秋にパリへハネムーン。
シックで雰囲気たっぷりの季節に包まれる街で、素敵な写真をたくさん撮影してほしいものです。
今回はそんな秋のパリのフォトジェニックスポットを巡る、ハネムーンフォトツアーを前編と後編の2回に渡りご紹介しています。
前編ではサン・マルタン運河を皮切りに、ファッション雑誌の1ぺージのような写真がとれるおすすめスポットとビストロランチをご紹介。
後編では有名スポットを背景におさめながら、特別な1枚が撮れるフォトジェニックポイントを回りましょう。
「リュクサンブール公園」でパリジェンヌ気分の1枚を
前編でご紹介したビストロ「オー・ピエ・ド・フエ」を出たら、「バビロン通り(Rue de Babylone)」を右に行きます。
Bio専門で知られるラスパイユのマルシェ(日曜日のみ)が開かれる「ラスパイユ大通り(Boulevard Raspail)」にぶつかるので、そこをまた右へ。
途中の「セーブル=バビロン駅(Sèvre-Babylone)」付近には、世界最古の老舗デパートで左岸マダムたちご用達のボン・マルシェ(Le Bon Marché)があるので立ち寄るのもありですよ。
ラスパイユ通りをそのまましばらく行くと、左に「ヴォージラール通り(Rue de Vaugirard)」があるので、そこを入ってまっすぐ。
すると出発して15~20分くらい。パリジャン、パリジェンヌの憩いの場、リュクサンブール公園(Jardin du Luxembourg)に到着です!
フランス国王アンリ4世の2番目の王妃でルイ13世の母としても知られるマリー・ド・メディシス。
もともとはピネー=リュクサンブール公の邸宅だった建物を宮殿に改築するにあたり、17世紀前半にこの庭園が造園されました。
イタリア、フィレンツェ出身の王妃が幼い頃を過ごしたフィレンツェのピッティ宮をモチーフにしていると言われております。
宮殿は現在は上院議事堂として使われ、一般には公開されておりません。
ただその庭園は、広さ約23ヘクタールのうちの21ヘクタールが公園として公開され、パリ市民の憩いの場として親しまれております。
花壇は季節ごとに様々な花々で彩られ、今は紅葉に合わせシックな色合いのクリザンテェーム(chrysanthème)=菊が美しく配置され、まるで絵画のような美しさです。
フォトジェニックポイント(1)宮殿の前
ということでせっかくなので、このシックで美しい秋の風景に合わせ、写真を撮る時もパリジャン、パリジェンヌ気分にちょっと本気のスイッチオン!
まずは木にもたれたり、花と花の間に軽く座ったりして撮ってみましょう。
光の加減や構図などを微妙に変えながら数枚撮ると、その中に素敵な1枚が撮れていたりするので、いつも何枚かは押さえておくことをおすすめします!
フォトジェニックポイント(2)庭園のマロニエの下
金色に色づいたマロニエの木漏れ日の風景もこれぞ秋のパリ。
さりげなくたたずんで空を見上げたり少しうつむいてみたり。
いつも同じポーズじゃもったいないのでちょっとだけ工夫してみてください。
お2人で撮りたい場合は、地元パリジャン、パリジェンヌか、観光の方にお願いしてみてください。その際は、信用できそうかを自分なりに見極めてくださいね。
フォトジェニックポイント(3)人形劇小屋
公園内のギニョール(Guignol)=リヨンで生まれ、フランスに広がった人形劇小屋もノスタルジックで素敵な写真が撮れるスポット。
背景にしてたたずんだり、2人で手をつないだ写真もおしゃれですね。
フォトジェニックポイント(4)メディシスの泉
宮殿の横にある「メディシスの泉」。ここは座っているだけで絵になる場所。
持っている雑誌かガイドブックをぱらぱらめくる、さりげない1枚なんていかがでしょうか。
フォトジェニックポイント(5)公園内のメリーゴーランド
メリーゴーランドはもうこれだけで外国の絵本のよう。
背景にしても、もちろん乗ってもロマンティックな1枚が撮れますよ。
フォトジェニックなスポット満載のリュクサンブール公園を満喫した後は、リュクサンブール宮殿の後ろの出入り口から外に出ます。
前にある「コンデ通り(Rue de Condé)」をまっすぐ行くと、「サン・ジェルマン大通り(Boulevard Saint-Germain)」に出るので、そこを右に曲がればメトロ10号線&4号線の「オデオン駅(Odéon)」。
そこから「エコール・ミリテール駅」まで移動し、エッフェル塔へ向かいましょう。
エッフェル塔は外せない!パリハネムーンでシンボリックな1枚を
やって来ましたエッフェル塔!やっぱり絶対外せないザ・パリのフォトジェニックスポットです!
メトロ「エコール・ミリテール駅」下車徒歩5分ぐらいで到着します。
フォトジェニックポイント(6)エッフェル塔とメリーゴーランド
場所はエコール・ミリテール駅(Ecole Militaire)から歩いてきて、エッフェル塔を抜けてすぐのメリーゴーランド前。
ここでは迫力十分なエッフェル塔をバックに明るく元気な1枚はいかが?
ちょうど夕暮れがはじまり、すぐ後ろのセーヌ川に夕日が沈みかけております。
エッフェル塔の真ん前で撮ったら、今度はもう1つのエッフェル塔のフォトジェニックポイントに向かいますよ。
セーヌの流れを眺めながらイエナ橋(Pont d’Iéna)を渡ります。
トロカデロ庭園からロマンティックな1枚
やって来たのは16区になるシャイヨー宮(Palais de Chaillot)側のトロカデロ庭園(Place du Trocadéro)です。
パリ万国博覧会のために1876年に旧トロカデロ宮と共に作られ、その後トロカデロ宮が取り壊しになり、新宮殿であるシャイヨー宮建設の際、庭園も改造され現在に至っております。
フォトジェニックポイント(7)エッフェル塔と女神の像
トロカデロから眺めるエッフェル塔というと広場からが一般的ですが、おすすめは広場まで上がらず、シャイヨー宮に続く庭園の階段付近。
一年中人であふれている広場よりもずっと人が少ないので、背景に人が入ってしまう確率がぐぐんと少なくなるんです。女神2人の美しい彫像があるのもポイント。
迫力あるエッフェル塔の真ん前とは違い、ここは黄昏ロマンティック。
映画のシーンをイメージして、主人公になった気分で撮ってみてくださいね。
階段で風に吹かれてみたり、キスだってありですよ。どなたかにシャッターをお願いしたら恥ずかしがらずにチュッと。
だってこんなに美しいパリの夕暮れのハネムーンなのですから。
秋以外の季節ももちろんおすすめ!パリハネムーンフォトツアー
パリの街に夜のとばりが降りてまいりました。サン・マルタン運河からはじまった秋の1日フォトツアーもそろそろおしまいです。
これからは光まばゆいパリの夜のはじまり。また違った表情になってキラキラ美しいんです。そちらもまた機会があればご案内したいと思います。
ちなみに今回ご紹介した場所は秋以外ももちろん素敵なので、参考にしていただきながらお2人だけのとっておきの思い出の写真を撮ってください。
一生に一度のハネムーンです。最高にロマンティックを目指して!
FIN!