結婚式に新居の準備…と結婚に際しては本当にお金がかかります。
「お金がないから新婚旅行はやめようか」「お金がたまったら行こうか」なんて会話が出始めたカップルもいるかもしれませんね。
お金が手元になくても、マイルを使えば新婚旅行にいくことだって可能!
ここでは、賢く貯めたマイルを使ってタダで新婚旅行に行く方法を解説します。
航空会社のマイル(マイレージ)の仕組みをおさらい!
「マイル」という言葉はよく聞くけど、正直どんな仕組みかわからない場合、まずはこちらをチェックしてくださいね。
1.マイルは航空会社のポイントプログラム
マイルは航空会社のポイントプログラムで、無料のマイレージ会員になると、飛行機の移動距離に応じてポイントが貯まる仕組みです。
日本の場合は、「JALマイレージバンク」と「ANAマイレージクラブ」が主流。
JALとANA、それぞれの提携航空会社やアライアンス加盟航空会社を利用する場合にも、マイルを貯めることができます。
ちなみにJALは14社加盟のワンワールド、ANAは26社加盟のスターアライアンスの一員です。
2.獲得マイルは移動距離と座席クラスで決まる
移動距離ごとに何マイルもらえるかは、航空会社がそれぞれ決めるのではなく、以下のように算出されることになっています。
基本区間マイル×座席勝算率=獲得マイル数
◆基本区間マイル
区間基本マイルは、IATA(国際航空運送協会)が定めるTPM(運賃計算に使用する区間距離)を基準としているので、どの航空会社でもほぼ同じ。
人気の行き先の基本区間マイル
- 東京→沖縄…984マイル
- 東京→ホノルル…3,831マイル
- 東京→ニューヨーク…6,723マイル
◆座席勝算率
勝算率は航空会社や座席によって異なり、料金の高い座席のほうが高くなる仕組みになっています。
例えばANA国際線の座席勝算率は、以下のように決められています。
- ファーストクラス…150%
- ビジネスクラス…70%~150%
- エコノミークラス…30%~100%
例)東京からニューヨークへ、ANAのファーストクラスで行く場合の獲得マイル(片道) 6,723×150%=140084.5マイル
3.マイルの有効期限
マイルの有効期限は、獲得した月から数えて36ヵ月後の月末まで。
有効期限を過ぎると無効になってしまいます。
4.マイルの使い方
貯まったマイルは次にいずれかの方法を使うことができます。
◆特典航空券への交換
マイルを航空券と交換できるなんて、お得感たっぷりですね。
例えば20,000マイルあれば、ホノルルまでの片道航空券(エコノミークラス)と交換することができます。
◆国際線座席のアップグレード
航空券への交換までマイルが貯まらなくても、座席をワンランクアップすることができます(国際線の場合)。
例えばJALマイルを貯めてビジネスクラスに乗るなんてことも可能。
JALの場合、15,000マイルあれば、ホノルル行きエコノミーをビジネスクラスに変えることができます。
◆電子マネーなどへの交換
航空会社の電子マネーのほか、提携する他社カードのポイントなどに交換することができます。
有効期限を迎えそうなマイルは、いったん電子マネーに変えてから、航空券を買うことができるので便利ですね。
賢いマイルの貯め方
「飛行機なんて乗らないからマイルなんて関係ない」なんて思っている人はいませんか?
実はマイルは、飛行機に乗らなくても貯めることができます。
ちなみに飛行機に乗らずにマイルを貯める人を、陸マイラーと呼んでいます。
マイル系クレジットカードで買い物する
一般的なクレジットカードでも、買い物をしたらマイルが貯まるサービスはありますが、マイル系クレジットカードなら、さらにマイルを貯めることができます。
陸にいながら、マイルはしっかり貯めることができるのです。
まだ会員になってないなら、マイル系クレジットカードに入会しましょう。
おすすめのクレジットカードは後述します。
マイルがたまるお店を選んで買い物する
JALとANA、それぞれの特約店でクレジットカード払いをすると、通常より多くマイルが貯まります(JALは通常の2倍、ANAは1.5~2倍付与)。
特約店はコンビニから美容院、レストランまで多岐に渡るので、日々の買い物をする時には、マイルを貯めることを意識してみてください。
◆主な特約店
JAL…ファミリーマート、イオン、マツモトキヨシ、ウエルシア、大丸、松坂屋、ノジマ、紀伊国屋書店、スターバックス、ロイヤルホスト、Amazonなど
ANA…セブン-イレブン、イトーヨーカドー、マツモトキヨシ、阪急百貨店、阪神百貨店、ヤマダ電機LABI、ラオックス、スターバックス、楽天市場など
ファミリーマイルで二人のマイルを合算!
マイレージクラブには、家族のマイルを合算できるファミリーマイルという制度があります。
カップルそれぞれのマイル数だと目当てのものに届かない場合必要な分だけ二人のマイルを合算すれば、利用することができるのです。
結婚(入籍)したら、この制度をぜひ利用してくださいね。
新婚旅行をマイルで行く方法
新婚旅行で賢くマイルを利用する方法を紹介します。
実は結婚はマイルを貯める絶好の機会。
「ゼクシィ結婚トレンド調査2019」によると、結婚式の費用平均は354.9万円。
さらに新生活を始める費用とし、て少なくとも100万円はかかると言われてます。
「総額450万円もの大金が必要なんて、とても新婚旅行にさける予算なんてない!」と途方に暮れてしまいますよね。
でも大丈夫です。
結婚式でマイルをためて、無料で新婚旅行に行くことができますよ。
結婚式費用でマイルをためて、ただでハワイに行ける?!
結婚費用の決済には、マイル系クレジットカードを利用してマイルを貯める、これがマストです。
どのくらいマイルが貯まるか計算してみましょう。
結婚式および新生活準備で400万円かかったとします。
仮に400万円の費用をマイル付与率1%のクレジットカードで支払ったら
400万円×1%=40,000マイル
40,000マイルあれば、ハワイまでの往復チケット(エコノミー)1人分と交換することができます。
ただ、マイルが実際に獲得できるのは決済日から1~2ヶ月後なので、ハネムーンには、結婚後しばらくしてから旅立つことが条件になります。
結婚式直後以外のタイミングでハネムーンに行くのは決して珍しくないので、ぜひ検討してください。
ファーストクラスやビジネスクラスへアップグレード!
せっかくのハネムーンなので、座席もエコノミーじゃなく、ちょっとゴージャスにしたいですよね。
マイルがあれば、プレミアムエコノミーやビジネスクラスへのアップグレードも可能。
特典航空券に比べ、必要なマイル数が少ないのもポイントです。
座席がグレードアップすれば、広さだけでなく機内食などのサービスなどもグレードアップするのがうれしいですね。
出発前の時間を、空港のラグジュアリーなラウンジで過ごすことも可能です。
ハネムーンでマイルをためて1年後に記念旅行に行く方法
ハネムーンをはじめ結婚費用の支払いでしっかりマイルをためて、その後結婚記念旅行にも行くという、ちょっと欲張りな方法もあります。
新婚旅行は結婚式直後に行くので、結婚式費用で獲得するマイルをあてにすることはできないといった二人にオススメ。
新婚旅行でハワイ、1年後にグアムにも行ける?!
たとえば新婚旅行でハワイ、その後記念旅行でグアムに行く、なんてこともできますよ。
グアムへの特典航空券は、JALエコノミーで1人往復20,000マイル、ビジネスで22,500マイルなので、二人で合計40,000~45,000マイル必要。
まず新婚旅行にハワイに行くと、二人で15,000マイル強貯めることができます。
グアムに行くには2人で最低40,000マイル必要ですから、残りは25,000~30,000マイル。
これを貯めるためには、マイル付与率1%のクレジットカードを250万~300万円使えばOKになります。
前述したように結婚式&新生活の費用で450万円ほどかかりますので、すべてマイル系クレジットカードで決済すれば、マイルを充分貯めることができます。
ビジネスクラスで行くことも夢ではありません。
マイルがどんどん貯まる!おすすめのクレジットカード
たくさんあるマイル系クレジットカードのなかでも、特に人気のあるクレジットカードを紹介します。
新婚旅行に行くと決めたら、行き先よりもまずマイル系クレジットカードに加入する方がいいかもしれません。
ANA To Me CARD PASMO JCB(ソラチナカード)
陸マイラー最強と言われるのが、ANAカードと東京メトロのTo Me CARD PASMOが一体化した通称ソラチカカード。
東京メトロや東急電鉄、東武鉄道などの定期券をカードに搭載できることが特徴。
カード利用で、JCBのOki Dokiポイントと東京メトロのメトロポイントがダブルで貯まり、どちらもANAマイルに交換することができます。
通常1,000円で1ポイント→5マイルに変わりますが、5,500円の移行手数料を払えば、1ポイント→10マイルに交換することができます。
- 年会費…2,160円 (初年度無料)
- ANA To Me CARD PASMO JCBホームページ
JALカードSuica
JALカードの特徴は、クレジット決済のたびにマイルが直接貯まっていくこと。
JALカードSuicaは、JALカードとSuicaが一つになったクレジットカードで、マイルと東日本のJREポイントのダブルで貯まっていきます。
JALカードショッピングマイル・プレミアム(年会費3,240円)に加入すると、100円→1マイル、加入しなと200円=1マイル貯めることができます。
国内出張や国内旅行が多い場合、オススメのカード。
- 年会費…本会員が2,200円(初年度無料)
- JALカードSuicaホームページ
アメリカン・エキスプレス・スカイ・トラベラー・カード
航空会社系のクレジットカードより、マイルが貯まりやすいと言われているカード。
ハネムーンで利用する航空会社もマイルの使い道も決まっていない、海外旅行&マイル初心者におすすめです。
このカードの特長は、JALやANAなどの航空会社や旅行会社の計28社で航空券代金やツアー代金を決済すると、通常の3倍(100円→3ポイント)が貯まること。
貯まったポイントは提携航空会社15社のマイルに無期限で交換することができます。
- 年会費…11,000円
- アメリカン・エキスプレス・スカイ・トラベラー・カードホームページ
JALとANAマイレージを貯めるならどっちがお得?どっちを持つべき?
JAL、ANAそれぞれに特典のあるカードがありますね。
海外旅行初心者なら、両方持ってマイルを分散させてしまうより、どちらかに絞った方が、結果的にたくさん貯めることができそうです。
一般的には、加盟航空会社や特約店の多いANAはマイレージがためやすい、特典航空券はJALの方が予約が取りやすいと言われています。
ただ陸マイラーにとって、マイルを貯めることは、日々のお金の使い方と大きく関わることになります。
例えばネットショッピングはAmazon、新幹線を使う出張が多い、日常の買い物はイオンというならJAL。
逆にネットショッピングは楽天市場、通勤は東京メトロ、日常の買い物はイトーヨーカドーなら、ANAがおすすめ。
自分の生活シーンと照らし合わせて、どちらのマイルにするかを考えてみてくださいね。
旅の準備のこともハネムーンSに相談
結婚の前後は本当にお金がかかるから、マイルを貯めてタダで新婚旅行に行けるのはとてもお得。
予算がないから行かないと決めてしまうのは、とてももったいないですね。
予算の心配が消えたら、次はプランニングです。
ハネムーンの準備からプランニングまで、ハネムーンSが二人の相談に乗って、素敵な旅をプロデュースします。