7月~8月にかけて、この時期のイタリアも日本同様、暑さが厳しくなってきています。
地中海性気候のイタリアは湿気が少ない分、日陰などに入ればカラッとしていて涼しいことが多く、過ごしやすいと感じるかもしれません。
とはいえ、昼間の日差しはかなり強く、じりじりと肌を刺してくるような感覚がします。
そんな暑さの中、ハネムーンでの観光は大変ですが、バールやジェラート屋さん(ジェラテリア)に入って涼んだりと、休みながら街歩きされることをお勧めします。
ローマには多くのジェラテリアを見かけるのですが、残念ながら全部のジェラテリアが
美味しいわけではありません。
今回はローマっ子に不動の人気を誇る老舗中の老舗、ジェラテリアのファッシ(Fassi)をご紹介いたします。
100年以上続く老舗のジェラテリア「ファッシ(Fassi)」
このジェラテリアは地下鉄A線ヴィット-リオ・エマヌエーレ(Vittorio Emanuele)から
徒歩5分のところにあります。
この付近は中国人系のお店が多く、別名チャイナタウンと呼ばれていますが、昼間の治安は比較的いいゾーンです。
1880年から創業されており、創業者のジョヴァンニ・ファッシの名字が店名の由来です。
店内は天井が非常に高い広々とした開放的なスペースとなっています。
格調高い老舗感はありませんが、気張らずに堅苦しくなく入れるのは、観光客にとっても気楽でいいですね。
座って食べられるジェラテリアはローマで貴重!
あと、このジェラテリアのよいところは、立ち食いスタイルが多いジェラテリアが多い中、
ベンチや椅子に座って観光で疲れた足を休めることができる点です。
お店の一角には、昔実際使用されていたジェラート作製のためのレトロな機器や、過去の表彰状などが展示され、お客さんの目を引いています。
新婚旅行中にリピート必至!美味しくて色とりどりのジェラートたち
このジェラテリアに来ると、豊富なジェラートやアイススイーツの数々に圧倒されます。
ジェラートのフレーバーの種類が豊富で、ついつい目移りしてしまいます。
棒付きアイスのニネット(Ninetto)や、アイスをスポンジケーキではさんだサンドイッチ型のトラメッズィーノ(Tramezzino)などもあります。
こちらは、半解凍状態のアイスケーキであるカテリネッタ(Caterinetta)やカッサータ(Cassata)です。
チョコレートでコーティングした半解凍アイスケーキのサンピエトリーノ(Sanpietrino)。
ローマ時代から今に至るまで使われている石畳をサンピエトリーニ(一個だけならサンピエトリーノ)というのですが、それに似ているところからこの名前がつきました。
どれも美味しそうで、行くたびにどれにしようか迷ってしまいます。ハネムーン滞在中、可能なら何度も足を運んで色々試してみてくださいね。
意外と分かりにくい!?ジェラートの注文方法をお教えします
さあ、実際注文してみましょう。
写真はありませんが、入って右側の、昔使われていた機器の展示の右横にレジがあります。
ジェラート希望なら、カップかコーンのどちらのジェラートにするか選び、大きさを選びます。
私はコーンの小さいジェラートを注文しました。お値段は2~2.5ユーロでした。2018年7月現在の換算レートですと、約260円~330円前後です。
注文できるフレーバーの数ですが、ここのジェラテリアでは、小さいサイズのジェラートでも3種類まで選べます。
お店によっては小さいサイズを注文するとフレーバーは1~2種類だけのところもあります。
レシートを持って、ジェラートが陳列されているカウンターに行きます。
空いている場合は問題ないのですが、混んでいると、人がカウンターに集まっているだけで
列は作らないので、どこに並んでいいのか分からず戸惑うと思います。
ここはローマスタイルで、人の隙間に身を置いて、なんとかカウンターの上に持っているレシートを提示して順番を待ちましょう。
自分より前からレシートを提示していた人は先にしてあげて、明らかに後からレシートを出した人が自分より前になっていたら、次は自分の番だとアピールする必要があります。
残念ながら、店員さんは誰が先に来たかを見てはいないので、こちらから主張しないといつまでたっても番が回ってこないことがあります。
自分の番が回ってきたら、好きなフレーバーを言います。
写真右手にあるのは生クリームで、パンナPanna と言います。無料で付けてくれます。
最後に生クリーム(パンナ)をつけてほしいか聞いてくれるので、ほしい時は次のようにリクエストしましょう。
Si’、grazie! (スィ、グラッツェ! =はい、ありがとう)
いらない時は次のようにいいます。
No、grazie! (ノ、グラッツェ! =いいえ、結構です。ありがとう!)
店員さんが聞くのを忘れている場合もあるので、欲しい時はジェラートを受け取る前にお願いします。
Panna、per favore! (パンナ、ペルファヴォーレ=パンナをお願いします!)
ここの生クリームは甘さ控えめで、濃厚な本場の味(日本の生クリームとはまた違った美味しさ)です。
今回のジェラートはこんな感じになりました。盛り方は豪快です。
小さいサイズといっても、かなりあります。
このクオリティと量なのに、このお値段で、コスパは最強です。
ジェラートの味にうるさいローマっ子なら誰でも勧めるファッシのジェラートを、ぜひ皆様のハネムーン中にご堪能ください。
<Information> ジェラテリア・ファッシ Gelateria Fassi
http://www.gelateriafassi.com/
営業時間:
火曜~木曜 12時~0時
金曜~土曜 12時~0時30分
日曜 10時~0時
住所:Via Principe Eugenio, 65 00185 Roma
最寄りの駅:地下鉄 A 線 ヴィットーリオ・エマヌエーレ駅(Vittorio Emanuele)より徒歩約5分
ローマでジェラートを注文する方法まとめ!
(1)まずレジでお金を払う
ジェラートならカップかコーン、大きさを選ぶ。サイズによって選べるフレーバーの数がお店によって異なります(ファッジでは小さくても3種類OK)。
(2)ジェラートが陳列されてるカウンターに行き、レシート見せて順番を待つ
混んでると無法地帯になるので、なんとか人の隙間に身を置くように。自分より前に待ってた人を優先し、後から来た人に抜かされたら、自分が先と自己主張しよう!
(3)無料で生クリームをトッピングOK!
店員さんに聞かれたら、いる・いらないを回答。聞かれなくて、トッピングしてほしいときは、こちらから付けて!と主張しよう。