パリを代表するパラス(宮殿)ホテルとして、世界各国のセレブたちを魅了し続ける「ル ブリストル パリ(Le Bristol Paris)」。
日本語が通じるスタッフ、日本語放送のTV・新聞の用意、朝食に和食が選べるので、海外初心者にも安心。英語やフランス語が無理という方でも快適に滞在できます。
前編ではその歴史、美しいエントランスやエレガントな客室、個性的なプール、贅沢なスパ、そしてパリの中心とは思えない広々とした美しい中庭をご紹介させていただきました。
今回は宿泊していなくても楽しめるティーラウンジ、バー、そして世界中の美食家たちをも唸らせるル・ブリストルが誇る美食の数々をご紹介しましょう!
1.気分はまるでマリ・アントワネット!?「カフェ・アントニア(Cafe Antonia)」
2. 特別な夜にシック&モダンな「ル・バー・デュ・ブリストル(Le Bar du Bristol)」
3.「リュクス(luxe)=贅沢」がテーマの1ッ星ブラッセリー「114 フォーブル(114 Faubourg)」
4.スターシェフが腕をふるう、3ツ星レストラン「エピキュール(Epicure)」
5.5月から10月の期間限定!中庭レストラン「ル・ジャルダン・フランセ(Le Jardin Français)」
6.新婚旅行をパリで過ごすなら、思いきって贅沢に!
気分はまるでマリー・アントワネット!?「カフェ・アントニア(Cafe Antonia)」
美しいエントランスを通り抜けると、まるでヴェルサイユ宮殿の広間のようにひと際優雅でフェミニンな一角が見えてまいります。
それが「カフェ・アントニア」です。
ヴェルサイユ宮殿のように、と書きましたが、実はこのカフェの名前「アントニア」とはマリー・アントワネットからつけられています。
彼女のドイツ語名「マリア・ アントーニア ・ヨーゼファ・ヨハンナ・フォン・ハプスブルク=ロートリンゲン」(長くて覚えられません・・・)からとられています
「アントニア」とは、ルイ16世の王妃になるまでの呼び名だったのです。
カフェの壁に注目してください。マリー・アントワネットの肖像画も飾られております!
これはル・ブリストルのフランス人オーナーファミリーが、あのルーブル美術館から購入した
もの。これだけでもかなり見ごたえがありますね。
でもここはティーラウンジ。しかも朝食、ランチ、ディナーと利用ができるのです。
ティータイムは日替わりのペストリーやマカロン、ケーキやサンドイッチなど。
ランチとディナーではファアグラを使った前菜や特製のサラダ、パスタ、お肉、お魚のメインも揃っております。
そして何と朝食ではコンチネンタル、アメリカン、ヘルシーに加え、和食もあるのです。メニューは、焼き鮭、わかめのサラダ、卵焼き、ごはん、お味噌汁、そして緑茶となっております。
この優雅なフランス式の広間で和食をいただけるって不思議な感覚だけど、日本人としてはうれしい楽しみ方ですね。
<Information> カフェ・アントニア(Cafe Antonia)
【営業時間】
・朝食8時~11時
・ランチ12時~15時
・ティータイム15時~18時
・ディナー19時~22時
特別な夜にシック&モダンな「ル・バー・デュ・ブリストル(Le Bar du Bristol)」
そしてこちらは雰囲気ががらりと変わりまして「ル・バー・デュ・ブリストル」。
シックな雰囲気にモダンさがミックスされ、落ち着いているけど遊び心もある空間です。
取材でうかがった時間が日中だったので、写真はオープン前の様子です。
ここで世界各国の方々がグラスを傾けながら、夜のパリのひと時を共有するのです。
こんなグローバルでスペシャルな空間で過ごす夜のパリも、ハネムーンならではかもしれません。
初めての海外、ラグジュアリーなパリのホテルで、ちょっと気後れしてしまうと感じてしまう方、ご心配には及びません。
素晴らしいホスピタリティーの「ル ブリストル パリ」。スタッフの方々が温かくさりげない対応をしてくださるので、それほど気負わず楽しんでいただけるのではないでしょうか。
それに何といっても和朝食もあるくらいですから、日本人のお客様を歓迎していることがわかります。
飲み物はカクテル、シャンパン、ビール、ノンアルコールカクテル、ソフトドリンクなど種
類も豊富。
お客様のお好みに応じてスペシャルなカクテルも作ってくださいます。
そして何と!日本のウィスキーも揃っております。実は日本のウィスキーの質の良さはフランスでもよく知られているのです。
軽く召し上がりたい場合も大丈夫。この後ご紹介させていただきますが、スターシェフ、エリック・フレションが手掛けた各種タパスと、そしてキャビアもあるのです!
お腹が空いていなくても食べたくなってしまうかもしれませんね。
18時半からは生演奏があり、火曜・水曜は21時30分まで、木曜から土曜日までは午前
0時30分まで、グラスを片手に音楽を楽しめます。
このバーでひと時を過ごせたら、とびきりスペシャルでシックな夜になりそうですね。
<Information> 「ル・バー・デュ・ブリストル(Le Bar du Bristol)」
【営業時間】17時30分~2時まで
「リュクス(luxe)=贅沢」がテーマの1ッ星ブラッセリー「114 フォーブル(114 Faubourg)」
それではいよいよ「ル ブリストル パリ」が誇る、ブラッセリーとレストランをご紹介いたしましょう!
まずはバーのタパスも手掛けておりますが、スターシェフ、エリック・フレションが監修するブラッセリー「114 フォーブル」です。
2009年9月にオープンし、4年後の2013年にミシュラン1ッ星を獲得。2フロアが贅沢に使われた広々とした空間になっております。
地下1階にはオープンキッチンがあり、料理を作るキュイジニエさんたちの姿が見えるので
すが、その活気のすごいこと!
ここからどんどんと素晴らしい料理人たちが世界へ巣立っていくんだろうな、と感じずにはいられません。
日本人の料理人さんもたくさんパリで経験を積んでいらっしゃいますが、ここ「ル ブリストル パリ」にもいらっしゃると聞いておりますよ。嬉しいですね!
「リュクス=贅沢」がテーマのこのブラッセリー。
シックとモダンがミックスされ、ところどころに使われている渋いゴールドと、壁に大胆に描かれた花々が印象的。
でもどこかパリの古き良き時代のブラッセリーの雰囲気もあって、リラックスして、でも贅沢にパリらしい時間が楽しめるようになっております。
ということでわたくしもここで、取材後お食事させていただきましたので、1枚だけですがフォトをご紹介。
いただいたのは食前酒と平目のフライとお野菜の付け合わせの1品です。
お店のとても優しいムッシューが、カップルやグループがほとんどの中で私が1人だったからか、とてもさりげなくバラの花を持ってきてくださって、テーブルに花びらを散らしてくださったんですよ。
何というお心遣い。優し過ぎます!
そしてこのヒラメ。火の通し方が絶妙!
新鮮なのを贅沢に揚げてしまった感じですが、それがまた贅沢。別で添えられた特製タルタルも滑らかで美味だったのです。
付け合わせのお野菜の食材の合わせ方と調味料の加減もこれまた絶妙。
何と白菜も使われていましたし、クミンやコリアンダーなどのエキゾチックなスパイスも使われていて思わず唸ってしまいました。
それに、評判は聞いていたのですが、パンがまた美味!
「ル ブリストル パリ」の自家製でパン職人マチュー・ファヴィエによるもの。買って帰りたいくらいでした。
超人気1ッ星レストランなので、かなり前に取材の後の時間に合わせて予約だけはしておいたのですが、次々とお客様がいらっしゃって店内は常に満席。
でも星付きとはいえどブラッセリー。
ドレスコードはそれほど気にしなくていいので、ジーンズとジャケットのカジュアルスタイルの方も、素敵なお召し物のマダムやムッシューもいらっしゃいました。
みなさん、それぞれに肩ひじ張らず楽しんでいたのが印象的でした。
18世紀から貴族の邸宅が立ち並ぶ、歴史あるフォーブル・サントノレ通り。
そして今は高級ブランドショップが軒を並べ、その華やかな光景を眺めながらのお食事はちょっと心が躍るような気分になりますよ!
<Information> 「114 フォーブル(114 Faubourg)」
【営業時間】
・ランチ月曜日~金曜日:12時~14時30分
・ディナー月曜日~日曜日:19時~22時
スターシェフが腕をふるう、3ツ星レストラン「エピキュール(Epicure)」
「ル ブリストル パリ」には、世界的スターシェフ、エリック・フレションがシェフを務め
るミシュラン3ッ星レストラン「エピキュール」があります。
ご覧ください!優雅で程よく煌びやかでまるでフランスの貴族のサロンのような店内。
15世紀と16世紀様式の家具を使った内装で、何と大理石で作られた暖炉もあって、中庭に
面した大きな窓からは光もたっぷり入ります。
でもどこか温かみが感じられるのも「ル ブリストル パリ」らしいのです。
こんな素敵な場所でいただけるお食事っていったいどうなだろうかと、想像しただけでワクワクしちゃいますね!
それではそんなお料理を作り出すエピキュールの顔、いや、「ル ブリストル パリ」の顔と言っても過言ではないエリック・フレションをご紹介いたしましょう。この方です!
はい。私もお顔だけはよ~く存知上げております。
1993年M.O.F(フランス国家最高職人章)獲得。
1999年に総料理長就任。
2009年ミシュラン3ツ星獲得。
M.O.F獲得と3ッ星獲得という快挙を成し遂げ、フランス料理界での頂点を極めたといっても過言ではないくらいの方なのです。
エリック・フレションが作るのは、クラシックなフランス料理を、地方の特産物や鮮度にこだわった食材を用いてアレンジした創作的な料理。
プレゼンテーションの素晴らしさも定評があるのです。
このトリュフの1皿だけでもびっくり!
あれを崩したらいったい中はどうなっているのでしょう?!
そしてもう1人、「ル ブリストル パリ」の新しい顔をご紹介いたしましょう。
2018年1月より新シェフ・パティシエに就任したジュリアン・アルヴァレスです。
2011年に洋菓子の世界大会として最も権威のあるクープ・ド・モンド・パティスリーで総
合優勝。
そして今年、前任者のパリを代表するスター・パティシエ、ローラン・ジュナンからバトン
タッチ。スペインの血を引く33歳の若き期待の星です。
ジュリアン・アルヴァレスの作り出すクリエイティヴなお菓子はデリケートでエレガント。そしてモダン。
エリック・フレションのお料理と共にパティスリーもますます楽しみになりました。
実はジュリアンさん、講師として日本にも何度も来ている親日家。なんか嬉しいですよね。
取材させていただいたのがちょうどお昼時で、ちょっとだけ中を拝見させていただいたのですが、店内はすべて満席。
ランチということもあって、皆さん、それほどきっちり完璧なドレスコードではなく、リラックスした雰囲気の中でお食事を楽しんでいらっしゃいました。
ホテルの朝食もこのレストランでいただけます。しかも宿泊していない方でも大丈夫なのです。
宿泊は難しいな、レストランもちょっと高いかな、でもせっかくのハネムーンなのでエピキュールに行ってみたいな、という方は朝食で利用するのもおすすめです。
<Information> 「エピキュール(Epicure)」
【営業時間】
・朝食7時~10時30分
・ランチ12時~14時
・ディナー19時30分~22時
※ドレスコード、男性はスーツまたはビジネスカジュアル。ただしネクタイなしでもOK。
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パリで星付きレストランに。さあ、どうするテーブル マナー!
5月から10月の期間限定!中庭レストラン「ル・ジャルダン・フランセ(Le Jardin Français)」
最後は5月~10月にパリへハネムーンにいらっしゃる方必見!
期間限定で気候が良い日にオープンする中庭ガーデンレストラン「ル・ジャルダン・フランセ」のご紹介です。
こちらでは「カフェ・アントニア」のランチ、ティータイム、ディナーメニューとほぼ同じものがいただけるです。
前編でもすでにご紹介させていただいておりますが、マリアージュ(結婚)のパーティーを開くことも出来るあの美しい中庭にあるレストランです。
都会のパリの中心地で1,300㎡前後という広さのお庭があることにもびっくりなのですが、春に
はマグノリアの花々が咲き乱れ、光いっぱいになる緑豊かな空間です。
パリの一番いい季節、初夏から秋にかけてお天気に恵まれたら、ここで過ごすのもハネムーンのとびきりの思い出になるはず。
ウィンドーショッピングの合間や観光で疲れた時に寄っても、他では味わえないゆったりとしたひと時が過ごせそうですね。
また、パリの春夏は日が長いので(夏至は何と夜11時近くまで明るい!)ここで夕暮れや夜をゆっくり過ごすのも想像しただけで素敵ですよ~。
<Information> 「ル・ジャルダン・フランセ(Le Jardin Francais)」
【営業時間】
・ランチ12時~17時
・ティータイム15時~18時
・ディナー19時~22時
新婚旅行をパリで過ごすなら、思いきって贅沢に!
「ル ブリストル パリ」から見えるパリの夕暮れです。
パラス・ホテル、そしてパリを代表するホテル「ル ブリストル パリ」と聞くと、敷居が高くて入るのにかなり勇気が要りそうなイメージを持つ方も多いと思います。
でも今回取材させていただいて、丁寧だけれど堅苦しくなくフレンドリー。そして、押しつ
けがましくなくむしろ控えめで素晴らしいホスピタリィー。
これがこのホテルが守り続けている「ELEGANT&INTIMATE(=親密、寛げるという意味)」なのだな、と感じました。
夢のような空間とひと時、ほんの少しの勇気があれば大丈夫。優しいスタッフの方々が笑顔で迎
えてくれますよ。
■取材協力
●ル・ブリストル パリ Le Bristol Paris
ホームページ
住所:112 rue du Faubourg Saint Honore, 75008, Paris
★日本での予約・お問合せ先★
ザ・リーディングホテルズ・オブ・ザ・ワールド
ホームぺージ
電話:0120-086-230(平日9:30~18:00)