ユネスコの世界文化遺産モンサンミッシェル。誰もが一度は、その崇高なまでの美しい姿を見てみたいと願うのではないでしょうか。
そんなモンサンミッシェルを5回に渡り大特集いたします。実際に日系旅行会社「エミトラベル」さん主催のパリ発の1泊現地ツアーに2019年9月に参加しての体験詳細レポートとなります。
今回1回目はモンサンミッシェル1泊現地ツアーに参加するため、準備しておいた方がいいことと現地到着までを紹介。
2回目は現地観光案内、3回目はモンサンミッシェルのホテルと現地トイレ事情、4日目は現地グルメ、5回目はお土産情報をお伝えします。
私なりに自分の足で歩いて見つけた、他では紹介されていない観光のポイント、注意点などの情報もどしどしご紹介!
パリからモンサンミッシェルへの日帰りを考えているハネムーンカップルにも、宿泊するとどのような感じか見て読んでいただいて、ぜひ参考にしていただきたいと思います。
時間と共に刻々と表情を変えるモンサンミッシェル。1泊するとその美しさを思う存分堪能できますよ!
1.モンサンミッシェルはどこにある?行き方は?
2.モンサンミッシェルへ行く日は天気予報を確認
3.モンサンミッシェルを歩くための持ち物と服装
4.モンサンミッシェルの干満時間と日の入り、日の出時間をチェック
5.ツアー会社「エミトラベル」までのアクセス方法
6.パリはストに注意!あらかじめ外務省サイトで要チェック
7.途中の観光も見逃せない!「ラ・ブイユ村」の魅力
8.天気予報的中!モンサンミッシェルは青空
モンサンミッシェルのある場所と行き方(アクセス方法)を簡単に解説
ノルマンディー地方とブルターニュ地方の境目にあるモンサンミッシェルは、パリからは結構離れています。また最寄りに鉄道の駅がないので気軽に行く、というわけにはいきません。
主なアクセス方法は以下の3通り。
それぞれを詳しく解説していきましょう。
電車とバスでモンサンミッシェルまで行く
モンパルナスから電車(TGV)でレンヌまで行き、そこからバスに乗り換えてモンサンミッシェルへ。
所要時間は、TGVが最短で1時間半、バスは1時間ちょっと。TGVの到着時間に合わせ、レンヌでバスに乗ることができます。
料金はTGVを早めに予約すれば往復100ユーロ前後から。日にちが迫っていると倍近いお値段になります。
直行バスでモンサンミッシェルまで行く
パリからモンサンミッシェルまでの直行バスは「OUIBUS」と「FLIXBUS」の2種類。
どちらも所要時間は5~6時間。安く予約出来れば料金はどちらも往復50ユーロ前後からあります。
ただし、バス停がわかりにくい、時間通りに来ないことがよくあるなど、海外の旅に慣れていない場合は結構ハードルが高くなります。
以前私も日本から旅でヨーロッパに来ていた時、よくバスで移動しておりました。
でもターミナルの停留所以外は係りの人はいないし、バス停の目印がないこともしょっちゅう。ほんとにここでいいのだろうか、ほんとにバスは来るのだろうか、と不安になったものです。
急なスケジュール変更などもあるので、時間に余裕がないハネムーンにはおすすめできません。
現地ツアーを利用してモンサンミッシェルまで行く
交通の便は悪いけど世界一(?)有名な世界遺産モンサンミッシェル。日帰りから1泊出来るものまで現地ツアーがたくさんあります。
パリ・モンサンミッシェル往復送迎の他に、日本人ガイドの方がついてくれたり、名物のふわふわオムレツの昼食がついたり、ホテルが選べたりと、オプションもいろいろ。
モンサンミッシェル観光を最も簡単に楽しむ裏技は、現地ツアーのご利用だと思いました。
ということで、私もこの3通りのアクセス方法の中から、日系旅行会社「エミトラベル」さん主催のパリ発の1泊ツアーを選びました。
理由は一番安心できるし、日本語での説明をしっかり聞きたかったからです。
ちなみにエミトラベルさんの日帰りツアーは125ユーロ~155ユーロ。1泊(8つのホテルからチョイス)ツアーなら215ユーロからあります。
モンサンミッシェル行きは、天気予報を確認して日程を決めよう
フランス北西部、ノルマンディー地方のサンマロ湾に浮かぶモンサンミッシェル。ここはとにかく天候が変わりやすいことで知られております。
フランスの天気予報を見ていると、パリなど他の地域の多くが晴れていても、「モンサンミッシェル周辺は曇りや雨の予報」というのがよくあるんです。
モンサンミッシェル観光は天気の影響にものすごく左右されます。1度めは悪天候だったのでリベンジで再訪するという人もたくさんいるくらい。
せっかくモンサンミッシェルを訪れるなら、少しでも恵まれたお天気の時に訪れたいですよね。
私は今回、9月半ばの日程を決める前に、モンサンミッシェルの2週間天気予報を毎日チェックしました。
予報サイトはたくさんあってどれも微妙に違うし、絶対に当たるとは言えないわけですが、少なくても見比べて、どこも悪天候予想の日は避けることは出来ます。
参考にした天気予報は以下の2つです。
●Météo à 15 jours à Mont‐St‐Michel
●METEO Le Mont‐St‐Michel
日程を決めたら、現地ツアー会社「エミトラベル」さんに2週間前に予約。翌日には予約確定のメールが届きました。
「エミトラベル」さんは、パリ発着の現地ツアーを手掛けている旅行会社。日本語ツアーもたくさんあり、特にモンサンミッシェルへのツアーに定評があります。
モンサンミッシェル観光シーズン(5月から10月にかけてで特に夏がベスト)は大変混み合いますので早めに予約が必要です。
ハネムーンの場合、旅行日程に限りがありますので、その時のお天気は神のみぞ知る、ということにななるかもしれませんね。
モンサンミッシェルを歩くための持ち物と服装
モンサンミッシェルのある島内は坂や階段が多く、しかも石畳。雨が降った時などはさらに滑りやすくなります。
歩きやすい靴は必須。また島内に宿泊の場合、スーツケースを石畳の上で運ぶのは不便で壊れやすくなるので避けた方が無難です。
パリ市内のメトロ駅(北駅、東駅、リヨン駅、モンパルナス駅、オステルリッツ駅)の荷物預かり所で、小スーツケース(5.50ユーロ)から預けられるので利用を考えても良いと思います。
また、今回私が利用した「エミトラベル」さんでは、スーツケース預かりサービス(1個12ユーロ、手荷物1個10ユーロ)もあります。ツアーに参加するならぜひ利用してみましょう。
服装は天気のところでご説明したように、とにかく天気が変わりやすく突然雨、というのもよくあります。
また、潮風が強いので実際の気温より体感温度が低め。そして、朝晩と日中の温度差がかなりあります。
ですので季節に合わせてすぐに防寒出来る上着が必要です。簡易レインコートもあるとさらに安心。ということで以下の準備をしておきましょう。
- スーツケースはパリのホテルや駅の荷物預かり所などに預けていく
- 靴は底の滑らないもの、歩きやすいものを履く
- 気候に合わせて防寒可能な上着を用意
- 簡易レインコートやポンチョなどがあると便利
モンサンミッシェルのいろんな表情を楽しむ!干満時間と日の出、日の入り時間をチェック
モンサンミッシェルはヨーロッパの中でも潮の干満の差が特に大きいところ。日に2回ずつある潮の満ち引きによって表情がどんどん変わります。
日帰りの場合は残念ながら見ることができませんが、宿泊の場合はこれも楽しむことが出来ます。
なので予め滞在日の干満の時間を調べておくことをおすすめします。
調べ方は、モンサンミッシェル観光案内のサイトから可能です。
(1)モンサンミッシェル観光案内サイトを開く
(2)干潮時間表を開く
右上の「HORAIRES DES MAREES」のページに移動します。
2019年の潮位表「TELECHARGER LES HORAIRES DES MAREES:2019」という文字が出てきますので、2019の部分をクリックしてファイルを開きます。
※下まで行くと2020年版もあります。
(3)干潮と満潮の時間を確認
ファイルの一番上はそれぞれ満潮の「Pleine mer」と干潮の「Basse mer」。
1月の「Janvier」から2月の「Février」、3月の「Mars」とそれぞれの月の干潮・満潮時間がかかれています。
オレンジ部分は潮の満ち引きが大きい大潮の日。そして赤い部分は大潮の中でも特に満ち引きが激しく、対岸からモンサンミッシェルに渡る橋が水没して島が完全に海に囲まれます。
私もこれを見て大潮の日で、天気予報もまずまずの日を選びました。
また、モンサンミッシェルは日の出、日の入りも大事。朝日や夕日に包まれた姿は絶景です。
ですので日の出、日の入り時間も調べておきましょう。これは天気予報のサイトにのっております。
現地ツアー旅行会社「エミトラベル」までのアクセス方法
それではいよいよ旅に出発です!
当日はエミトラベルさんのサポートラウンジに朝7時までに集合です。綺麗なトイレもあって、コーヒーもいただけます。
主要駅である「パレロワイヤル駅(Palais Royal – Musée du Louvre)」「ピラミッド駅(Pyramides)」から徒歩5分、「オペラ駅(Opera)」からは徒歩15分。
しかもうれしいことに、スーツケース預かりサービスもスタートしていました。スーツケース1個12ユーロ、手荷物1個10ユーロです。
出発は7時10分。まずは2時間くらい乗ったところでノルマンディーの美しい村「ラ・ブイユ」にて休憩も兼ねてプチ自由観光。
その後、再びバスに乗り、モンサンミッシェルにお昼1時頃到着の予定です。
パリはストに注意!あらかじめ外務省サイトで要チェック
参加の方々が次々にやってきて無事、全員が揃いました。
でも実はこの数日前、パリはメトロとRER線で大規模なストがあって、その日はツアー時間に間に合わず参加出来なかった方がかなりいたそう。パリはこれがあるんですよね。
なのでストがある時は早過ぎるくらいの到着時間を想定してください。
大規模ストなどの情報は外務省のサイトなどいくつかのサイトで確認出来ます。
もちろん、ストじゃなくても早めの到着が安心ですね。
バスはラウンジから歩いて1分もかからないところで待機しております。
車内も座席もとても綺麗です。さ、ここから到着まではエミトラベルさんにおまかせです。
ちょっと長い乗車時間ですが、担当のガイドの方はモンサンミッシェルの歴史や回り方、注意点、お土産のことまでたくさんの情報を惜しみなく話してくださいます。
帰りのバスのガイドの方もなのですが、歴史にと~っても詳しくてその話が興味深く、さすがプロだな、とつくづく感じました。眠い場合はもちろん寝ていても大丈夫。私はずっと聞いておりました。
ノルマンディーのセーヌ川沿いにある美しい「ラ・ブイユ村」
モンサンミッシェルに向かう途中で、ノルマンディーにある美しい村に立ち寄り。
渋滞がなくスムーズ、予定よりも早めに到着した「ラ・ブイユ(La Bouille)村」は霧に包まれて何とも幻想的でした。
ここでしばしの自由散策です。
ちなみにエミトラベルさんでは出発の曜日によって訪れる村が異なり、ラ・ブイユ村を含めてブブロン村、ディープシュールメール村の3つあるそう。
ツアーの立ち寄りなので観光地化された場所を想像していたのですが、そんなことはありません。
とても小さくて静かで、のんびりとした田舎といった風情のかわいい村です。
木骨造りの古い家や石造りの美しい家がひっそりと建っています。
ノルマンディーといえばリンゴが名産。そのリンゴの木が何ともさりげなく通り道に並び、落ちた実であたりが可愛らしい赤い絨毯になっております。
まるで童話のような光景です。
この村は「家なき子」の作家「エクトール・マロ」の故郷として知られています。
そして印象派の画家アルフレッド・シスレーがこの村を描いた「ラ・ブイユのセーヌ 疾風(ルーアン美術館所蔵)」も有名。
ちょうど集合場所のバス乗り場付近にその絵を説明する大きなポスターが飾られておりました。
しか~し、シスレーが描いたセーヌ川はと言うと、霧で霞んでおります。それでもこの風景、なかなか味わい深いものがあります。
ただかなりの深い霧。果たしてモンサンミッシェルは、と不安がよぎります。
チェックしてきた天気予報では晴れときどき曇りだったのですが、どうなる、どうなる?!
天気予報的中!モンサンミッシェルは見事な青空
ジャ~ン!島の対岸に到着するとモンサンミッシェルは見事な青空が広がっておりました!
実はエミトラベルのガイドの方も、ラ・ブイユ村の霧を見て、モンサンミッシェルの天気どうかな、と思ったそう。ところがこの空。これぞノルマンディーのお天気です。
ということで橋を渡って島へまいりますよ~。その様子は次回ご紹介させていただきます!お楽しみに。
■取材協力
エミトラベル
住所:3 Rue Molière, 75001 Paris
電話:01 8576 0040
モンサンミッシェルハネムーン大特集INDEX
- (1)モンサンミッシェルへの行き方とツアー参加準備
- (2)モンサンミッシェル現地観光ガイド
- (3)モンサンミッシェルホテル・トイレ事情
- (4)モンサンミッシェル現地グルメ事情
- (5)モンサンミッシェルおすすめのお土産