日本人なら、誰でも一度は耳にしたことがあるバルセロナの建築家ガウディーの名と彼の作品サグラダファミリア。
日本人のガウディ好きは、カタルーニャ人の間でも知れわたっていて、「どうしてそんなに好きなの?」とよく聞かれます。どうして なんでしょう。
曲線に満ちた建築は、自由でありながらとても深い意味が隠されているようで、それを解釈しようとする真面目な日本人には謎解きのような魅力があるのかもしれません。
19世紀末にタイムスリップ気分が味わえる、カタルーニャの伝統的イベント
さて、今回はモデルニスモのお祭りのお話しです。
19世紀終わりから20世紀初頭にかけてイギリスで始まった産業革命を受けて、カタルーニャ州は繊維工業を中心に目覚しい発展を遂げました。
ガウディの仕事の依頼主の大半は、繊維工業の事業家たちだったということからも、華々しい時代だったことがうかがえます。
この時代に流行した芸術様式がモデルニスモです。フランスではアールヌーボーと呼ばれていたと言えばわかりやすいかもしれませんね。
バルセロナから北西28kmに位置する町Terrassaで、毎年5月に開催されるFira de Modernista(モデルニスタ祭)に今年も行って参りました。
Terrassaは、当時繊維工業で大いに発展した町です。
当時の古き良き時代の服装を思い思いに着飾った人たちがお祭りの町を歩いて雰囲気を盛り上げます。
約100年前の服装ですから、日本ではまだ着物を着ていた頃ですね。
なりきりの娼婦のお姉さんたち。
皆さん笑顔で撮影に応じてくれます。
Terrasaは、ホッケーの町。当時のホッケーのユニフォーム姿の女学生たちです。
カタルーニャのお祭りには欠かせないCASTELL(カステイ・人間の塔)は何度見ても飽きません。
ハネムーンの一年後も、カメラを携えて行きたくなる・・・そんなお祭りです。