1862年創業、パリの老舗サロン・ド・テ「ラデュレ」の本店であるロワイヤル店にやって来ました。「ラデュレ」といえばマカロンですよね。
実はもう一つ、評判のラデュレ「パンペルデュ(Pain perdu=失われたパンの意味、フレンチトーストのこと)」を今だにまだ食べたことがないので、ふと思い立ち、試してみようと思ったのです。
以前からかなり絶賛されておりますが、それほどまでに美味しいのでしょうか?
今回はそのお味を率直にご報告したいと思います。それでは早速お店に入ってみましょう!
シャンゼリゼ通り、8区のマドレーヌ寺院のすぐそばにある本店
「ラデュレ」のロワイヤル店は8区、美しいマドレーヌ寺院のすぐそばにあります。この近辺は高級食材店やカフェが多くリュクス(贅沢)な雰囲気となっております。
店内のお客様は地元の方ではなく、ほとんどが観光でいらっしゃっている方々のよう。私のお隣さんもそれぞれドイツ語と英語を話していらっしゃいました。
この本店は1871年に建てられたもので修復はされていますが当時の装飾がそのまま使われております。金色のボアズリー(木彫り)がクラシックで美しい。
天井のフレスコ画を描いたのはアールヌーヴォーの先駆者として有名な画家でイラストレーターのジュール・シェレ。あの可愛らしい子たちは「パティシエ天使」と呼ばれております。
これらを眺めるだけでも優雅な気分になるのですが今回の目的はパンペルデュ。さっそく頂いてみました。
メディアでも大絶賛されている「パンペルデュ」を実食!さてお味は?
ということでわたくしの注文した“フランボワーズとライチのパンペルデュ(12.50ユーロ=約1,525円前後)”と“カフェ・ラデュレ(5ユーロ=約610円前後)”がやってまいりました。
以前ラデュレでパンペルデュを召し上がったことがある方はあれ?と感じると思うのですが、パンペルデュの種類と量が変わっていました。
以前はナチュラルとフランボワーズクリームが添えられた2種でした。今は3種になっていて、ナチュラル、ショコラヴァニーユ、そしてこのフランボワーズのアイスとフレッシュなフランボワーズとライチが添えられたもの。全店共通だそうです。
それから以前はブリオッシュを使ったパンペルデュが2枚だったようなのですが、今は1枚となっておりました。
正直な感想はとても「普通」
正直に感想をお伝えいたします。とても普通です。と言うか期待が大きいとかなり残念なお味かもしれません。
ライチは切り方が雑な上にかなりくた~っとなっているし、アイスは風味があまり感じられません。
肝心のブリオッシュを使ったパンペルデュもそれほど味がしみていなくて、とにかく普通としか言いようがありません。
で、思いました。これが長年絶賛されるということは考えられないので、あくまでも予想なのですが、あまりにも有名になり過ぎて(特に日本で?)かなり味が落ちたのではないだろうか、と。それしか理由が思いつきません…。
カフェ・ラデュレもまた、普通・・・
カフェ・ラデュレもこれまた普通です。
家でカフェマシーンで入れたフランス発の「カルト・ノワール(CARTE NOIRE)」のエスプレッソの方が美味しいと感じてしまいました…。
パリハネムーンで憧れの「ラデュレ」へと思っていらっしゃる方に
実はこのレポートを記事にするかどうか迷いました。
でもパリに来たら憧れのラデュレへ、と思っている方が今もかなりいらっしゃるはず。なのでお味についての自分が感じた正直な気持ちをお伝えした方がよいかな、と。
でも雰囲気はパリらしくて素敵なので、それを目的にすればまあまあだと思います。お隣のショップで、マカロンやラデュレのかわいいオリジナル雑貨が買えるので、そのついでに立ち寄られるのもいいのではないでしょうか。
正直、あまり期待しすぎない(?)でいらっしゃることをおすすめします。
<Information>
ラデュレ Laduree
住所:16 rue Royale 8区
電話:01 42 60 21 79
営業時間:月曜~土曜日は8時~20時、日曜日は8時~19時