モルディブでダイビングインストラクターをしている、大平智己さんにインタビュー!

モルディブホントのところインタビュー

「クラブメッド カニ」で、ダイビングインストラクターをしている、大平智己さんに、モルディブでのダイビング事情についてインタビューしました。

モルディブでのダイビングについて、本音で語っていただきましたヨ!(2014年3月実施)

ライセンスなしの、体験ダイビングのお客さんが多い

―体験ダイビングはどんなもの?

大平さん:

体験ダイビングは1日コースで行っています。

午前中は、ダイビングセンターでご説明。そして、最大4名の1チームで、ラグーンに集まって水深5メートルあるかないかの場所で練習します。これらで2時間です。

午後は、船に乗って実際に潜ります。最大水深12メートルまで潜りますが、そこまでは潜れる人だけ潜っていますね。無理はしないです。ダイビングしている(海中にいる)時間が最大1時間、船にいる時間は約1時間30分です。

巨大ウミガメと一緒にパシャリ☆
巨大ウミガメと一緒にパシャリ☆

―気になる安全面は?

大平さん:

体験ダイビングだったら、潮の流れの弱い安全なポイントへ行きます。 もちろん、天候や潮の流れなど、その日のコンディションを見ながら、ポイントを決めてますよ。

 

―モルディブの天候は?おススメのシーズンはある?

大平さん:

乾季と雨季がありますが、雨季はそれほど気にする程度でもありません。乾季・雨季が入れ替わる不安定な季節も、少し荒れますが、気になるほどではありませんね。

暑さは、一番暑いときでも30~31度くらいで日本ほど暑すぎることはありません。直射日光は強烈ですが、一歩木陰に入れば思いのほか過ごしやすい暑さですね。ただ、赤道に近いので日焼けには注意ですね。日焼け止めは必需品です。

やっぱり注意しておきたい「言葉の壁」

―日本人なら、日本語インストラクターの方がいい?

大平さん:

そうですね。 若い人は英語が上手な人が多いですが、それでも日常会話の微妙なニュアンスが通じないこともあります。日本人インストラクターである方が安心だとは思います。

海のすばらしさ、自然の美しさに感動!
海のすばらしさ、自然の美しさに感動!

―日本人インストラクターが予約時にいなかったら?

大平さん:

そんなときは、英語でのインストラクションになることも当然モルディブでは日常的にあります。そんなときは焦らず、わかったことにはYES、わからないことにはNOとはっきり受け答えして(わかったふ りをしない!)、潜る前にあいまいな部分を解消しておきましょう。

ちなみに、私がインストラクターをしているリゾート「クラブメッド カニ」は、日本人の8割はハネムーナーさんですよ!

 

―モルディブは、日本人観光客は多い?

大平さん:

多いですね。今は、中国人も多いです。

モルディブは、親日国家です。3・11のときも、ベランダに「日本を応援します」と日本語で書かれた垂れ幕を見ました。

リゾートの現地スタッフも、片言の日本語を話す人がたくさんいます。スタッフから、「こんにちは」と声をかけられることもあるかもしれませんね。

 

―そういう意味では、タヒチやニューカレドニア、セイシェル、モーリシャスとは違う?

大平さん:

うーん、それらの国には行ったことがないので、想像だけですが、モルディブはまだ“日本語が通じる国”かもしれません。

モルディブは、イギリス連邦の一つでしたので、英語はほぼ通じますし。言葉という意味では、「モルディブが一番!」だと思います!

モルディブの海は、写真のイメージそのまんま!

―モルディブの海の特徴は?

大平さん:

とにかく、モルディブは魚がとにかく多い。シーズン関係なく、一年中多いんです。

あと、モルディブは、海も夕日も、海の中も、旅行会社のパンフレットにあるような、イメージ写真、そのまんまです。本当に、そのまんまなんです。 特に、海中の美しさは、言葉では言い尽くせませんね。竜宮城の世界がそのまんまです。

 

こんなにたくさんの魚の群れは、日本じゃお目にかかれない?!
こんなにたくさんの魚の群れは、日本じゃお目にかかれない?!

―石垣島とモルディブの違いは?

(大平さんは、石垣島でもダイビングインストラクターをしています)

大平さん:

石垣島は、魚や甲殻類やサンゴの種類がとても豊富で目移りしてしまう。 一方のモルディブは、数が圧倒的に多いです。とにかく、魚の数に圧倒されます。フエダイの仲間、モンガラの仲間、グルクンといった、同じ種類の個体数が半端ないです。

まさにフィッシュスープの中を泳いでいる感じ!
一度、見てみてください。

 

―一番のみどころは?

大平さん:

ウミガメですね。タイマイや、アオウミガメ。

季節によってはマンタを見ることができる場合もあります。マンタより小さいですが、4~5匹のマダラトビエイが編隊を組んで泳いでいる(飛んでいる)様は圧巻です。

ナポレオンフィッシュもいいですよ。 サメはヨーロッパのお客様が一番喜ばれますね(笑)

 

―イルカはいる?

大平さん:

もちろん、いますよ! でも、ダイバーの排気を嫌うのでダイビングに見かけるのは難しいです。

ただし、ダイビングポイントへの道中やリゾートへの帰 り道では船の上から頻繁に見かけます。

これからモルディブへハネムーンにくる2人にアドバイス!

―ハネムーナーさんにおすすめの過ごし方は?

大平さん:

日本人は、ヨーロッパの旅行者と比べて旅行日数が少ないんです。リゾートでの滞在が平均4、5日。ヨーロッパの人は少なくとも2週間は滞在することが多いです。

さらに、そんな少ない日数だからこそ、午前も午後もスケジュール表にエクスカーションを入れてしまう。これでは、日頃の疲れを癒すためのせっかくのハネムーンも慌しくなってしまう。

なので、ビーチやプールサイドでのんびりしてはどうかと思うんです。昼間からビールを飲んでもいい。一日、ゆっくりする日をつくるほうが癒されると思うんです。

・・・もちろん、エクスカーションを利用してモルディブのため(しいてはぼくらのために、、、、、)にお金を落としてほしいというのはありますが(笑)・・・ゆっくり滞在してほしいですね!

 

―最後にアドバイスを!

大平さん:

日本人の方は、ダイビングに限らず、船酔いする方が多いです。船に強い自信のある方でも、旅の疲れもありますので、酔ってしまわれる方がいらっしゃいます。

ダイビングをする予定がなくても、モルディブには海系のエクスカーションが多いですから、一度は船に乗ると思います。日本から、酔い止め薬を持参することをおすすめします。

 

大平智己さんお話をうかがった大平智己さん

「クラブメッド カニ」ダイビングインストラクター