日本が街の賑わいのクリスマスだとすれば、スペインのクリスマスはお家の中のクリスマスです。
カタルーニャの家庭でクリスマスの飾り付けをフル装備にすると、クリスマスツリーに加え、スペインのベレン人形で作るイエス様誕生の箱庭*と、カタルーニャの顔のある丸太のCaga Tioが加わり、特に子供のいる家庭はクリスマスムードいっぱいになります。
今回は、数少ない屋外で楽しむクリスマスのイベントのひとつ、Pessebre Vivent(ペセブラ・ビベン)をご紹介します。
日本では味わえない、カトリックの国のクリスマスとは?
イエス様生誕シーンの箱庭を、ベレン人形ではなく 人間がセリフのない聖劇のような形で演じるPessebre Viventは、毎年村を変えて訪れらるくらい、カタルーニャのあちこちの村で行われます。
山や教会、広場、路地などに配置された、イエス様ファミリー、羊飼いや三賢者に扮した村人たちを、見学者が各シーンを歩いて見て回るシステムで、しんしん冷える夜だからこそ雰囲気が盛り上がる、クリスマス・ファンタジーなのです。
バルセロナ近郊の村にあるので、ハネムーンならば、車をレンタルして行きましょうか。
Pessebre Viventのリストはこちら → リスト左のリストか、地図の村をクリックすると、地図や日程がわかります。
例えば、Sant Feliu del Raco(サン・フェリウ・デル・ラコ)のPessebre Vivent。バルセロ市内から車で45分位の山の中です。
村の皆さん、寒いのにご苦労様です。
こちらはVicに近い、Santa Pau(サンタポー)のPessebre Vivent。
入場料は、平均6ユーロぐらいで、見終わった後に温かいスープサービスがあります。
ちょっと変わったクリスマス体験、いかがでしょうか。このシーズンに新婚旅行でスペインを訪れるときは、ぜひ、楽しんでみてくださいね。
*ベレン(Belen)とは、スペイン語でキリストが生まれた町、ベツレヘムのこと。「ベレン人形」とは、新約聖書のワンシーンを再現したものです。箱庭の中に人形などを使い、イエス誕生を祝うために贈り物(乳香・没薬・黄金)をもって訪れた東方三賢人(博士)の様子を表しています。
西洋では、三賢人をそれぞれ、メルキオール(黄金、王を表す。青年の姿の賢者)、バルタザール(乳香、神を表す。壮年の姿の賢者)、カスパール(没薬、死を表す。老人の姿の賢者)を呼ばれています。