イタリアを新婚旅行に選んだ理由が、クリスチャンだからという方もいらっしゃるかもしれません。
今週は日本と関係の深いクリスチャン教会をご紹介いたします。
実はローマと日本キリスト教とは付き合いが深く、ローマ市内の教会でも日本人キリスト殉教者のための絵画が飾られていたり、フレスコ画として描かれていたりします。
≪ジュズ教会≫
バロック様式のファザードの美しいジュズ教会です。
ジュズ教会の見どころといえば、天井画のジョバンニ・バッティスタ・カウッリ策の「イエスの御名の勝利」を描いたフレスコ画です。教会の天井を見上げてみてくださいね。 立体的に描かれていてどこからが絵でどこまでが彫刻なのか?首が痛くなるくらい見とれてしまう為、教会のほうでは大きな姿見の鏡を置いてそこから天井画を見下ろすことができます。
本堂にはいり、右側にある聖フランシスコ・ザビエル礼拝堂の祭壇には、日本へキリスト教を伝えたフランシスコザビエルの右手が納められています。
ベルニーニ作によるロベルト・ベラルミーノ枢機卿の彫刻も見どころの一つです。
フランシスコ・ザビエルの祭壇の手前右側に、教会のパンフレットや装飾品が販売されています。そちらの壁に掛けられている絵画が、長崎県でのキリスト教迫害です。
当時の様子が描かれており、迫害を遠巻きに見物する着物をきた日本人たちまで詳しく描かれています。
こちらの奥にも一般公開はされていない長崎キリスト教迫害の絵画が飾られていますので、「日本人ですが、奥の絵画をみせてください」と伝えれば、よほどのことが無い限り、案内してくれます。
ジュズ教会は、Piazza del Gesu’ に位置します。
ベネチア広場からでも歩ける距離です。
≪Santa Maria dell’Orto≫
天正遣欧少年使節(てんしょうけんおうしょうねんしせつ)としてローマへ渡りローマ教皇グレゴリアス13世と面会をし、その後、キリスト教迫害のため長崎で殉教した中浦ジュリアンの礼拝堂があります。
トラステベレ地域の教会です。午前中のみ教会の扉があいている教会です。
Via Ancia アンチア通り
そして、日本の殉教者達のための教会がチビタベッキオに建てられています。
チビタベッキオは、コスタリカなどの大型客船の着く港です。
最近では客船での新婚旅行も人気です。
次週はチビタベッキオをご紹介いたしますね。
ローマより 桜子