南フランスは魅力的で素敵なところが満載です!ハネムーンでも人気の行き先のひとつになっています。
ワインにラベンダー畑、画家も愛した風景や美しい村が多いプロヴァンス。コート・ダジュールは、太陽の光が降り注ぎコバルトブルーの海がとても綺麗です。ビーチリゾートで有名なニースやカンヌ。
そしてモナコ公国も、南フランスハネムーンのついでに立ち寄りたい、というリクエストが多い国ですね。
今回は、つい先日南フランスを旅してきた私の体験を踏まえて、日本から直行便がない南仏の行き方や航空券の手配方法、オススメのスポットを何回かにわけて、たっぷりとご紹介していきましょう!
南フランスってどの辺り?どんな都市があるの?
南フランスを略して南仏(なんふつ)とも呼ばれています。
南仏とは、地中海沿いのスペインからイタリアまでの間。フランス南西部と南東部、合わせて7つの地方が含まれていて、以下のように大きく2つのエリアとモナコ公国(独立都市国家ですが陸側周辺をフランスに囲まれ、フランスからパスポートなしで出入国できる)に分けられます。
- プロヴァンス(マルセイユ、アヴィニョン、アルルなど)
- コート・ダジュール(ニースやカンヌなど)
- モナコ公国
映画や本の舞台だったり、画家など多数の芸術家やリゾート地として馴染みがある、プロヴァンスやコート・ダジュールがやっぱりハネムーンにはおすすめです。
街のどの場所を切り取っても素敵な写真が撮れる「プロヴァンス地方」
プロヴァンスはまさに写真映えする場所がいっぱい!
ベストセラー「南仏プロヴァンスの12ヶ月」や、映画「プロヴァンスの贈り物」などの舞台になっています。「フランスの最も美しい村」も数多く登録されていて美しい風景、魅力的な村がたくさん。
また、南仏はフランス最古のワイン生産地で、ワイン好きにはたまらないですね。
プロヴァンスといえば、ラベンダーの風景を思い浮かべる方も多いのでは?女性に人気のコスメ、ロクシタンやマルセイユ石鹸などもあります。
そして、南フランスを愛した芸術家は多く、ピカソやゴッホ、セザンヌ、ルノワールなど、アトリエや美術館、描かれた風景が今も残っている場所が多いのです。
プロヴァンスは、色々な魅力があるため、男女どちらも楽しめる場所かと思います。幅広い年齢層のカップルで訪れている人もたくさん見かけました。ロマンティックな風景が広がるプロヴァンスは、まさに新婚旅行にオススメです。
プロヴァンスの主な街は以下の4か所。
- アヴィニヨン(サン・ベネゼ橋が有名)
- アルル(ゴッホの絵“アルルの女”など)
- エクス・アン・プロヴァンス(セザンヌの出身地)
- マルセイユ(ブイヤベースが有名)
もちろん他にも素敵な街はたくさんありますよ!
真っ青な海と輝く太陽、セレブが集まる「コート・ダジュール」
地中海沿いに広がる一帯でリゾート地として有名な町が多いです。明るく開放的な雰囲気で、ヨーロッパハネムーンでもビーチリゾートを楽しみたいカップルにぴったり。
海だけでなく、中世の面影を残す「鷲の巣村」が点在していたり、渓谷や山岳風景も楽しめます。アトリエを構えた有名な画家も多く美術館やアートスポットも多数点在。
ニースのカーニバルや、カンヌ映画祭などは有名なイベントですね。少し足を伸ばすと、海とはまた違った魅力に触れることができます。
カジノとモータースポーツでおなじみ「モナコ公国」
セレブな雰囲気が漂う極上リゾートのモナコ公国。フランスのニースとマントンの間にあります。公用語はフランスですが、世界で2番目に小さな独立国(1番小さい国はバチカン市国)です。
モナコは警官の数が多く、治安は良いと言われています。
モナコで有名なものと言えば以下の3つ。
- 世界三大夜景
- カジノ
- F1モナコグランプリ
モナコを象徴する建造物、「カジノ・ド・モンテカルロ」や「ホテル・ド・パリモンテカルロ」がゴージャスでセレブな雰囲気を醸し出しています。
南フランスまでの行き方は?どうやって日本からアクセスするのがいい?
日本から南フランスへの直行便がありません。どうやって行けばいいのか?アクセス方法や交通手段、チケットの手配方法をご紹介します。
日本からパリまでの行き方
直行便の他、乗継便で。東京から平均で約12時間30分位。パリまでの直行便がある航空会社は以下の3社です。
・エールフランス航空(Air France)
・日本航空(Japan Airlines)
・全日空(ANA)
乗継便は、中国、ドイツ、トルコやフィンランド等々からあります。
パリまたはヨーロッパ主要都市で乗り継ぎ
パリ(シャルル・ド・ゴール空港:CDG)から国内線、またはヨーロッパ主要都市(日本から直行便が飛んでるミラノなど)から次の2空港に乗り継げます。
・ニース・コート・ダジュール空港(NCE)
・マルセイユ・プロヴァンス空港(MRS)
また、CDG空港の他、オルリー空港(ORY)発着の便もあります。ヨーロッパ諸国から経由する場合は、その国まで行き、そこからニースかマルセイユへ。
日本から南仏へ同日乗り継ぎ出来る航空会社もいくつかあります。
例えば、KLMオランダ航空はアムステルダム経由で、ニースかマルセイユへその日の夜に到着も可能なので便利です。
パリから電車で南フランスまで向かう
パリ(CDG)第2ターミナルから、フランス版の新幹線(TGV)に乗り、プロヴァンスの玄関口である、アヴィニョンやニースまで行けます。チケットは日本からネットで手配できます。
私が使ったのは、フランス国鉄 SNCFのウェブサイト in Oui 。英語かフランス語ですが、翻訳すれば大体の意味は分かります。他に日本語で予約できるサイト「レイルヨーロッパ 」もあります。
時間によっては1本で行けるものがなく、私はリヨン駅で乗り継ぎました。チケットは印刷して持っていきます。誰かに見せたり、刻印は必要はありませんでした。
ホームの1つ上の階で発着掲示場に案内表示されるまで待ちます。
表示されたら指定ホームへ降ります。
パリから電車(TGV)で各都市へ行く場合の所要時間の目安は以下の通りです。
・アヴィニョン(約3時間20分)
・エクス・アン・プロヴァンス(約3時間40分)
・マルセイユ(約3時間50分)
・ニース(約6時間40分)
南フランスエリア内での移動方法について
電車の場合ならTGV(フランス版新幹線)とTER(在来線)、路線バス・長距離バス、タクシー、レンタカーを利用できます。
また、小さなツアーを利用(出発点へ戻らず目的地で下車)して、移動を兼ねたりすることも出来ます。
●私の南仏旅行プラン(参考)
8月23日(木)~9月4日(火) 13日間
<往路>
日本(成田)発・中国国際航空(CA)19時30分発–上海(浦東国際空港)22時10分着/乗り継ぎ/00時15分発–パリ(シャルル・ド・ゴール国際空港)6時40分着/電車に乗り換え/パリ発・TGV 8時27分発–リヨン・パールデュ駅10時29分着/乗り継ぎ/11時35分発–アヴィニョン駅 12時40分着
<フランス周遊>
パリ–アヴィニョン(泊)–リル・シェル・ラ・ソルグ(2泊)–アヴィニョン(泊)–エクス・プロヴァンス(泊)–現地ツアー利用(ゴルド~セナンク~ルシヨン~ボニュー~ルールマラン~エクス・アン・プロヴァンス)エズ(泊)–ニース(4泊・日帰りツアー付)
<復路>
ニース・エアフランス国内線 20時20分発–パリ(シャルル・ド・ゴール国際空港)15時55分着/乗り継ぎ/20時20分発–北京(北京首都国際空港)12時25分着/乗り継ぎ/14時35分発–日本(羽田)18時55分着
◆航空券代:大人1名(エコノミー) 合計:113,740円
中国国際航空(CA)往復102,540円
エールフランス航空(AF)片道11,200円(荷物1個オプション付き)
※中国国際航空のチケットは価格比較サイトで約2か月前に予約
※エールフランス航空のチケットはネットで予約可能
◆航空券・宿泊費・現地での交通費・現地ツアー代 合計:約27万円(1ユーロ=129円で計算)
※お土産や食事代等は除く
私の南仏旅行ですが、実際には、行きは台風で1時間の遅延。上海に着いたのはパリ行きの搭乗開始10分前!通常は沖止めのようで、上手く乗り継げるかドキドキでしたがゲートに付けてくれました。
この便にはスペイン・フランスへの乗り継ぎ客が50名位いたようで、それもあったのかなと思います。お陰で空港スタッフが待っていて誘導してくれた為、問題無く乗り継げました。
結局、約1時間位遅れて飛びましたが、パリには定刻通り到着。荷物がすぐ出てくるか心配でしたが、意外と早く出てきたので、TGVの乗り換えも慌てずに済みました。
帰りも日本は台風。北京到着時、既に欠航が決まっており、航空会社が用意したホテルにて現地1泊。空港とホテル間はバスで送迎、夕食も出ました。
南フランスハネムーンはツアーがお得?それとも個人手配旅行がいい?
私の南仏旅行は13日間だったので、すべて自分で手配しました。実際のヨーロッパハネムーンならだいたい9日間か10日間ぐらいでしょうか。
いわゆるすべての行程が決まっているパッケージツアーと自分ですべて手配する個人旅行でのメリット・デメリットを比較してみました。
パッケージツアーの場合
<メリット>
- 航空券やホテルなどはすべて手配済み
- 目的地までの移動手段(電車やバスなど)も含まれてることが多い
- 全部お任せの安心感
- プランが決まっていて考える必要なし
<デメリット>
- 南フランスだけを周るツアーはない
- 結局はオプションなどで割高になる
- 行きたいところに行けない
- 滞在時間が短い
オリジナルプランの場合
<メリット>
- プランを考えるも楽しい
- 行きたいところに行ける
- 滞在時間は自分たちで決められる
- レンタカー借りるならさらに自由度が増す
- 不便なところだけ現地ツアーも可
<デメリット>
- ホテルや移動のために取るチケットの手配が面倒
- 小さい村を周るのは移動が大変
- プランを考えるが面倒
私のように一から自分で考え、手配する個人旅行は1人旅や友人同士で行くには、日々冒険ということで楽しいと思います。
でも、ハネムーンの場合、個人で手配する旅行に慣れている同士のカップル、もしくは、慣れているご主人主導で冒険心の強い奥様を連れて行くなら問題なし。でも、どちらかがハプニングが嫌いというタイプだとまず楽しめません。
新婚旅行中ずっとくつろげなかったり、不安な気持ちでいると、喧嘩したり、いやなムードになるのでは?
ということで、行きたいところを含めて旅行会社が提案してくれるオーダーメイドのオリジナルプランがおすすめです。
あまり日数が取れない時は、エリア・町を絞り、そこから足を伸ばすようにすると、移動に時間を取られずにいいと思います。
南フランスにハネムーンで行くなら、ここは行っておかないと!個人的おすすめスポット
今回、私が南仏を旅してみて、ハネムーンなら絶対ここがいいよなーと思ったスポットは以下の5か所。
- アヴィニョン
- リル・シュル・ラ・ソルグ
- ニース&エズ村
- リュベロン地方自然公園の小さな村巡り
- コート・ダジュールの小さな村巡り
もし、F1やカジノ、セレブな雰囲気が好きなカップルならモナコ公国もいいと思います。また、南仏を初めて訪れた人から人気があったのはエクス・アン・プロヴァンスでした。
また、今回訪れていないけど、きっと素敵だなと思うのは以下の5か所。私もまたチャンスがあれば、行ってみたいです!
- アルル(ゴッホの絵のモデルとなった場所)
- シャトーヌフ・デュ・パブ(ワインの里なのでワイン好きならぜひ)
- カンヌ(混んでると思うが映画祭の時に行ってみたい)
- マントン(バロック建築の街並みが美しい旧市街)
- コルシカ島(ナポレオンでおなじみですよね)
ちなみに、フランス人の現地ガイドに聞いたちょっとがっかり?な場所はなんと「マルセイユ」!
南フランスといえば必ず出てくる街の一つでもあるので、ちょっとびっくりですが、口を揃えて「オススメしない」といわれてしまいます。港町特有の雰囲気が、フランス人には不評なようです。
ハネムーンはぜひ南フランスを訪れてみませんか?
南フランスは「フランスの最も美しい村」に登録された魅力的な村々や素敵な田舎風景がいっぱい。本当にどこを撮っても絵になります。
南仏を愛した、たくさんの芸術家が描いた風景に出会える他、アトリエや美術館も多いのです。太陽の光が降り注ぐ、ビーチリゾートを楽しむことも出来ます。
老若男女楽しめる南フランス。しかも、日本人にもあまり会いません。せっかく海外にきたのに、日本人だらけというのは嫌だという人にはおすすめのエリアです。
直行便が無く少し行きにくいからこそ、他の人とは違うハネムーンになること間違いなし!
南仏だけで時間が取れるなら、プロヴァンスとコート・ダジュールを組み合わせ、それぞれの魅力を楽しむプランにするのがオススメです!
南フランスへの行き方とおすすめポイントまとめ
- 南フランスは、地中海に面したスペインからイタリアまでの間にある
- 日本から直行便がないため、パリもしくは主要都市で乗り継ぎ、電車等で移動
※私は成田から上海経由パリへ(約15時間)、パリからTGVを使い南仏アヴィニョンへ(約4時間) - ハネムーンには、アヴィニョンやリュベロン近郊の町、ニース&エズがオススメ!セレブな気分を味わいたいカップルにはモナコもgood。
- 南フランスはパッケージツアーが少ない、行きたいところが入ってないので、オーダーメイドのオリジナルプランがオススメ!