モルディブはサンゴ礁の島が沢山連なっている環礁です。大きな島もあればとても小さな5分で一周できる島、砂しかないサンドバンクなどが沢山あります。
ここで一番重要な木はココナッツが出来るヤシの木です。リゾートなどを建てる時美観を損ねないために「その島で一番高いヤシの木よりも高い建物を建ててはいけない」という決まりがあるんです。
そして島にある木はむやみに切り倒してはいけない、という決まりもあります。これは 島の木がその島の土台となっているので木がなくなると島がどんどん海に侵食されてしまうからです。
そしてココナッツ、ヤシの木は他の木とともにとても大切な木なんです。
まず、木はもちろんですが、ヤシの実の中にある水(飲みます)、そして皆さんも知っている筈の白い実の部分(食べます)。
その周りを覆う固い殻(ボタンや食器、燃料になります)、そしてその周りを覆う繊維質の部分(乾燥させてロープになります)、ヤシの葉は日除けになったりおもちゃになったりデコレーションになったりします。全て何かに利用できます。
そんなココナッツ。私たちはダイビングセンターでダイビングの後にゲストにスナックとしてお出ししています。これは時々私たちがどこからか探してくるんです。(笑)
私たちのいるリゾートでは既に他の人たちがかき集めししまうので、近くの島へ探しに行かないといけないのです。
そこで、ココナッツハンティング!
ヤシの木がたくさん生えていますね、ここにしよう。大きなバックと鉈を持参して無人島に到着しました。
島の中へ入っていきます、適当な場所を見つけて木を選びます。
ここで一つ、実はみんながみんなヤシの木に登れるわけではないのでした。。。
ウォータースポーツのスタッフには12人モルディブ人がいますがそのうち登れるのは二人だけ。
私もちょっと試してみましたが、登れるけど降りてくるのが怖い!ということが登っていくうちに判明。
そんなこんなしているうちに一人は木の上にいました。
この木の下は既に熟しきったココナッツがゴロゴロしていますが、新鮮な実はやはり?ぎたてが一番。
上から降ってくる(危ない)ココナッツをかき集めて、他のスタッフはその辺の木の枝で槍のようなものを作り皮を剥いでいきます。
私も皮を剥ぐの手伝う!と言ったはいいのですが やってみたら、、、なかなか実がこの槍に刺さらず横でココナッツを手渡す役に徹しました。
あまり拾い過ぎても使う前に悪くなってしまうので、ほどほどに集めてジャングルの外へ出て砂浜を歩いていたら。
クルンバだ!と一人がまた中へ入っていきました。
そう、モルディブではヤシの実の呼び名が熟し加減で違うのです。
若くて小さなものを『クルンバ(Kurumba)』、外側が茶色くなってもしくは既に中の実が硬くなっているのを『カァーシ(Kaashi)』と言います。
そして根っこが出始めているものを『ムディ カァーシ(Mudi kaashi)』と言います。
「クルンバ」は中の身がまだゼリーのように柔らかくて水もちょっと酸味があります。
これはかなり好き嫌いがあるようですね、ローカルアイランド トリップへ行くと大抵大きめのココナッツをいただくのですが、これはちょっと甘めです。
ハネムーンカップルが時々
妻:「どう?こういうの」
旦那:「うん、結構大丈夫」
とお互い確認し合っています。
皆さんもモルディブに来てこのクルンバを試してみてください。