海外は喫煙にうるさい
さて、すったもんだの末、無事ハワイ島のコナ国際空港に到着。さっそく手配してあったレンタカーを借り受け、ホテルがあるコハラ・コーストへ向かうことになりました。
実は、私たち、パッケージ・ツアーではなく、全部自分たちの手配旅行。友人が大手航空会社Aの社員で、チケットを安く手配してくれまして、ホテルはネットから直接予約。当時泊まったホテルの名前は忘れてしまったのですが。。。ただ、プライベートビーチになっていて、海岸でトリートメントが受けられるという感じではなかったかと。。。。どこもそうか。
オアフ島は、義父の従姉妹を訪ねるのが主目的なので、ロイヤル ハワイアンのガーデンビューで安く あげることにしました。
さすがに世界有数のリゾート地であるだけあって、贅沢で雰囲気も極上。お部屋も広々として、 着いてすぐ極上のリゾート気分に浸れました。
さっそく、夜のディナー向けにショップでアロハシャツやリゾートウエアを調達して、ビーチやハンモックでジェットラグを癒し、いざ、夕食へ!
と・こ・ろ・が
ここで大きな問題が
夫はその頃、禁煙に成功していたので問題なかったのですが、義父がヘビースモーカー。しかも、まったく我慢する気はなく、ビーチサイドの気持ちのいいレストランだったのですが、スモーキングといったとたん、とっても嫌な顔をされ、ギャレー脇の衝立がある端っこの席に案内されたのでした。
この時の私の落胆する気持ち…。お義父さんにはわかるまい。
極上のリゾート滞在なのに、厨房から出入りするスタッフの背中を見ながらする食事。こんなのってあり?
その瞬間、私の機嫌が最悪になったのはいうまでもありません。
さすがに、夫も翌日、お義父に「食事中だけ我慢できない?」と聞いてくれましたがもちろん答えは頑固一徹「No!」。夕食時は会話も少なく、ハワイに来ているという開放感もなく、食事をすませて、そそくさと部屋にもどるという感じでした。
翌日からワイピオ渓谷へ出かけたり、キラウエア火山まで遠征したりと観光を楽しみ、さて、翌日はオアフ島に移動するという最期の夜。
なんと、レストランの入り口でお義父さんが、「スモーキング?」と聞かれたところ、きっぱりと「No!」と言ってくれたのです。
そのとたん、レストラン・マネージャーがすこぶるつきの笑顔になり、ビーチサイドのとてもいい席に案内してくれたのでした。さらに、自分の首にかけてたククイナッツのとても立派なネックレスをお義父さんにかけてくれ、何度も何度も笑顔で握手してくれたのでした。
きっと、顔に縦線の入った私たちのことを、ずっと気にかけてくれてたんでしょうね。「よく決心した!」という感じで、それからはずっと料理を運んでくるたび、陽気に明るく話かけてくれ、盛り上げてくれました。
これが初日だったらよかったのに、と思うぐらい、楽しい夜でした。
たばこはいつでも吸える。しかし、リゾートのこの気分はそうそう味わえない。喫煙者の皆さん、我慢は24時間のうちのわずか数時間です。たばこを我慢して、極上の景色と、気分とおいしい食事を楽しんでくださいね。