沖縄、ハネムーン、年末年始

温暖な気候で過ごしやすいことを魅力に感じ、沖縄県へ移住した元ウェディングプランナーのKEIです。沖縄へハネムーンを予定されている方に、定番のアドバイスはもちろん、沖縄でしかキャッチできないようなフレッシュ情報をお伝えしていきたいと思います。

今回は、年末年始を暖かい沖縄で過ごす予定のハネムーナーの方必見!沖縄のお正月事情を簡単にご紹介したいと思います。

年越しそばは沖縄そばだったり、お雑煮は食べない家庭もあったりと、本土との違いに驚きました。さらになんと沖縄には3回もお正月があるのです!

移住して初めて知った沖縄のお正月事情

沖縄の正月事情

沖縄に移住した初めてのお正月。例年の冬以上に暖かい気候だったこともあり、本土にある実家には帰省せず新年を迎えることにしました。

そこで初めて知った、沖縄のお正月事情。なんと3回もお正月をお祝いするタイミングがやってきたのです!

本土出身のわが家は1月1日のみしかお正月らしいことはしませんでしたが、沖縄出身の友人たちはお正月のお祝いに忙しくしている姿も見えました。

沖縄1つめのお正月は「1月1日」

まず初めのお正月は、誰もが想像する元旦。1月1日です。本土と同じ感覚ですね。

イルミネーションを開催している会場では、カウントダウンイベントなども開催され、新年をお祝いする雰囲気も十分高いです。

沖縄、正月、沖縄そば

もちろん、年越しそばの風習も残っていますが、麺は和そばではなく沖縄そば。スーパーでも沖縄そばがたくさん売られ、和そばを探すことができず…。

人気の沖縄そば屋さんには、年越し沖縄そばの予約を承っているところもあります。12月31日は予約したそばを受け取りにくる方が多く、とても賑わっていました。

沖縄のお正月はお雑煮ではなく、中味汁

沖縄、お正月、中味汁

丸餅で味噌仕立てだったり、焼いた角餅を入れるすまし汁タイプだったり、各家庭や地方により、味に違いがあるお雑煮。

私の実家は、味噌仕立て、主人の実家はすまし汁のため、沖縄の風習でお雑煮を決めようという話になり近隣の友人に聞いてみると…

「お雑煮は食べないよ」

との返答が!

その代わりに中味(中身=なかみ)汁を食べるようで、食文化の違いにも驚きました。

中味汁とは、沖縄の郷土料理で豚の内臓(中身)を使います。お出汁はかつおだしであっさりとした味付け。しいたけやこんにゃくを入れたモツ汁みたいなイメージでしょうか。

おせち料理を用意される家庭もあるようですが、ラフテー(豚の角煮)や白味噌で仕上げるイナムドゥチなど、沖縄の伝統的な料理を並べるそうです。

2つめのお正月は旧暦の1月1日

新暦ももちろん日常的に使用されていますが、旧暦での行事ごとが色濃く残っているのも沖縄文化の特徴です。そのため、旧暦の1月1日も元旦としてお祝いされる家庭もあります。

沖縄旧正月

特に漁師町である糸満市(いとまん)では停泊中の漁船に大漁旗を掲げ、1年の豊漁を願う習わしがあります。

本島では新暦のお正月はもちろん帰省のピークですが、離島などでは旧暦のお正月に帰省される方のラッシュもあるようです。離島、お正月、帰省ラッシュ

そのため、旧暦のお正月にお年玉を渡す家庭も!子ども達にとっては2度嬉しいイベントなのかもしれないと感じました。

3つめは“あの世”のお正月

一番驚いたお正月行事があの世のお正月を祝う習慣です。「ジュウルクニチー」と呼ばれる「十六日祭」は、旧暦の1月16日に開催されます。

特に宮古島や八重山地方に色濃く残っている習慣で、お墓の前に親せきで集まり、先祖を供養することが習わしです。沖縄、お墓、お墓参り。

この時持参するものは本土のようなおせち料理ではなくかまぼこや豆腐、豚肉料理などをつめた重箱。地元のスーパーなどでもこの重箱のオーダーを受け付けています。

習わしだけでなく、この重箱の中味も色鮮やかと言えるものではないことにも驚きました。

全ての家庭が沖縄ならではの習わしを行っているわけではない

私の友人は、こういった昔ながらの伝統をとても大切にしていました。そのため、どのお正月もしっかりお祝いしていて、本土との違いにとても驚かされましたが、全ての家庭がこのような行事をおこなっているわけではありません。

本土と同じように新暦の1月1日しかお祝いしない家庭もあれば、中味汁ではなくお雑煮を食べるご家庭もあります。

しかし、本土とはひと味違う風習からは沖縄らしい伝統的な文化が感じられますね。

年末年始を沖縄で過ごすハネムーナーさんへ

2020年を沖縄で過ごす人へ

  • 沖縄にはお正月が3回来る
  • 年越しそばは沖縄そばのため、セレクトしてみることもおすすめ
  • おせち料理ではなく、伝統的な料理をつめた重箱

お正月期間にハネムーンで沖縄に滞在されるのであれば、ホテルなどで沖縄らしいお正月の雰囲気がきっと楽しめると思います。特に食事文化は本土と少し違うため、味わってみることもおすすめです。

ハネムーンでお正月を沖縄で過ごすなんてまたとない機会ですから、こういった沖縄らしさを感じてみることもきっと思い出深い出来事になるのではないでしょうか。