モルディブは細長~くサンゴ礁に囲まれた島が連なって出来ている環礁です。トロピカルな島ですので珊瑚がそこらじゅうにあります。
珊瑚については、最近日本でも小笠原諸島にて珊瑚の密猟がありましたのでみなさんの記憶にあるのではないかと思いますが。さて、この珊瑚は一体何で出来ているのでしょうか?
サンゴは魚にとって森のような存在です
一見岩のようにも植物のようにも見える珊瑚、実は動物です。イソギンチャクもその仲間に入ります。
ポリブ(Polyp) と呼ばれるものが連なってコロニーを形成しています。
ただ、正確に言うと動物であり植物でありミネラルでもあると言った生き物です。
珊瑚虫の体内に褐虫藻と言われる植物が住んでいてこれが光合成をして酸素や栄養分を作っています。そしてこの褐虫藻が珊瑚の色になっています。
この周りに住む魚の栄養分にもなっています。ポリプの周りには触手がありこれがプランクトンなどを捕まえて食べています。これはサンゴが育つためのタンパク質になっています。
この珊瑚はとてもデリケート、水温が22度くらいから29度くらいまでの綺麗な海にしか育ちません。そして太陽が届く浅い水域によく育ちます。
水温が上がるとストレスによって褐虫藻が珊瑚から抜け出してしまいます。褐虫藻が珊瑚の色を作っているのでその色が抜けた状態、これがサンゴの白化現象です。
この状態が長く続くと珊瑚は生きていくことができません、だいたい2週間までは持ちこたえられるそうです。
この珊瑚は地球上の海の0.1%のエリアにしか存在していません。でも海の生物の25%がこのサンゴ礁で暮らしています。
そしてほとんどの珊瑚は年に1センチからから3センチくらいしか成長しません。
ここモルディブの島はこれらの珊瑚によって守られています。綺麗な海はサンゴを育てそしてサンゴ礁はそこに住む生物にとっての森、もしくはジャングルのような存在です。
時々それを知らない旅行者が珊瑚の上を歩いている光景を目にします。
珊瑚がない国から来た、もしくは見たことのない方はそれがどういうものなのか知らないため無造作に触ったり踏みつけてしまいます。
なので、そんな素敵な珊瑚を守るために海に入るとき、細心の注意を払いましょう。
ハウスリーフの珊瑚が壊されてしまわないようにチャンネル(サンゴを排除して出入りできる道のようなもの)に目印をつけてみなさんにわかりやすくしています。
そうしないと色々な場所から出入りして浅瀬の珊瑚が傷ついてしまうからです。それに珊瑚も壊れますが自分も怪我を負ってしまいます。
せっかくハネムーンでやってきたのにこのサンゴ礁が壊されてしまって見られないのはとても残念ですよね。
安全に楽しくスノーケルしてもらうためにはこのチャンネルから出入りするようにしましょう。