ダイヤモンドプリンセス
ダイヤモンド・プリンセス(画像提供:プリンセス・クルーズ)

最近の円安や物価高の影響で海外へ新婚旅行を楽しみたいと思っても行き先に迷うという方が多いのではないでしょうか。

特に海外旅行初心者の方に人気だったハワイやグアムは旅費はもちろん、現地でかかる食事代や交通費が高くてびっくりという声をよく聞きます。ヨーロッパハネムーンも憧れるけどちょっと不安・・・。

そんな方におススメしたいのが豪華客船で楽しむクルーズ。ヨーロッパ旅行と同じ10日前後の旅行日数で、なんと1泊あたり1万円台から

旅費には交通費、宿泊費、食費、アクティビティ参加費が全部含まれるというかなりのハイコスパなんです。日本発着のクルーズを運航する客船「ダイヤモンド・プリンセス」なら日本周遊はもちろん、台湾や韓国にも寄港するので「海外は初めて」という方でも気軽に乗船できますよ。

でも豪華客船のクルーズなんて初めてだし、いろいろ心配。という方のために、クルーズセミナーに参加してきた編集部がその魅力をばっちりお伝えしちゃいますよ。

「ダイヤモンド・プリンセス」のハネムーンクルーズおすすめポイント

「ダイヤモンド・プリンセス」は1965年創業のプリンセス・クルーズが運航している客船。三菱重工長崎造船所で建造された客船で、2004年にデビューしました。

プリンセス・クルーズが外国客船による定期的な日本発着クルーズの運航を開始したのは2013年のことです。

ダイヤモンド・プリンセスの日本発着クルーズ就航にあたり、2014年に大規模な改修工事を実施し、日本式大浴場と寿司レストランを新設しました。日本仕様のきめ細かなサービスと大浴場を備えたレアな外国客船として海外のお客様からも大人気を博しています。

海外旅行初心者さんに安心、船の中は日本語が通じる「海外」

海外旅行初心者さんに安心、船の中は日本語が通じる「海外」
(画像提供:プリンセス・クルーズ)

海外旅行に不安を感じながらだとハネムーンを満喫できませんよね。ダイヤモンド・プリンセスの日本発着クルーズには日本語を話すスタッフが乗船。

日本語を話すスタッフが乗船
(画像提供:プリンセス・クルーズ)

船内の案内やプログラム、上映される映画に日本語の字幕や吹替、レストランメニューも日本語で案内するなど、英語が話せなくてもまったく問題なしです。

しかも船内に一歩足を踏み入れれば、海外からのお客様と外国人スタッフの作り出すインターナショナルな雰囲気から、まるで海外を旅しているかのような気分が味わえます。和食メニューも充実しているので食べ飽きることはありませんし、大浴場もあるのでゆったりくつろげるのもポイント高し!ですね。

移動している間もめいっぱい楽しめるのがクルーズの旅

移動している間もめいっぱい楽しめるのがクルーズの旅
(画像提供:プリンセス・クルーズ)

飛行機での移動は「点」、クルーズでの移動は「線」での旅とよく例えられます。飛行機で移動した場合、ファーストクラスやビジネスクラスに乗らない限り、長時間狭いシートに座りっぱなしになるので、結構窮屈な思いをしますよね。

その点、豪華客船の旅は一つの街が丸ごと入っているといわれるほど。移動している間もリゾートに滞在しているような気分で自由に優雅にくつろぐことができ、楽しいアクティビティも好きなだけ楽しめます。

船内生活は充実

寄港地について観光を楽しむ時も、荷物は船内に置いたまま。手ぶらで楽しめるのでラクチンです。

窓付き、バルコニー付きの客室ならずーっとオーシャンビュー!

窓付き、バルコニー付きの客室ならずーっとオーシャンビュー!
(画像提供:プリンセス・クルーズ)

ビーチリゾートへのハネムーンで一番多いリクエストは「オーシャンビュー」のお部屋に泊まりたい。クルーズの間はずーっと海の上なので究極のオーシャンビューです。

窓のない内側の客室を除き、お部屋からはいつも海が見えるという贅沢さ。ハネムーンなら奮発してぜひジュニア・スイートのお部屋に泊りましょう。

ルームサービスをお願いしてバルコニーで2人きりの朝ごはんも素敵です。もちろん、デッキに出ればどこにいても海が目の前。

毎日刻々と変わる海や空の表情。潮風に吹かれながら朝日や夕陽に染まる海の色の変化を楽しめるのは最高にロマンティックですね。

「ダイヤモンド・プリンセス」の旅、ここがハイコスパ!

ハネムーンで人気のイタリア(ローマ)
ハネムーンで人気のイタリア

例えば、10日間のヨーロッパ旅行にかかる費用は1人当たり50万~60万円程度といわれています。特に人気のパリやイタリアなどは物価が高いので、現地での交通費や食費などを考えるとさらにかかる場合も。内訳としては

  • 飛行機(往復)代:12万~30万
  • ホテル代:1泊あたり1万~2万円(8泊で8万~16万円)
  • 食事代:1人1日あたり8千~1万円(8日間で6.4万~8万円)
  • 現地での移動費:1日あたり5千~2万円ぐらい(8日間で4万~16万円)

これ以外に、観光施設への入場料やアクティビティ代などもかかります。これも含めれば、1人1泊あたり7万~8万はかかる計算になります。

ハワイ・ワイキキ
渡航費が高騰しているハワイ

ちなみにハネムーンに人気のハワイだとどのぐらいでしょう。平均的な日数でいうと4泊6日(30万~)もしくは5泊7日(35万~)。

  • 飛行機(往復)代:15万~35万(ピーク時は45万ぐらいになる場合も!)
  • ホテル代:1泊あたり1.5万~5万円(4泊で6万~20万円)
  • 食事代:1人1日あたり2万円(4日間で8万円)
  • 現地での移動費:1日あたり5千~2万円ぐらい(4日間で2万~8万円)

これ以外に、観光施設への入場料やアクティビティ代などもかかります。これも含めれば、1人1泊あたり5万~7万はかかる計算になります。

ダイヤモンド・プリンセスでのクルーズ10日間で平均16万~80万円。なんと1人1泊あたり脅威の1.6万円からとなっています。

この費用に乗船費(移動費含む)、10日間の食事代(26回分)、アフタヌーンティーやカジュアル・フード、宿泊代、アクティビティ参加費用をすべて含んでいるなんてびっくりです。船旅がいかにハイコスパなのかわかりますね。

しかも「ダイヤモンド・プリンセス」は外国船籍なので船内でのお買い物も免税価格。そんなところも魅力の一つとなっています。

2025年の「ダイヤモンド・プリンセス」日本発着クルーズおすすめコースをピックアップ!

すでに2025年度のクルーズコースが発売されています。早く予約すればするほどお得なので人気のコースはすでに完売間近というものも。

おすすめのコースをピックアップしてご紹介しましょう。

南国リゾート 沖縄・台湾クルーズ10日間

石垣島・川平湾
石垣島・川平湾

ハネムーンで人気の沖縄と石垣島、台湾(2か所)を巡る鉄板のコース。台湾は北よりの東岸にある「花蓮(ファーリェン)」と「基隆(キールン)」の2か所に立ち寄ります。

「花蓮」は大自然が創り出した絶景「太魯閣(タロコ)国家公園」「清水断壁」が有名。港近くには鮮魚店や海鮮レストランなどがあり、グルメも満喫できます。

基隆の街並み
基隆のナイトマーケット

「基隆」は北部にあるため、オプショナルツアーで台北市内や九分・十分(天燈上げで有名)まで足を延ばすことが可能。港近くにある市場や寺院、和平島公園で絶景を楽しむのもおススメです。

ビーチリゾートもグルメも両方楽しみたいというカップルにはぴったりなコースですよ。

ぐるり本州一周クルーズ10日間

横浜ベイブリッジ

海外旅行よりも国内をじっくり巡りたい。そんなカップルにおススメなのが日本周遊コースです。

7月に設定されているAコースは、横浜港から秋田・富山・福井(敦賀)・鳥取(境港)・釜山(韓国)・鹿児島を巡り横浜港着。9月・10月・11月に設定されていBコースは鹿児島ではなく長崎に立ち寄ります。

このコースを電車や飛行機で巡ったらかなりの金額になりますよ。しかも移動するたびに荷物をまとめて・・・とかなりのあわただしさ。

船旅なら荷物は部屋に置きっぱなしで身軽に観光が楽しめるので、リラックスしながら観光を満喫できます。

GWや夏休み期間でも費用がさほど高くならないのも魅力!

長期お休みが取りにくいというカップルならGWや夏休みのクルーズを狙うのもおススメ。通常のツアーなら、連休やバカンスシーズンは値段がかなり高くなりますが、クルーズはほとんど変わらない料金設定なんです。

例えばGWに行く「沖縄・台湾クルーズ11日間」は22万7千円~103万4千円(プリンセス・スタンダードの場合)。1泊あたり2万円台からとリーズナブルです。

夏休み期間にあたる8月は「日本の夏!ねぶた・よさこい・阿波おどりに沸く周遊クルーズ・韓国11日間」「熊野大花火と四国・九州と韓国11日間」が設定されており、こちらの料金もGWと同じ。

早期割引を活用すればかなりお得なお値段設定となっています。

「ダイヤモンド・プリンセス」ではお得な料金プランを選択可能!

お得な料金プランを選択可能
(画像提供:プリンセス・クルーズ)

クルーズ料金はほとんどのものが含まれているので大変お得なのですが、船内で飲むアルコール類は含まれていません。また、Wi-Fiサービスの利用代、チップ代、ルームサービスなどは別料金となっています。

これらの有料サービスが含まれる料金プラン「プリンセス・プラス」「プリンセス・プレミア」というお得なプランも用意。プリンセス・プランなら1人1泊通常23,000円かかるサービスを9,500円で、プリンセス・プレミアは1人1泊通常44,000円かかるサービスを14,000円で提供されるという内容です。

クルーズ中にカジュアル・ダイニングやスペシャリティ・レストランを利用したい、バーでお酒を楽しみたいなど、事前に日本円で支払うため、外貨の出費や乗船中の追加料金を気にせずにクルーズを楽しむことができます。

ウェアラブルデバイス「メダリオン」の導入で、さらに快適になった「ダイヤモンド・プリンセス」

ウェアラブルデバイス「メダリオン」の導入
(画像提供:プリンセス・クルーズ)

以前のクルーズでは、チェックイン後に渡されるクルーズカードが、客室の鍵となり、船内での支払いなどに使われてきました。カードだと持ち運びが面倒だし、なくしてしまうことも・・・。

プリンセス・クルーズでは2017年からメダル型端末「メダリオン」を順次導入し、現在では全船でお1人様につき1デバイスを無料で提供しています。専用アプリと併用することで、船内生活を格段に快適にアップグレードしました。

メダリオン(メダル型端末)
(画像提供:プリンセス・クルーズ)

「メダリオン」でできる主なことは以下の通り。

  • パスポートやクレジットカード情報などを事前登録しておくことでチェックインがスムーズに
  • 客室の自動解錠(ドアに近づくだけで鍵の開け閉めができます)
  • 食事や飲み物、お買い物もアプリから注文とお届け
  • 船内プログラムの確認とブックマーク機能
  • GPS機能で船内のどこにいるか、行き先のルートがわかる
  • 家族同士でお互いにどこにいるのかも把握できる(オフにもできます)
  • 好きな場所でビデオやオンデマンド番組の視聴可能
  • ゲームやオンラインカジノも楽しめる
  • 避難訓練用の安全ビデオを専用アプリで視聴できる

メダリオンはストラップ付きで提供。ネックレスやウォッチ型ベルトなどのアクセサリーが船内で別売りされていますので、お好みに合わせて身に着け方を選べると好評。

防水・耐熱・耐砂・耐塩加工が施されているので、装着したままプールに入ることもできますよ。紛失した場合はすぐにスタッフに伝えると無料で新しいデバイスがもらえます。

メダリオンと顔認証が紐づけられており、紛失した場合でも不正利用はできないようになっているので安心ですね。

ここが知りたい!クルーズについてのよくある質問

クルーズについてのよくある質問

豪華客船での船旅は初めて。いろいろ心配事があるという方も多いのでは。

今回のセミナーでも紹介されたクルーズについてのよくある質問をまとめてみました。

船酔いはしない?海が荒れて揺れたら怖い

ダイヤモンド・プリンセスは全長約290m。大阪の「あべのハルカス」が約300mなので、それよりも少し短いイメージです。

波と波の間の距離(波長)は100m~200m程度といわれているので、船は波の上に乗っているため、縦揺れはあまり感じることはありません。

また、横揺れに関してはスタビライザー(横揺れ防止装置)があるため、軽減されています。船酔いを感じるのは「不安感」が大きいので、乗船前に酔い止めを飲んでおけば大丈夫ですよ。

「終日航海日」ってずっと海の上を移動してて退屈しない?

船旅の醍醐味はこの「終日航海日」にあるともいわれています。豪華客船の中は一つの街が丸ごと入っているイメージ。

どこかの島のリゾート地に滞在しているかように、何もせずプールサイドでのんびりするのもよし。映画を見たり、ショーを楽しんだり、ゲームに参加したり・・・とアクティブに過ごすことも可能です。

好きな時間に起きて、食べて、寝て。ジムもあるので運動も手軽にできます。

また、外国船籍の船なので本格的なカジノで遊ぶことも。初めての方なら、テーブルゲームのレッスンを受けることもできるので安心です。

船が寄港地に入ると、つい観光に出かけてしまいたくなって慌ただしいので、リピーターさんほど「終日航海日」が多い日程を選ぶそうですよ。

ダイヤモンド・プリンセスはどうして日本だけに寄港するクルーズはないの?

ダイヤモンド・プリンセスのクルーズには必ず寄港地に海外が含まれています。これは外国船籍の船の場合、「必ず海外に寄港しなければならない」という決まりになっているからです。

海外には興味がない、という方なら寄港地で下船せず、船内でゆっくり過ごすことも可能。寄港地で降りなくてもいい(客室やパブリックスペースでくつろぐなど)のも船旅の良いところですね。

クルーズにはフォーマルの夜があり、服装に迷います

プリンセス・クルーズでは、10日前後のクルーズに付き、フォーマルの夜が2回あります。男性はタキシード、女性はイブニングドレスと思われている方もいらっしゃいますが、最近ではタキシードの方はそれほど多くなく、イメージとしては結婚式に出席する際の服装でしょうか。

海外のお客様が多いので着物で出席されると大人気になりますよ。

フォーマル以外の夜はスマートカジュアルでOK。女性ならワンピースやワンピース・スカート、男性ならスーツ、ジャケットを目安にご準備を。

普段はなかなか楽しめないおしゃれを思い切り満喫できるのも船旅の魅力となっています。

毎日、食事がフルコースディナーだと飽きませんか?

クルーズ中の食事について
(画像提供:プリンセス・クルーズ)

メイン・ダイニングでは、フルコースだけでなく、お好きなメニューをお好みの組み合わせでも注文可能。日本食も用意されているので、洋食は飽きた、という方でも心配いりません。

また、ブッフェレストラン「ホライゾンコート」では麺類やご飯、味噌汁などの日本食を提供。「カジュアル・フード」では生地から手作りのピザや注文を受けてからパティを焼き上げるハンバーガー、ソフトクリームなども楽しめます。

レストランでの食事をキャンセルして、お部屋でゆっくりルームサービスもOK。一部のメニューやドリンクは有料ですが、基本的にはクルーズ料金に含まれているのが嬉しいですね(料金プラン「プリンセス・スタンダード」の場合、有料となります)。

有料となりますが本格的なイタリアンが楽しめる「サバティーニ・イタリアン・トラットリア」、お肉好きな方なら「シェラスカリア・ブラジリアン・グリル」、本格的なお寿司レストラン「海(Kai)寿司」も。

多彩な食を楽しめる船内
(画像提供:プリンセス・クルーズ)

ハネムーン中のサプライズにいかがでしょうか。

駆け足で「ダイヤモンド・プリンセス」の魅力をご紹介してきました。それでもちょっと心配事や質問したいことがある、という方ならクルーズ専門の旅行会社に相談もOK。

寄港地までの交通手段なども手配してくれますよ。ぜひお気軽に!

クルーズ問合せボタン

■取材協力

プリンセス・クルーズ

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