紀元79年夏、ポンペイの街はいつもの活気のある朝を迎えました。商店では樽に入ったお酒や香辛料、食材が販売され、飲食店ではポンペイ人たちが楽しく食事をしていました。
子供たちは元気に走り回り、女性も男性も忙しくも楽しい1日になるはずだったのです。
ポンペイを見下ろすベスピオ火山が噴火したのは、そんな普通の一日が始まったお昼の事でした。
18世紀にポンペイ遺跡が発掘されたことにより、当時のポンペイ人の豊かな暮らしが我々にも知る事が出来るようになりました。
ハネムーンなら、オプショナルツアーよりも自分たちで行ってみよう!
ポンペイ遺跡見学は、日本人観光客から人気の名所。
新婚旅行で訪れる人のほとんどは、ローマから(あるいはナポリから)ポンペイへの一日観光オプションツアーに参加されることが多いのでは?
いろいろな日本系旅行会社からも現地ツアーが出ています。
もちろん旅行会社を利用すればホテルからポンペイまで一日で観光できますが、お土産屋さんへ立ち寄ったり、決まったレストランで食事をしたりと時間を気にしながらの観光となります。。
そこで、観たいものをゆっくりと見て回る事ができる、マイペースなツアーを計画したいというお二人に、ローマからポンペイへの旅程アドバイスを掲載します。
2人で回るローマからポンペイへ1日観光ツアー
ローマからポンペイへの行き方を解説します。
イタリア国鉄の高速列車「フレッチェロッサ(Frecciarossa)」を利用。
ローマ・テルミニ(RomaTermini)駅を8時45分に出発し、ナポリ・チェントロ(Napoli Centrale)駅に9時55分頃に到着。
所要時間は約1時間10分前後で、料金は1人29.00ユーロです。
帰りはナポリ・チェントロ(Napoli Centrale)駅19時30分発、ローマ・テルミニ駅20時40分着が便利でしょう。
ナポリチェントロ(Napoli Centrale)駅からは、「SITA社」のバスを利用します。バス停は「ポンペイ遺跡前(Pompei Scavi)」下車。
バス便スケジュール例)
<行き>
ナポリ 11時 or 11時30分発
ポンペイ遺跡前(Pompei Scavi)11時35分 or 12時05分着
<帰り>
ポンペイ遺跡前 14時45分 or 16時初
ナポリ 15時20分 or 16時35分着
◆SITAバス運行表の説明です
F→月曜~土曜日運行
L→月曜~金曜日運行
F→日曜日及び休日運行
1月7日~7月26日、9月1日~12月21日運行
1月7日から6月30日、9月1日~12月21日運行
※イタリア国鉄高速列車はネットでチケット購入できます。
もしくは、イタリア国内にあるVIAGGIO(旅行会社)でも購入できますし、駅で購入することもできます。往復で購入されると安心です。
ポンペイ遺跡は3時間前後の滞在で見て回れます。
ポンペイ入場する前に、パニーニやサンドイッチを入り口付近のバール(BAR)などで購入して、遺跡を見ながらお昼を召し上がるのをお勧めします。
遺跡内にもバール(BAR)はありますが、値段が高く、観光客の多い日は列ができます。
またペットボトルのお水も持参していってくださいね。
ポンペイ遺跡は当時の暮らしの息吹が感じられます
上記写真は男性用パブリック風呂に展示されている、噴火灰により、亡くなった方の石灰です。
上記写真は女性用バブリック風呂です。両脇の棚に洋服を置いていたそうですよ。
そして壁にかわいい落書きがあります。お母さんと一緒にお風呂に来ていた子供達のいたずら書きとも、お母さんのいたずら書きとも言われています。
お母さんからなにを学んでいたのでしょうか?
モザイクで作られた「猛犬注意」の床です。紀元79年にして、鎖と首輪も存在していたのですね。ポンペイ豊かなよい街だったのでしょう。
16時くらいにはナポリに戻り、ナポリ見学はいかがですか?
夏時間のイタリアは20時くらいまで明るい昼間のようです。帰りのローマ行の電車時間まで、ナポリを探索されるのも楽しいです。
ただし、ナポリはイタリアでも特にスリの多い場所です。荷物の管理には注意しましょう。
ローマより 2015年4月
<Information> ポンペイ遺跡
入場料:11ユーロ
営業時間:夏季4月~10月 8時~19時30分(18時までに入場)/冬季11月~3月 8時~17時(15時30分までに入場)
最終入場時間:18時
持ち物規制:30×30×15の手荷物まで持参可能。
※観光客による遺跡持ち帰りを防ぐための対策だそうです)
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