日本から海外旅行をされる方の一番の気になる部分。それは、現在の治安情報だと思います。

特に大切なハネムーンですから、パリで起きたテロ事件以降、より安全に楽しめるかどうかが気になりますよね。

今回は、現地在住だからこその、現在のイタリアの治安情報をお伝えいたします。

イタリアの治安状況

まずはじめにお伝えすることは、イタリア国内では、首都ローマ市を含め、特別警戒規制はされていません。

ですので、今まで通りのイタリア生活を送っています。

観光客の皆様も観光名所を普通に見て回られています。

しかしながら「聖年の年」と「パリのテロ事件」の影響で、街中には通常の倍の警備体制が敷かれています。

地下鉄の駅入り口では、軍服を着た兵士が仁王立ちしていたり、普段はいない交差点などにも警察が待機していたりと物騒な雰囲気での警備体制です。

警備体制 ローマ

でもね、このような警備のおかげもあり、比較的街中は安定した状態です。

 

また、ローマ市長よりローマ市内の道端で物売りや、コロッセオ付近でのローマ兵の恰好の写真撮りにて、高額を請求するようないわゆる「不良(?)」という方々を撤去するように注意が出ていることもお伝えします。

 

●ローマ兵とは・・・コロッセオ周辺やパンテオン周辺で古代ローマ兵の恰好をした人たちです。観光客に剣や盾などを持たせて、一緒に写真を撮り、撮影後にお金を請求します。違法な商売ですが、何となくその場所の名物として存在しています。 ところが写真一枚の撮影にたいしての請求額が50ユーロであったりそれ以上であったり。断ると脅しや恐喝をしてくるなど日本人だけでなく世界中の観光客からの被害届が出ている為、ローマ市長としても目をつぶるわけにはいかない難題です。そして最近ではこのローマ兵の恰好をアルバニア人やルーマニア人の違法移民が行うようになりさらに恐喝などの問題が増えています。

ローマ兵

●花売りのモロッコ人・・・街中に歩いているカップルをみると、バラの花をもって、売ってきます。「フリー、フォー・ユー」などと、声をかけたり、写真を撮るときのアクセントにどうぞ、と花を押し付けてきます。無料と思い、手にとると「お恵みを」とか「チップチップ」とお金を請求してきます。花の仕入れ先は、朝一番の「お墓から」という話もあります。もちろん組織がバックにいて花屋からの回し者かもしれませんが、お墓からや、葬儀屋からのお花という噂は信ぴょう性があります(怖)。

花売り以外でも、小物売りやセルフィー売りなど多彩です。彼らからの暴力や恐喝などの被害はほとんどありませんが違法な販売です。

2~3ユーロでやり取りしている姿をみます。チップと思って2ユーロ硬貨を見せて商談して奥様にバラの花をお渡ししても特に問題はないとはおもいますけれど。。。それ以上ほしがって来たら冷たくあしらうなど対応方法はありますよ。

カフェのテーブル
画像はイメージです

最近はあまり遭遇しなくなりましたが、レストラン内に入ってきて、「耳が聞こえない障害者です、寄付してください」などのメモと小物をテーブルに置いて回る人たちもいます。置かれたものがほしければ、5ユーロなどを置いておけば、静かにお金を持っていきますが、ほとんどの客は「無視」します。すると静かに小物を集めて出ていきます。

取締はしてもイタチゴッコなので、ローマ兵や小物売りがイタリアからいなくなることはまずないでしょうけれどね。

日本ではあまり見かけない「小物売り」の姿に、驚く事もあるかと思います。。。

 

●テルミニ駅構内・・・以前は駅のホームまで誰でも行き来できていましたが、現在はテルミニ駅ホームにガラスの壁ができて、切符を持って電車へ乗る人だけが入れる様、監視員がチェックするようになりました。

これはテロ対策というよりも、以前から誰でも入れた為、不審者(ジプシーなど含)による置き引きが多発していたための対策です。

テルミニ駅構内

イタリアへの新婚旅行をご検討されていらっしゃる新婚さん、心配しないで是非イタリアへいらしてくださいね。

 

12月8日から1月6日までがクリスマスシーズンです。

コロッセオやベネチア広場にもクリスマスツリーが飾られました。

そして街のイルミネーションも素敵です。

イタリア新婚旅行は素敵なお二人の思い出をたくさん作ってくれます。

是非イタリアへ足を延ばしてくださいね。

 

ローマより 桜子