カトリックの国スペインでは、毎日、毎日が聖人の日。良く知られている2月14日のバレンタインデーは、聖人バレンタインのお祝いの日。3月19日のサン・ホセ(ヨセフ)の火祭りは聖人ホセのお祝いの日というように、毎日が聖人の日なんです。
さて、11月1日の諸聖人の日”Todos los Santos”(直訳すると全聖人の日)は、聖人全員をひっくるめてお祝いする日です。
都会では薄れてきた習慣ですが、お花を片手に家族でお墓参りに行くスペインのお盆に当たります。先祖供養とまではいきませんが、全ての聖人、故人を偲ぶ日でもあるのです。
英米で祝うハロウィンは、この諸聖人の日の前夜際。かぼちゃお化けで有名ですね。
諸聖人の日、前夜祭の過ごし方は「パナイェッツ(Panellets)」
バルセロナの前夜祭はCastanyadaと呼ばれ、かぼちゃお化けは出ませんが、焼き栗と、お芋とパナイェッツというお菓子を食べてお祝いします。街角で焼き栗屋さんを見つけたら、甘い焼き栗を是非お試しください。栗と一緒に並んでいる、日本とは一味違うオレンジ色の焼き芋も、私の大好物です。
何を食べても美味しいこの季節、この夜は家族や友人同士でフィエスタを楽しみます。
ハネムーンより甘いパナイェッツ。ベースはジャガイモとアーモンドの粉で、見るからに甘そうでしょ?カロリーも半端じゃないけど、寒くなるこの季節、体力をつけるにはうってつけです。
11月にハネムーンでバルセロナを訪れたら、ぜひ、試してほしいスイーツ。オーソドックスな松の実ぎっしりのパナィエッツは、お勧め中のお勧めです。