日本では25日にクリスマスケーキを食べた後は、一気にお正月モードになるけれど、スペインのクリスマスは1月6日レジェスの日、よい子にクリスマスプレゼントが届けられるまで延々と続くのです。各家庭で飾り付けるイエス様誕生シーンの箱庭「べレン」は、クリスマスツリーと一緒に1月7日にお片付けです。
クリスマスシーズンのハネーン、お楽しみは?
12月初めから始まる、バルセロナの長い長いクリスマスの間に新婚旅行でバルセロナを訪れるなら、是非訪れたいのがカテドラルの前にクリスマス時期限定で敷設されるサンタルシア市場です。
家庭に古くからあるベレン人形に、この市場で少しづつ人形やパーツを買い足して、各家庭のオリジナルベレンを作ります。
単品で買っても、クリスマスの飾り付けにはぴったりです。
お洒落ではないけれど、素朴で温かい心が伝わるクリスマスグッズの数々を見ているうちに、童心に帰る私がいます。
翌年の豊穣・希望・繁栄を祈って飾られる「うんち人形=カガネル」
ベレン人形はスペイン全土にありますが、ここカタルーニャで一味違うご愛嬌が、カガネ人形(うんち人形)。
寒空にお尻を出して、うん○をしているカガネさんを、ベレンのどこかに配置するか…これがまた楽しみのひとつなのです。
カガネのお店はいつも大盛況。その年のお騒がせ有名人、政界人、スポーツ選手も皆仲良く並んでウンチング。
スペインの王様、王女様も並びます。王室からクレーム?おおらかなスペインでは、そんなものは出ませんよ。
もうひとつ、忘れてはいけないカタルーニャならではのカガティオ。丸太に二本足の笑顔が可愛いこの人形は、12月24日に子供たちにプレゼントのうん○をするのです。
カタルーニャのご愛嬌、カガネとカガティオに会いに、是非バルセロナにお越しください。
●カガネル(うんち人形)について
カガネルは、スペイン・カタルーニャ地方独特のもので、翌年の豊穣・希望・繁栄を祈るためにクリスマスに飾られる人形です。
イエス・キリストの誕生日であるクリスマスには、キリスト降誕を描いた立体模型、ベレンを飾るスペイン。カタルーニャ地方では、このベレンの中にさりげなくカガネルを飾ります。18世紀ごろから続く風習だそうです。幸運(うん)をもたらすこのお人形、ぜひ、スペインハネムーンのお土産にどうぞ!