ハネムーンでバルセロナ。楽しみな一方、治安状況が気になるところではないでしょうか。世界一安全な日本と比べれば、もちろん危険な街ですが、他のヨーロッパの主要都市と比べて特に危険というわけではありません。

治安が改善されつつある「ラバル地区」の現状は?

ランブラス通りを港に向かって下がる時、ランブラスの右側に位置する地区はラバル地区(Raval)と呼ばれています。

以前はチノ(中国人のことを指す)地区と呼ばれ、夜は女性が街角に立ち、麻薬常習者が巣食っていた地区ですから、旅行者は避けたほうが無難な地区ですが、最近は狭い路地が撤廃され健全な地区に変わりつつあります。お昼間はいたってのんびりと優しい顔を持つ地区でもあるのです。

インド、パキスタン、フィリピン移民が多く、ランブラスから右に入るCarme通りあたりでは、安くて美味しいカレーを出すレストランがたくさんあります。

ラバル地区に限ったことではありません。バッグをたすき掛けにして、カメラやスマホをブラブラさせないで、大通りを歩くという海外での常識的な歩き方を守っていれば大丈夫です。夜の散策や、人気のない路地に入ることは避けてくださいね。

ランブラス通りから入るのであれば、国立カタルーニャ図書館をはさむ、Hospital通りもしくはCarme通りから入りましょう。この2本の通りは観光客も多く、安全な通りです。

国立カタルーニャ図書館

この図書館は、1401年に聖十字架病院として建てられたゴシック式の建物です。
パティオで休憩するのもよいでしょう。

国立カタルーニャ図書館のパティオ

■国立カタルーニャ図書館(Biblioteca Sant Pau ― Santa Creu)
住所:Carrer de L’Hospital, 56, Barcelona

国立カタルーニャ図書館で休憩もおススメ

ランブラス通りと並行するRambla de Raval(ランバル・デル・ラバル)にドーンと立つ、コロンビアの彫刻家ボテロの作品ぽっちゃり「ネコ」。

コロンビアの彫刻家ボテロの作品ぽっちゃり「ネコ」

Rambla de Ravalで、人間の塔に遭遇したこともあります。

人間の塔

そして、何とバルセロナ市内にロマニスク教会(中世初期の美術様式)があるのです。ココ、意外と知られていないようです。

■Igresia de Sant Pau de Camp(サン・パブロ・デル・カンポの修道院)
住所:calle de Sant Pau 101, Barcelona

ロマニスク教会

日が高いうちに、路地は避けて、バッグはたすき掛けを守って、楽しいご旅行を!!