっています。
夜になると都会では見ることができない降り注ぐような星空が広がり、まさにロマンティックなひとときをお2人で満喫することができますよ。
「星のや竹富島」は2012年に開業、島の伝統と文化を継承した“集落”としてのリゾート
星のや竹富島は“ウツグミの島に楽土”をコンセプトとしたリゾート。ウツグミとは、沖縄・竹富島に昔から伝わることばで“協同一致”を意味し、みんなで協力し合うことの大切さのことをいいます。
竹富島はサンゴ礁が隆起してできた小さな島で現在3つの集落があります。島民たちはここでの伝統や文化、自然の美しさ、日々の暮らしを守るため、心を一つにして協力し合い、島の未来を守ってきました。その努力が国の重要伝統的建造物群保存地区への指定に繋がっています。
星のや竹富島は、島の歴史や想いを大切に受け止め、木造平屋建築の48棟からなるヴィラタイプの客室で構成された一つの集落のようなリゾートを開発。琉球赤瓦の屋根には守り神、表情豊かで愛嬌たっぷりのシーサーが出迎えてくれます。
敷地内には真っ白なサンゴの砂が敷き詰められ、サンゴ石を手積みした石垣“グック(屋敷囲い)”で守られています。グックは台風の強風や火事になった場合、延焼しないように守るための砦として竹富島で取り入れられてきたものです。
敷地内の路地はどこも曲線を描くよう作られているのは、プライバシー確保もありますが、魔よけの意味(魔物は角を曲がるのが苦手といわれている)を持ちます。道幅も古い資料を参考にして決めたというきめ細やかさ。
客室への入り口には魔除け・目隠しとしてヒンプン(石壁)があり、神様は右側から入るため、左から入るように案内するなど、竹富島のルールにのっとり、踏襲されています。
竹富島の美しい景観を壊さぬよう、島の暮らしと溶け合うように配慮された星のや竹富島。ここではまさに島民になったかのようなひとときを味わえる、ウツグミの島の楽土(安楽の地・楽園)なのです。
海風が心地よく吹き抜ける「星のや竹富島」の客室をご紹介!
星のや竹富島の客室はすべて1棟1棟が独立したヴィラになっています。大きさや空間デザイン違いで「ガジョーニ」「ズーキ」「キャンギ」の3タイプ。
どの客室にも島の民家同様に玄関はなく、南側から自由に出入りできる開放的なつくりです。“風の間”と名付けられたリビングは最も居心地の良い空間。長く伸ばした軒が強い日差しを遮り、南側に設けた窓を全開にすることで、海風を室内へ呼び込むことができます。
そして星のや竹富島の客室にはテレビや時計がありません。館内には無料のWi-Fi設備が整っていますが、しばしゲームやネットの世界から離れてデジタルデトックス!ゆったりとした時の流れに身をゆだねてみてはいかがでしょうか。
それでは、3タイプの客室の特徴をダイジェストにご紹介していきましょう。
ハネムーンにおすすめ!部屋の中央に大きなバスタブを配した洋室“ガジョーニ”
ガジョーニは竹富島のことばでガジュマルの木を意味します。客室の広さは59㎡で定員2名の洋室。キングサイズベッドをしつらえた琉球畳敷きの寝室、フローリングのリビング&ダイニング、そして部屋の中央に大きなバスタブを設置しているのが特徴です。
バスエリアとリビングの境界がなく、庭を眺めながら入浴も可能。窓に面した場所に椅子とテーブルがあるので、ここで食事をしたり、星空を眺めながらお酒を飲むのも楽しそうです。
モダンな琉球畳の上でゴロゴロ過ごすのも楽しい和室“キャンギ”
キャンギとは竹富島のことばでイヌマキ(槙の木)を意味します。客室の広さは53㎡で定員2名の和室。部屋一面に敷き詰められた琉球畳の上にベッドやソファ、座椅子などが置かれ、快適に過ごせます。
バスルームとベッドルームはウォークインクローゼットを通じて緩やかにつながる設計。まるで沖縄の親戚の家に遊びに来たかのような滞在が楽しめるお部屋です。
お子様連れハネムーンやアニバーサリー旅行におすすめの“ズーキ”
ズーキとは竹富島のことばでデイゴの木を意味します。客室の広さは66㎡で定員2~3名の洋室。こちらもお部屋の中央にバスタブが設置されています。広々としたフローリングのリビングには、ダイニングテーブルセットと、デイベッドのようなソファ。
バスタブの前後の窓を開けて入浴すると、露天風呂のような心地よさが味わえます。3つ目のベッドはエキストラベッドではなく、普通のベッドなので3人ゆったりと眠れるのも嬉しいポイントです。
「星のや竹富島」で新しい沖縄料理の美食に出会う
宿泊と食事を分けた“泊食分離”の星のや。小さな竹富島にも数は限られていますが、いくつかのお食事処があります。
とはいえ、お休みの場合もあるので、リゾート内では朝食・昼食・夕食を提供するメインダイニング、お部屋食が可能なインルームダイニングの利用が可能です。
星のや竹富島のメインダイニングは“琉球ヌーヴェル”
沖縄には独自の食文化があり、竹富島ならではの食材も。そんな沖縄の伝統食をフレンチの技法で新たな味わいを引き出した、星のや竹富島オリジナルのディナー“琉球ヌーヴェル”を提供しています。
例えば野生のどんぐりを食べて育った西表島のイノシシや淡泊な味わいのグルクン、沖縄独自のハーブである長命草やフーチバ、ニガナなどを使いながら、沖縄料理の固定概念を覆す美食を追求。沖縄の焼き物であるやむちんの器と、フレンチスタイルのお料理という組み合わせで新風を吹き込んでいます。
また、冬限定ですが“島テロワール”というコンセプトのもと、竹富島ならではの食を楽しめる特別メニューも。心地よい風が吹き抜けるテラスでアペリティフを楽しんだ後、料理長が腕によりをかけたディナコースをスタートさせる魅力的なメニューになっています。
“テロワール(Terroir)”とは、大地を意味するフランス語「Terre」から派生したことばで、食材が育つための環境(天候、土地、人、歴史、文化など)の特徴を指します。
年間平均気温24℃という温暖な気候で育つ島野菜、水温高めで滋養豊かな海が育む魚介類など、本土とは異なる島固有の旬を活かしたお料理をぜひ楽しんでみてはいかがでしょうか。
お部屋で2人だけ、ゆっくり楽しむインルームダイニング
新婚生活を楽しむように、客室や庭のテーブルなど、好きな場所で食事をするのもおすすめです。ディナーコースや島テロワールはダイニングのみとなっていますが、特製出汁や命草の香りが楽しめる島鍋や鉄板焼き御膳や車エビとミーバイの出汁しゃぶ御膳などがお部屋食で楽しめます。
インルームダイニングは15時から翌朝10時20分頃まで利用できるので、気兼ねなく2人っきりで過ごしたい場合に便利ですね。
朝食はメインダイニングで和食・洋食と選択可能
和朝食は伝統的な重箱料理(ウサンミ)をアレンジした“島の九品朝食”と、胃腸にやさしい“ゆし豆腐粥朝食”が楽しめます。
洋朝食は竹富島と気候がよく似ている地中海地方の郷土料理「ブイヤベース」をメインにした“海風ブレックファスト”と、島で昔から重宝されてきた穀物をアレンジした“シリアルブレックファスト”の2種類。
八重山ならではの食材やフルーツ、ハーブが楽しめる内容になっています。
ハネムーンでぜひ体験して欲しい「星のや竹富島」の極上スパ
新婚旅行で2人で楽しみたいことといえばやっぱりスパ。特にビーチリゾート希望のカップルには人気のプランとなっています。
星のや竹富島のスパは施設最南端にある“見晴台”のすぐ隣にあります。こちらもヴィラタイプの建物になっており、リゾートの景観に溶け込んでいます。
ちなみにリゾート全体が見渡せる見晴台は、竹富島の豊かな自然を身近に感じることができる絶景スポット。星のや竹富島を訪れたら忘れずにお出かけくださいね。
星のや竹富島のスパメニューは沖縄の素材を使用した特別なトリートメント。健康の宝として重宝されてきた海の恵みである海藻や沖縄の伝統ハーブ・月桃などを使用し、ゆったりとしたリズムで癒される極上のひとときを味わえます。
「星のや竹富島」の中心にあるプールは1年中利用OK
リゾートの中心にある屋外プールは、24時間いつでも楽しめるのがポイント。冬でも温かな竹富島では、1年を通じて屋外プールで楽しむことが可能です。
プールサイドには芝生が植えられ、ソファーやビーチチェアが並ぶプールサイドテラスも。ガジュマルの木が植えられたテラスやハンモックが揺れる場所などもあり、1日中のんびりと過ごせます。
夜はぜひ星空を眺めながら、こちらでくつろいでみては?
島時間を過ごせるパブリックスペース「ゆんたくラウンジ」
読書や午後のお昼寝、おやつタイム、夕暮れ時や夜のくつろぎ時間など思い思いに過ごせるゆんたくラウンジ。ゆんたくとは、竹富島のことばで“おしゃべり”という意味です。
滞在中は自由に利用出来て、島の文化を取り入れた体験型の催し物「草木染めハガキ」や、島のおやつを星のや竹富島でアレンジして振舞う「島のひととき」、島で親しまれている泡盛とお好みのシロップを合わせてオリジナル泡盛カクテルを楽しめる「宵のひととき」など、無料で楽しめるイベントがあります。
そして夕暮れ時には、奏者による三線や歌の演奏が楽しめる“夕凪の唄”も。ここでは竹富島らしいおもてなしにあふれています。
「星のや竹富島」からほど近い、静かで美しいアイヤルビーチを2人占め!
竹富島の東側にあるアイヤル浜は、星のや竹富島から徒歩3分ほどで行ける静かなビーチで、観光客も少ないため、のんびり過ごせます。潮の流れが速いので泳ぐことはできませんが、サンライズを楽しみながらのお散歩がおすすめです。
近くの防潮林には蝶がたくさん飛んでいるので、南国ムードもたっぷりですよ。
ロマンティックなサンセットを楽しむなら島の西側にある西桟橋がおすすめ。国の有形文化財に登録されており、海に向かって伸びる桟橋は最高に映えるフォトスポットとなっています。
西桟橋から少し北側へ移動するとヌヌシャーの浜という穴場スポットも。訪れる観光客が少ないので、ぜひ足を延ばしてみては?
竹富島で唯一海水浴が楽しめるのがコンドイビーチ。グリーンから深いブルーまでのグラデーションを描く遠浅の海と真っ白な砂浜のコントラストは、ことばを失うほどの美さです。
また、星砂でおなじみのカイジ浜も人気の観光スポット。いまでは星砂が少なくなり、持ち帰り禁止ですが、浜の入り口で購入することができます。
島の手仕事や文化に親しむアクティビティ“島あそび”
星のや竹富島は島の伝統・文化を大切にし、ここでの暮らしの豊かさを感じてもらえるようなアクティビティを用意しています。
竹富島の暮らしや文化に触れる“手業体験”
竹富島で採れる植物を素材に 、手業(てぃわざ)名人から月桃のゴザやコースターなどの民具づくりを教えてもらう体験 。昔ながらの島の暮らしや文化についても語ってくれるので素敵な思い出になります。
また、竹富島発祥の伝統工芸・竹富ミンサー(機織り)を体験するアクティビティも。客室のルームプレートを作ってくれたアトリエ「五香屋」でシーサーを造るプログラムもおすすめです。
宿泊客だけが体験できる“朝の静けさ 水牛車散歩”や“夕日眺めツアー”
観光客がまだ島を訪れない朝に、水牛で集落を巡る星のや竹富島宿泊者限定のツアーです。竹富島に宿泊する人だけが楽しめる特権ですね。
ハネムーンにぴったりな“島風プライベートサバニ”
琉球の伝統的な木造帆船“サバニ”で、竹富島の美しいビーチや景勝地を海から楽しむアクティビティです。夕暮れ時に出航するツアーもあるので、ハネムーンのロマンティックな体験にぴったり。
天候や時期により催行できない場合があるので、詳しくはハネムーンコンシェルジュに相談、もしくはリゾートへ問合せしてみましょう。
この他、リゾート発着で西表島や由布島などへ足を延ばす観光ツアーもあるので、ぜひ検討してみてはいかがでしょうか。
懐かしい沖縄時間にひたれる「星のや竹富島」おすすめポイントまとめ
新婚旅行で沖縄を訪れるなら、ぜひ離島巡りも楽しんで!定番の石垣島・宮古島だけではなく、こじんまりとした離島のリゾートは本当の島時間を体験できます。
赤瓦屋根の客室群が広がる星のや竹富島は、どこか“懐かしい”と感じる島の伝統建築様式を取り入れたリゾート。解放感たっぷりの客室は慌ただしい日常とは異なる、ゆったりとした時間が流れています。
- 「星のや」は“夢中になるという休息”をコンセプトに、各施設ごとの独創的なテーマで圧倒的非日常を提供するブランド
- 国の重要伝統的建造物群保存地区である竹富島、4番目の“集落”として細部までこだわったリゾート設計
- 南側に大開口部を設け、海風を感じながら開放的に過ごせる1棟1棟独立したヴィラタイプの客室
- 1年365日、24時間泳げるプール
- 沖縄薬草や島のパワーを感じるスパメニュー
- 沖縄独自の食材をフレンチスタイルで楽しめる“琉球ヌーヴェル”ディナーが楽しめる
- 竹富島の伝統や文化、工芸品に触れられるアクティビティを用意
沖縄本島にある星のや沖縄との周遊で、それぞれの違いを楽しむのもいいですね。
https://www.honeymoon-s.jp/topic/plan/hoshinoya_okinawa20211027
ぜひ石垣島だけではなく、竹富島にも足を延ばし、ハネムーンの特別な体験を満喫してはいかがでしょうか。
■取材協力
住所:沖縄県八重山郡竹富町竹富
電話:0570 073 066 (星のや総合予約)
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