シティ派カップルにぜひおすすめしたい「ホテル コレクティブ」。那覇・国際通りの中心地に位置しているのでどこに行くにも便利すぎるロケーションです。
1回目はホテルのロケーション。2回目は客室やアメニティについて。3回目はホテルで楽しめるグルメ。4日目はウェディングについてご紹介してきました。
最後となる5回目は建築デザインやインテリア、パブリックスペースなどをじっくりご紹介していきましょう。
沖縄らしさをコンセプトにラグジュアリーで“五感を開放する場所”としてデザイン
ホテルのオーナーは台湾の方。沖縄にホテルを建築するに当たり、考えたのは「沖縄が持つ多様性」についてだったそうです。
日本本土とは異なる独自の琉球王国として栄えた沖縄。アジア各国との交易が盛んに行われ、国際色豊かな文化を育んできました。その後、アメリカ統治時代を経て、国内外から多くの観光客が訪れる世界有数のリゾートに。
そんな沖縄の歴史や文化を踏まえながら、ラグジュアリーで贅沢な癒しの空間を持つホテルを作りたいという思いでデザインされたのが「ホテル コレクティブ」です。
「ホテル コレクティブ」のロゴマークにも注目!
「ホテル コレクティブ」のロゴマークにあしらわれた5つの窓が重なるデザインは、さまざまな文化が集まり(Collective=集団、共同)、“五感を解き放つ場所”というメッセージをシンボリックにデザイン。
ホテルのフロントの背景にある格子のようなデザインは日本の伝統的な建築をイメージし、フロントデスクのすぐ上に2階のお部屋があるようなデザインは、台湾で人気の「バルコニー」建築様式であり、ソファーなどの家具はニューヨークテイストを取り入れたデザイン。
台湾で重要視されている風水に基づき、角が丸いデザインのインテリアが「吉」ということで、ホテル内のいたる場所が“角の取れた丸いカーブ”を描いているのもポイントです。ぜひ、ホテル内を散策しながら「丸いカーブ」を描いているデザインを探してみてくださいね。
新婚旅行、旅の始まりとなるロビーは風水をベースに遊び心あふれる演出
ホテルのロビーには風水に基づき、五行のうち「大地」「水」「風」「火」と4つのエレメントを意識した、ニューヨークスタイルのソファセットが柱を中心にレイアウトされています。
ホテル内へ1歩足を踏み入れると、外の喧騒とは隔絶された静けさです。
それぞれ全く異なるテイストの家具やデザインですが、居心地よく調和しているのが不思議。シンプルでさりげなく、洗練された雰囲気でとても落ち着けるロビーでした。
国際通り側のエントランスに飾られているオブジェは、カップルに人気のフォトスポットに
「ホテル コレクティブ」のシンボルとなっているハートのオブジェは、ドイツ人の芸術家・ライナー・ラーゲマンさんの作品。今や国際通りの人気フォトスポットとなっており、宿泊客以外の方がここで記念撮影していく姿を何度も目撃しました。
ハネムーンの思い出にぜひ記念撮影はいかがでしょうか。ウェディングフォト撮影にもぴったりですね。
車寄せのある奥側のエントランスでは、大迫力の新垣光雄さん作のシーサーがお出迎え
「ホテル コレクティブ」には国際通り側と車寄せのある奥側の両方にエントランスがあります。奥側のエントランスには「窯元 やちむん家」の陶工・新垣光雄さんが手がけた力強い表情のシーサーが飾られています。
シーサーは沖縄の魔よけや守り神として知られている像で、災いに睨みをきかせる凄みのある表情がポイント。
作者である新垣光雄さんは数々の作陶展で入選する実力派で、2015年に京都・清水寺に奉納した「祥雲青龍」はパワースポットとして話題になるほど。その指先から生まれる造形美は唯一無二の個性を放っています。
新婚旅行の思い出に残るアートなフォトスポットがいっぱい
ロビーから2階へと続く大理石の大階段。その天井にはスワロフスキー社製のシャンデリアが優美な輝きを放っています。
台湾では吉兆や幸福のシンボルとなる蝶が、まるで滝を登っていくようなイメージにデザイン。460個の蝶と2万個のクリスタルが放つ輝きはとても幻想的で美しく溜め息が漏れます。
実は台湾では、世界に名だたる「蝶の王国」で、400種類を超える蝶が生息しているそうです。
ホテルで結婚式を挙げたカップルからこの大理石階段とシャンデリアを背景に写真を撮影するのが人気。ゴージャスでファンタジックな1枚が撮れそうですね。
大理石階段の下にあるオブジェは中国人アーティストの鄭路(テンルー)さんが手がけた作品。
唐時代の漢詩人、白居易(はくきょい)の詩「玩止水」からインスパイアされ、水しぶきの一瞬の動きを表現しています。“止水”とは流れないでじっととどまっている澄み切った水のこと。
オブジェには白居易が詠んだ詩の中にある漢字が刻まれています。
ホテル各フロアのエレベーターホールには沖縄伝統の「紅型」を展示
沖縄伝統の染色技法「紅型(びんがた)」とは、沖縄独自の染物。「紅(びん)」は色彩を、「型(かた)」は模様を現しているといいます。
鮮明な色彩や大胆な配色、素朴な図形が特徴。紅型に使われる黄色は、琉球王国時代に王族のみが着用を認められた尊い色とされてきました。
紅型作家にはかつての琉球王朝士族に仕えた“紅型三宗家(城間家、知念家、沢岻家)”と呼ばれる工房を持つ作家がいます。エレベーターホールでは、そんな紅型三宗家の型染めを展示。
1つの型紙で糊を置いて防染し、小刷毛で色を指し分けていく紅型の技法やプロセスがわかる展示となっており、伝統的な技法や色の重なりの繊細さも楽しめました。
夏限定のアウトドアプール、フィットネスルーム、サウナも本格派なホテル
ホテル4階には宿泊者限定で利用できる国際通り周辺で最大という25mのアウトドアプール(季節限定)があります。キッズプールやジャグジーまであるので、都心部にあることを忘れてしまいそうにくつろげますね。
館内にはフィットネスルーム、スチームサウナとドライサウナを完備したバスルームも。ランニングやエクササイズを日常にされている方にとって、旅先でも隙間時間にトレーニングできるのはありがたいですね。
お子さま連れのハネムーンやご家族で結婚式に参列する場合に嬉しいキッズルーム
最近ではお子さまが生まれた後、ゆっくり家族でハネムーンに出かけるいうカップルも。そんな時、ホテルにキッズルームがあると雨の日でも楽しく過ごせるのでありがたいという声が上がっているそうです。
「ホテル コレクティブ」のキッズルーム(宿泊者専用)にはボールプールやおままごとにぴったりな本格的なキッチンなど、大人でもワクワクしてしまいそうな設備が揃っています。
結婚式に参列するご家族やアニバーサリー旅行でお子様連れで宿泊される場合、ぜひ活用してみてはいかがでしょうか。
駆け足で館内のパブリックスペースを紹介してきました。そこかしこに優れたアート作品がさりげなく展示されており、うっかりしていると見落としてしまう場合も。
日本にいながら、世界を旅しているかのような気分にもなれるのが魅力です。さりげなく置かれているアートやインテリアもすべて一流品で、上質で洗練された時間を過ごせるのが「ホテル コレクティブ」。
全部で5回に渡りご紹介してきましたが、少しでもその良さがお伝えできたら幸いです。
ハネムーンでのホテル選びはとても重要。一生に一度の大切な時間が素敵な思い出となりますよう祈っています。
旅行会社にプランをお願いする時は、那覇ステイに「ホテル コレクティブ」をぜひリクエストしてみてくださいね。
■取材協力
住所:〒900-0014 沖縄県那覇市松尾2-5-7
電話:098-860-8366(代表)