この夏のイタリア観光セレクトはローマを離れてレモン畑の広がるサレルノ地域のご紹介をしています。
カプリ島やアマルフィ方面のロマンチック地域への観光や、古代ローマ時代のポンペイ遺跡への観光とおすすめ観光地をご紹介していますが、今週と来週はどこの街へいくにも必ず通過する大都市「ナポリ」のご紹介です。
ナポリはイタリアの他都市と明らかに違う常識が出来上がっています。
それは。。。犯罪温床・個人の自由意思がすごすぎる、などなどルール違反が多い事です。
〇複数人数(3人以上)での二輪バイク乗車(生活の足として家族で相乗り)
〇二人乗りバイクで後ろに乗っている人がカバンなどひったくる(犯罪用バイクは二人乗りが多いのは逃げやすいから(逆にフルフェイスの二人乗りには注意です)。もちろんすべての二人乗りが怪しいとは言いませんが、他都市よりもこの方法での犯罪がずば抜けて多いのがナポリです。
〇ノーヘルメット(ノーヘルは当たり前。イタリア警察の前を通り過ぎても警察も違反切符切りません)
〇スリや盗難の多さ(他都市ではジプシーなどイタリア人でない移民による犯罪が多いのですが、ナポリはイタリア人も平気でスリを働きます。もちろんジプシーたちも…)
〇治安の悪さ(一部近寄らない方が良い路地・地区もある)
など、マイナスイメージが強いのでイタリア人でもナポリ観光をする時は気を引き締めています。
しかし、ナポリ人はイタリアの中でもフレンドリーで陽気であり、何よりも郷土愛精神の強い民族でもあるのでイタリアらしいイタリアを感じる街です。
そんなナポリを観光したい新婚さんには、事前にある程度のナポリの注意事項を知っていただきたいと、今週は「ナポリってどういうところ?どうすればいい?」をお伝えしています。
気を付けるポイントをおさえれば、楽しめるナポリです。
パパとママの間に子供まで乗って運転。もちろんヘルメットかぶりません。実はこの写真では隠れていますが、パパの前には妹であろう小さい子が立ち乗りしていました。。。
友人同士だって平気です。おまわりさんにこのまま道を聞くことだってありですから。
(二人乗りバイクですので、二人乗りはOK.でもヘルメットは着用しないといけません)
≪お札の受け取り注意≫
お札のお釣りを受け取ったときは、お札の表面の凹凸を確認できる線があるので、爪でひっかいてガリガリ感をたしかめましょう。偽札には凹凸がないのでツルツルです。キラキラ数字の照り加減や、隠し文字や透かし文字も確認。
≪ナポリの入り口「ナポリ中央駅」ではこんな被害にご注意≫
(ローマのテルミニ駅以上にスリや置き引きが多いので注意してくださいね。)
例1) 前に座っていた人がコインなどを落し、観光客に拾ってくれとお願いをして、床に落ちたコインを拾うため頭をさげたとき手荷物から一瞬注意が離れるその瞬間に、その観光客の後ろにいる仲間が観光客の手荷物を持って逃げる。⇒頼んだ人は仲間が逃げるまで、「ありがとうありがとう」などと、観光客が被害に気が付くのを遅らす為注意を引く。
例2) 重たいスーツケースなどをもって階段の上がり降りを手伝ってあげると声をかけてくれるが、そのあとお金の請求をしてくる。同様に切符購入を手伝ってあげると声をかけて同じようにお金の請求をしてくるケースもあります。
駅では、アイフォンや、カメラなどの貴重品は利用しないでカバンの中にしまっておく。お金を使うときは、キャッシュカードやお札が見えるような財布でなく、小銭入れなど周りの人に見られても気にならない程度の金額しか入っていないお財布を利用する。など対処しましょうね。
≪街中で≫
バイクの相乗りが多い!その為相乗り後ろの人がバックなどをひったくる。
→バックはなるべく道路と反対側に持つように気を付ける。仮に貴重品の入ったカバンをとられても盗難対応がスムーズにできるようにクレジットカードの緊急電話番号、旅行会社の緊急電話番号、10ユーロ札か20ユーロ札で50~100ユーロ位の予備資金をポケット内に収めておく。
なるべくアクセサリーで着飾らない。身に着けている装飾品を奪われて怪我をする被害多々。ダイヤの指輪、貴金属品などは特に身に着けない。
観光する通りがいくつかありますが、細い路地などには入らない。地元の人間しか通らなそうな路地には入らない。基本的に観光客が多くて明るい人通りのある通り以外には立ち寄らない。地元の人でも住民以外は通りたくないというような犯罪多発路地がいくつかあります。(スペイン地区などは行かない。)
ブランド店での買い物はナポリでは避ける。ローマや他の都市で購入しましょう。理由はブランド店の紙袋を持って歩くのはお勧めしません。
また、交通マナーがあってもないようなナポリ人の運転です。道路を横切るときには、十分注意してわたりましょう。
≪レストランやバールなどで≫
隣にいる人を信用しない。自分の貴重品からは目を離さない。
椅子に座るときカバンを背中に置いておかない。
アイフォンをテーブルに置きっぱなしにしない。
テーブル会計でクレジットカードを利用するのであれば、レジでカードを切るときに本人が立ち会うようにする。
知らない人からのおごりや、飲食は受け取らない。
夜遅い外出になるような事は避ける。夏は遅くまで観光客がにぎわっていますので人通りはありますが、酔っぱらいやドラッガーなども多い時間帯になる事をよく理解して行動してくださいね。
それでもナポリには興味をそそる観光場所がたくさんあります。
1.Castel dell’uovo(卵城)
2.Napoli sotterranea(ナポリの地下)
3.国立考古学博物館(イタリアの考古学博物館として貴重な美術品の数々)
4.サンテルモ城(ナポリを一目見て死ね、と言われたほどの美しい景色が見渡せます)
5.プレビシート広場(市民にも観光客にも人気の広場。コンサートや催し物が盛りだくさん)
6.Via San Gregorio Armeno (クリスマスのプレセピオ人形の通り)
などなど他にもいっぱい!
市内ではナポリの名所を観光できるオープン観光バスも出ています。
次回はナポリ観光名所のご案内です。
他都市とは違い治安が悪く、交通マナー意識が低いナポリです。
だからこそ、イタリア人でも気を付けている注意するポイントを理解して観光すれば、きっと明るく陽気なナポリ人が大好きになる事でしょう。
ローマより 2016年 8月 桜子