先日はポンペイの遺跡についてお話しました。
今週は、ハネムーンでの古代ローマ遺跡見学にぜひおすすめしたい「オスティアアンティーカ」についてご説明します。
ポンペイよりも広く、保存状態もよい「オスティアアンティーカ」の遺跡
「オスティアアンティーカ」もローマ市内にあります。
アクセス方法は、ローマ地下鉄B線「ピラミデ駅」でローマリド(Lido線)に乗り換え、オスティアアンティーカ駅までは約20分の距離。
遺跡としての規模はポンペイよりも広く、状態も良い為、ローマ時代の街の様子を思い浮かべやすい事でしょう。
港町として栄えたオスティアアンティーカの歴史
オスティアアンティーカは、海に面している為、港町として大変栄えた街でした。
オスティアという名前は、ラテン語の「テベレ河口(Ostium Tevere)」ということばからきています。
現在のテベレ川と当時のテベレ川との位置を比較すると、オスティアアンティーカは海岸からテベレ川に沿って栄えていた様子がうかがえます。
現在のテベレ川は上部から中央に流れ左の海に向かっていますが、当時のテベレ川は上部から右側にうねり西側の海へ流れていました。
街は東側(ローマ門)から西側(海洋門)に掛け、デクマヌス・マクシムス通りで通り抜けられ両脇に店舗が並んでいて、貿易が盛んであった様子がうかがえます。
港の街だけあり、船と海業のモザイクも発掘されています。オスティアアンティーカへ訪れたときには、探してみてくださいね。
オスティアアンティーカの見どころは?
栄えていた時代は紀元1世紀から5世紀頃でした。
2世紀頃には人口5万人(現イタリア人口6000万人)いたそうです。
人の集まる活気のあふれる街でした。
1.浴場 2.劇場 3.公衆トイレ 4.居酒屋 5.消防署 6.神殿 など、数々の遺跡が発掘され、当時の住民の懐の豊かさが垣間見れます。
ポンペイと違うのは、徐々に都市として衰退していったところ。
ポンペイは噴火により、数世紀にわたり灰にうもれてしまったという、急激な事情にて廃墟と化しています。
オスティアアンティーカは時代の流れにより、徐々に人口が他都市に移り廃墟化しました。
現在でもローマ時代の歴史を知るために考古学者や、発掘調査人により調査されているのは、ポンペイもオスティアアンティーカも同様です。
時代を超えて、紀元3世紀の街へタイムスリップするローマ新婚旅行はいかがでしょうか。
きっとなにか不思議な感覚にはっとする事でしょう。
ローマからの半日オプショナルツアー、日帰り旅行におすすめ
オスティアアンティーカは、ローマから電車で30分の距離です。午前中に見学をしても午後には現在のローマ都市に戻ってこれますよ。
そして、オスティアからの帰り道が、昼食タイム・夕食タイムになるようでしたら、「リド・ディ・オスティア(Lido di Ostia)線」で途中下車しておいしい「お肉料理・ローマ料理・ピザ料理」が食べられるレストラン「アルビーノ」があります。
来週はこのレストランのご紹介をしたいと思います。
お楽しみにね!
2015年5月 ローマより 桜子
<Information> オスティアアンティーカ遺跡 Ostia Antica
●営業時間:8時30分~18時15分
●入場料:8ユーロ(1,040円前後)
●アクセス方法:地下鉄B線「ピラミデ駅」でリド・ディ・オスティア(Lido di Ostia)線(始発)に乗り換え、「オスティアアンティーカ(Ostia Antica)駅」下車徒歩3分。
※地下鉄B線切符をそのまま使えます(刻印から90分有効です)。
●往復交通料金:3ユーロ/人(片道1.50ユーロ)
●住所:Viale dei Romagnoli, 717, 00119 Roma
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