スペインのクリスマスは長いのです。サンタルシアの市場が立つ12月初め頃から、南方の三賢者がクリスマスの贈り物を持ってくる1月6日までがクリスマスとなります。
今日は、バルセロナがあるカタルーニャ州ならではのクリスマス料理の流れをご紹介しましょう。
クリスマスの新婚旅行、「エスクデャ」と「カネロニ」でお祝いを
12月24日、お母さんたちは大きなお鍋でごった煮「Escudella」(エスクデャ)をコトコト煮ます。
材料は、ポロねぎ、ニンジン、大根、キャベツ、セロリ、じゃがいも、ひよこ豆、鶏、豚足、牛骨、生ハムの骨、牛肉、血入りソーセージ...ざっとこんなところです。
12月24日の聖夜は、Escudellaで仕上がったスープに、貝殻の形をした大きなパスタを入れた「ガレッツスープ」をいただきます。豚のひき肉のフワフワボールは優しい家庭の味です。
12月25日のイエス様誕生の日は、親戚、家族が集まって飲めや食えやの大宴会。動けなくなるまで食べ続けます。
オードブルには、海老などのシーフード、チーズ、ハム、サラダ、おつまみが、テーブルに所狭しと並べられます。
伝統的なカタルーニャのクリスマス料理Escudella(エスクデーリャ)は、お肉、ソーセージと野菜のごった煮です。
メインディッシュはEscudellaだけではありません。お母さん、おばあちゃんが肉料理、魚料理に腕をふるいます。
そしてカタルーニャでは祝日になる26日。この日はカネロニを食べる習慣があります。エスクデーリャや前日の宴のお肉の残り物を細切りにして、手間はかかりますが、それはそれは美味しいビシャメルソースのカネロニを作るのです。経済観念の高いカタルーニャならではのアイディアです。
というわけで、バルセロナで食べるカネロニは、なかなか美味しいのです。チーズたっぷりのビシャメルソースのカネロニ。
クリスマス時期のバルセロナにハネムーンの際は、是非ご賞味あれ!