ロストバゲージ(Lost baggage)、通称ロスバゲは空港のカウンターで預けた荷物が紛失してしまうこと。考えただけでも恐いのですが、残念ながらこれは世界中の空港でよく起こっていること。
特に巨大空港シャルルドゴールは、世界一ロスバゲが多い?!なんてことも言われているんです。
ということで今回は、ロストバゲージにならないためにやっておくべきこと。そして、それでも遭ってしまった場合の対処方をご紹介させていただきます。
1.パリでロストバゲージはなぜ起こる?
2. ロスバゲを防ぐために事前にしておくべきこと
3.ロスバゲを予想して荷造り準備4.それでもロスバゲに遭ってしまった時の対処法
5.一度もロスバゲに遭っていない私の理由
パリでロストバゲージはなぜ起こる?
パリでロストバゲージが起こる主な理由は以下の3つです。
(1)乗り継ぎ時間が短い
(2)航空会社の仕分けミス
(3)航空会社のタグ付けミス
パリでロストバゲージが起きる理由(1)乗り継ぎ時間が短い
一番多いのが、飛行機がパリで乗り継ぎだった場合。乗り継ぐ飛行機に、荷物を乗せ替えるのが間に合わないのが原因です。
特にトランジット(乗り継ぎ時間)が2時間以内など、短い場合にリスクが高くなります。
パリでロストバゲージが起きる理由(2)航空会社の仕分けミス
荷物の仕分け時に間違えられ、別のコンテナに積まれてしまった時。これは乗り継ぎがない直行便でも起こります。
パリでロストバゲージが起きる理由(3)航空会社のタグ付けミス
荷物を預けるカウンターで、タグを間違えられてつけられてしまった時。また、運んでいる間にタグが切れて紛失してしまって、なんてこともあるようです。
パリでロストバゲージにならないための対策法とは?
それではこれらを避けるために、やっておいた方がいいことを説明してまいりましょう。
●日本とパリ往復のみの場合はなるべく直行便を選ぶ
●乗り継ぎがある場合は、トランジットに余裕のあるフライトにする
●ネームタグは頑丈なとれにくいものを選ぶ
●カウンターで荷物を預ける際、タグが間違ってつけられないよう最後まで自分で見て確認する
そして、スーツケースについても以下のようなアドバイスがあります。
●自分がわかりやすいイラストやマークを書いておく
●スーツケースの写真を撮っておく
●色、容量、素材、ブランド名、特徴などを英語で、滞在先のホテルの名前、住所、電話番号と共にあらかじめメモし、機内持ち込みの手荷物に入れておく
例:
color(色)=red(赤)
size(大きさ)=H55×W40×D26(Hは高さ、Wは横幅、Dはマチ幅)
material(素材)=plastic(プラスチック)、aluminum(アルミニウム)など。
これらはターンテーブルで自分のスーツケースが見当たらない場合、大きな手掛かりになります。
ちなみに後で見つかった場合は、「ロストバゲージ」ではなく「ディレイド・バゲージ」と呼ばれます。
パリでのロストバゲージを想定!新婚旅行の荷造り準備のコツ
事前に準備しておくことで、かなりロスバゲ回避が出来ると思います。
預けている間の盗難やターンテーブルでお土産を持っていかれることもあるので、それらのことも考え、機内持ち込みの手荷物に入れておいた方がいいものがコチラです。
(1)パソコンなどの情報機器、スマホ、カメラ、充電器、貴重品、ジュエリー、常備薬、現金とカード
(2)ロスバゲになった場合に備え、1~2日分の着替えと洗面用具、メイク用品など最低限の必需品
(3)スーツケースの色、大きさ、容量、特徴などを英語で、滞在先のホテルの名前、住所、電話番号と共に記入したメモ
それでも起こる時は起こります。続いて起きてしまった場合の対処法を解説します。
パリハネムーンでロストバゲージに遭ってしまった時の対処法
ここまでしても残念ですが、ロストバゲージに遭ってしまうことがあるかもしれません。その時は次のことを参考にして対処してください。
ターンテーブルで荷物が出てこなければ、降ろされている可能性もあるので周辺を見てみる。この場合、別便に混じっていることもあるので、他のターンテーブルも見てみましょう。
周辺にも見当たらなければ、この時初めてロスバケと判断し、バゲージクレームサービスに行きます。
バゲージクレームサービスでする手続き
「バゲージクレームサービス」で見せるものはパスポート、出発の際、カウンターでもらった手荷物受領証の半券、書いておいたスーツケースのメモ、写真。
これらは見せたら全部返してもらいます。
紛失証明書(PIR=Property Irregarity Report)に必要事項を記入し、そのコピーを受け取る。追跡番号が発行されます。
宿泊先のホテル名と電話番号を伝え、こちらも航空会社の連絡先を必ず聞いておきましょう。
見つかると連絡が来て、ホテルに届けると言われるか、空港に取りに行くか、いずれかの形になります。
<ロストバゲージで使えるフランス語簡単フレーズ>
●Je ne trouve pas mes bagages(ジュ・ヌ・トルーヴ・パ・メ・バガージュ)=私の荷物が見つかりません。
●Voulez-vous me donner votre numéro de téléphone?(ヴュレ・ヴュ・ム・ドネ・ヴォートル・ニュメロ・ド・テレフォヌ)=あなたの電話番号を私にくださいますか?
利用した航空会社のカウンターへ行く
バゲージクレームサービスで手続きしたら、その足ですぐに利用航空会社カウンターに行き、「PIR」のコピーを見せ、荷物が見つかるまでの保障を確認します。
シャルルドゴール空港のエールフランスの場合、到着サービスカウンターで1日分の下着や洗面セット代を代替えの購入費として出す準備があるようです。
<航空会社にロスバケを伝える際のフランス語簡単フレーズ>
●J’ai besoin d’articles de première nécessité(ジェ・ブズワン・ダーティクル・ド・プルミエール・ネセシテ)=私は必需品が要ります。
●Avez-vous un kit de première nécessité(アヴェヴ・アン・キット・ド・プルミエール・ネセシテ)=必需品キットはありますか?
また、荷物が見つかるまでに買った下着や洗面用具などの必需品は、必ず領収書をとっておく。後で請求の際に必要になります。
日本で加入した海外旅行保険会社にも連絡し、どのような保障が受けられるか確認しましょう。最近は各種クレジットカードにも保障がついている場合があるので、そちらも合わせて確認します。
荷物が見つかったのに手元に届かない場合
荷物が見つかって、航空会社から届け日の連絡が来ても、その日に届かないことがよくあります。ひどい場合は何日も届かないこともあります。
これは海外でありがちな適当な仕事のせいが多く、自分で空港カウンターまでとりに行った方が早いこともあります。
移動の予定があって、待てない場合も取りに行った方が早いかもしれません。
<荷物引き取り時に使える簡単フランス語フレーズ>
●Quand arrivent mes bagages à l’hôtel?(カン・アリヴ・メ・バガージュ・ア・ロテル)=いつホテルに荷物が届きますか?
●Je vais chercher mes bagages à l’aéroport(ジュ・ヴェ・シェルシェ・メ・バガージュ・ア・ラエロポート)=私が空港に荷物を取りに行きます。
フランス語は発音が難しいので、通じない時はこれらのフランス語文をそのまま見せるのがおすすめ。また、英語の方が通じやすいこともあるので、その場に応じて使い分けてください。
荷物が見つからない場合は航空会社に賠償してもらう
荷物が結局見つからず、ロスバゲが決定的になった場合は、航空会社に賠償責任が発生します。
エールフランスの場合、内容により最高で1,295ユーロ。これはモントリオール協定で定められた最高保障額となっております。詳しいことは各航空会社のHPで確認してください。
私が一度もロストバゲージに遭っていない理由
旅行が好きで1人でもよく海外に行っていた私ですが、実は今までロスバゲに一度も遭ったことがありません。その一番の理由は、旅はなるべく最低限の荷物にし、機内持ち込みのみにしていたから。
これで到着して飛行機を降り、入国審査を受ければ、後は好きな場所へ向かうだけ。ターンテーブルで荷物を待つこともなく、もちろん預けていないのでロスバゲもありません。
これ以外にもバカンスでスーツケースを持って海外に行く際も、ロスバゲはないのですが、これはたまたまだろうな、と思っております
パリでロストバゲージしないコツ!ハネムーンでやっておくべきことまとめ
せっかくのハネムーンなので、私の究極の方法はおすすめできないのですが、まずは事前に出来ることをしておくことが大事。あとは神のみぞ知るのみ?!
でも私のように何十回乗っていても遭っていない者もいるので、あまり心配し過ぎず、ターンテーブルで出てきてくれるのを願いましょう。
ボン・ボワヤージュ!