どの季節もそれぞれに美しいパリ。
でもやはりパリといえば、シックな秋をイメージされる方が多いのではないでしょうか。
今回はそんな秋のパリのフォトジェニックスポットを巡る、ハネムーンフォトツアーを前編と後編の2回に渡りご紹介させていただきます。
お散歩もかね、詰め込み過ぎずゆったりと。
前編では途中、パリ7区裏通りの庶民的なビストロで、お手頃でとっても美味しいランチもいただきますよ♪
それでは早速フォトツアーにまいりましょう!
1.映画「アメリ」の舞台、サン・マルタン運河のある10区からスタート
2. 秋が一番絵になるパッサージュ・ロム、パリ11区へ
3.昔ながらのパリビストロの雰囲気「オー・ピエ・ド・フエ」でランチ
映画「アメリ」の舞台、サン・マルタン運河のある10区からスタート
フォトツアーの出発はここから。
映画の中で、主人公のアメリが小石を投げていたシーンが印象的なサン・マルタン運河(Canal Saint-Martin)です。
運河の開通は1825年。
当時はパリに飲料水を運ぶ目的で使われていましたが、現在は遊覧船が行き来し、運河の両脇には洒落たカフェやショップが並ぶこの近辺住民の憩いの場。
2001年公開の「アメリ」で一躍人気スポットになりましたが、今も観光客よりも地元の人の姿が多め。
なのでパリのさりげない一場面に自分も入ったような気分になれるんです。
フォトジェニックポイント(1)アーチ状の橋から運河
運河は25mの高低差があるため水量を調節する9つの門があり、アーチ状の橋がかかっているのが印象的。
この橋で撮る1枚は人気のフォトジェニックスポットとなっております。
フォトジェニックポイント(2)橋の階段
さりげなく橋にもたれたりたたずむだけでも絵になるので、まずはここで思い出の1枚を。
しぐさを変えたり階段を降りてきたりと、少しずつポーズを変えて何枚か撮ってみてくださいね。
1枚と書きましたがお気に入りの場所を見つけたら、数枚撮っておくのが大事ポイントです。
フォトジェニックポイント(3)「オテル・ドュ・ノール(北ホテル)
サン・マルタン運河といえばここも有名。
フランスの名匠マルセル・カルネの1938年の映画「北ホテル」の舞台となり、現在もカフェレストランとして営業している「オテル・ドュ・ノール(北ホテル)」です。
店内も素敵なのですが、テラスでカフェを飲む1枚も絵になります。
お店の方にお2人一緒の写真を撮ってもらうのもいいですね。
フォトジェニックポイント(4)カラフルでおしゃれな運河沿いのショップ
運河沿いのショップはそれぞれにおしゃれな外観。
背景にして撮るとパリ特集の表紙のような1枚が撮れます。
店内を見た後ドアから出てくる場面も絵になりますね。カメラマン気分でさりげないシャッターチャンスを狙ってみてください。
フォトジェニックポイント(5)欄干の南京錠
橋の欄干にはここで愛を誓い合った恋人たちの南京錠が。
有名なセーヌのポンデザールの南京錠は、すごい量になり危険なため取り外されましたが、ここはそこまで観光地化されていないので今もフォトジェニック。
こんな1枚もときどき撮っておくと、記念フォト写真集の中でかわいいアクセントになります。
フォトツアーのはじまりのサン・マルタン運河、いかがでしたでしょうか。
この後もたっぷりフォトジェニックな場所を巡りますので、ここはお散歩もかねてゆったりと楽しんでくださいね。
◆「サン・マルタン運河」へのアクセス:
メトロ3号・5号・8号・9号・11号「レピュブリック駅(Republique)」下車徒歩3分ぐらい。
秋が一番絵になるパッサージュ・ロム、パリ11区へ
「レビュリック駅」からメトロ8号線に乗り、5つめの「ルドリュ=ロラン駅(Ledru-Rollin)」へ。
おしゃれショップが並ぶシャロンヌ通り(Rue Charonne)の真ん中ぐらいに、ひっそりとあるアーケード街「パッサージュ・ロム(Passage Lhomme)」があります。
昔ここの大家さんがロムさんだったことからこの名前がついております。
フォトジェニックポイント(6)かわいいショップの前
パッサージュとは、18世紀以降パリを中心に作られた歩行者専用アーケード。
このパッサージュも1852年に作られております。
緑豊かなで色づく秋は特におすすめ。
さりげなくたたずむだけで、誰でも雑誌の1ページのようなおしゃれな写真が撮れます。
ちょっと照れくさくてもモデルの気分で、ハネムーンの思い出の1枚を撮りましょう。
この後は下車した「ルドリュ=ロラン駅」ではなく、その少し先の「バスティーユ駅(Bastille)」に向かいます。
パッサージュロムを出たらそのまま左に行き、フォーブール・サン・タントワーヌ通り(Rue du Faubourg Saint-Antoine)に出たらそこを右にまっすぐ行けば到着します。
※アトリエなどが入っているため、休日になる週末はパッサージュの扉が閉まり、住民のみが通行可となりますのでご注意ください。
昔ながらのパリビストロの雰囲気「オー・ピエ・ド・フエ」でランチ
メトロ10号線の「ヴァノー駅(Vaneau)」を降りてやって来たのは、7区の高級地区にありながら下町の雰囲気がいっぱいの「オー・ピエ・ド・フエ(Au Pied de Fouet)」。
外食費の高いパリですが、ここはお手頃なお値段で、フランス王道の味がいただける地元の人に大人気のビストロなんです。
前菜にはニシンの切り身のオイル漬け「フィレ・ド・アラン(Filet de hareng)」をチョイスしてみました。
軽く塩漬けされたニシンは身がぷりっととろ~っとしています。付け合わせのゆでじゃがいもドレッシングもあっさりで、ニシンの塩気によく合います。
メインには鴨の胸肉「マグレ・ド・カナル(Magret de canard)」を。
鴨胸肉に大事な火の通りもしっかりロゼ色に仕上げられ柔らか。
付け合わせのじゃがいものピュレがまた美味。粒グリーンペッパーの入ったソースもこれまたあっさりなので、結構なボリュームですが完食。
デザートは季節の1皿でチョコレートがけのイチジクの赤ワイン煮(Figues au vin rouge)。
柔らかく煮たイチジクにたっぷりのチョコレートソースと、甘さを抑えたクリームが添えられ、素朴で家庭的な美味しさです。カリカリのクランブルの食感もグッド♪
で、この3品に白と赤のグラスワインをいただいて約30ユーロ(3,900円前後)。お味と量とお値段に大満足です!
お客さんが次から次へとひっきりなしに来るので相席も覚悟ですが、地元の人に囲まれていただく雰囲気はちょっとスペシャルで楽しいひと時。
相席になると気軽に「ボンジュール!」って挨拶されちゃいますので、こちらも笑顔で「ボンジュール!」と答えましょう!
お腹が満足したら午後のフォトツアーの再開です。
お店を出たら「バビロン通り(Rue de Babylone)」を右へ。今度はお散歩もかねて徒歩で次のフォトジェニックなスポットへ向かいます!
<Information>
オー・ピエ・ド・フエ(Au Pied de Fouet)
住所:45 rue de Babylone 7区
営業時間:12時~14時30分、19時~23時、日曜定休
※この他に4区、5区、6区、7区に系列店が合わせて計5店舗あります。すぐに満席になるので、なるべく早めの入店がおすすめです。
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