バチカン美術館は、バチカン市国にある歴代ローマ教皇の収集品を展示している世界最大級の美術館です。
キリスト教徒でなくとも、一度は参観したい観光スポットです。
バチカン美術館へ入るにはチケットが必要になりますが、朝一番に行ってもすでに購入するための行列ができている場合が多いです。
あらかじめ「予約チケット」をご用意されることをお勧めします。ハネムーンコンシェルジュに忘れずにお願いしておきましょう。
（記事下に購入方法を記載していますので参考にしてください）
バチカン美術館入場の際は服装に要注意！
バチカン美術館に入ると軽く荷物チェックをしてから、中庭にでます。
サン・ピエトロ大聖堂、バチカン美術館ともに、肌の露出の多い服装は入場ができません。
肩を露出した服装、短パン、ビーチサンダルでは行かないように。
タンクトップなど肩の出る服で来てしまったときには、スカーフなどで肩を隠すようにしましょう。
システィーナ礼拝堂内ではガイドも撮影も禁止
中庭には、システィーナ礼拝堂のフレスコ画を説明するためのボードが並んでいます。
ガイドさんたちがここで観光客に説明をします。
というのも、システィーナ礼拝堂内では、ガイドによる説明も写真撮影も許可されていない為、中庭のボード写真で先に説明をしてしまうというわけです。
バチカン美術館ではシスティーナ礼拝堂が必見！
バチカン美術館は、いくつもの美術館が集合しています。
歴代法王の馬車博物館や、ラファエッロの間、地図のギャラリーなどみどころ多いのですがやはり、必ず訪れたいところは「システィーナ礼拝堂」です。
ミケランジェロ作の「天井画」や正面に描かれた「最後の審判」には圧倒されます。
天井画を完成させるため、ユリウス2世から依頼をうけたミケランジェロは、4年の歳月を天井で過ごす形でフレスコ画を完成させました。
最後の審判は中央に描かれた審判者キリストにより、天国に選ばれる人々と地獄に落とされる人々が円を描くように表されています。
ミケランジェロ「最後の審判」に隠された秘密とは？
この壁画にはいくつか秘密があります。
もともとは、ミケランジェロにより被写体の多くは裸体で描かれていたのですが、あまりの露出に、裸体に「腰布」を描くようにダニエーレ・ダ・ヴォルテーラに任命したという記録が残っています。
また、右下の地獄の中で蛇に股間をかまれている男性がミケランジェロによって描かれていますが、この男性はミケランジェロが生前嫌っていた人物だそうです。
ミケランジェロがいかにこの人物を嫌っていたのかが見え隠れしますね。
そして、日本人として大変に誇らしい事は、このシスティーナ礼拝堂の修復工事に関わっているということ。
日本の「和紙」で汚れた煤を吸い取り、この絵画をきれいな状態に修復したのです。
汚れた煤が取り除かれたことにより、今までは暗くて見えなかった一部の絵画も、光を浴びたように浮かび上がり、見違えたように美しくなりました。
その他の美術館ではフラッシュ撮影は禁止。ただし、システィーナ礼拝堂内は、カメラ撮影そのものが禁止です。ご注意ください。
バチカン美術館の予約を忘れてしまったら？
ついうっかり、予約をお願いするのを忘れてしまった。予定はなかったけどやっぱり行きたい！というハネムーナーの方。ご安心ください。
ホームぺージからのオンライン予約もできます。
＜バチカン美術館オンライン予約方法＞
（１）バチカン美術館入館チケット予約HPを開きます
（２）Biglietti di Ingresso（入場券）という項目をクリック
（３）Musei Vaticani e Cappella Sistina（バチカン美術館とシスティーナ礼拝堂に入場）という項目をクリック
（４）Mese Anno（月/年）とPartecipante（参加人数）を入力
（５）Avanti（次へ）をクリック
（６）カレンダーから日にちを選択し、さらに時間を選択
（７）Tipo Biglietti（チケットの種類）の項目はBiglietti Intero（フル）にて人数を入力
（８）支払ページに遷移します。
オーディオガイドを希望するなら「+Audioguide」と表示されている項目をチェック。
Cognome（苗字）、Nome（名前）、Giapponese（日本人）と入力します。
予約完了後、確認メールが届きますので、印刷して当日持参すればすぐに入場できます。
城壁沿いに並んでいる列が予約者専用レーンです。
予約システムを賢く利用して無駄のない観光を！
5月のローマは半袖でOKです。夜間は薄いカーディガンが必要かもしれませんが、日中は暑いです。
2015年5月 ローマより 桜子
＜Information＞
ヴァチカン美術館 Musei Vaticani
住所：Viale Vaticano, Vatican City
