空港からホテルに大きな荷物をもって移動する時、早朝・深夜、時間節約、道に迷った時…と意外と利用する機会が多いタクシー。

スペインのタクシーも日本のタクシーもそれほど変わりはなく、タクシードライバーに住所や観光施設を告げれば目的地まできちんと連れて行ってくれます。スペインではタクシーでぼられることもほとんどありません。ただいくつか注意点もあります。

今回はタクシーを便利に使いこなすポイントとおススメのアプリ、簡単なスペイン語を伝授しましょう。

新婚旅行中スペインでタクシーに乗るとき、どんなことに注意したらいい?

タクシーの乗り方やマナーはほぼ万国共通ですが、いくつか違うところをまとめてみました。

タクシーの色やデザインは都市ごとに違う

日本は各タクシー会社や個人で様々な色のタクシーがありますが、スペインでは都市によってタクシーの色やデザインが統一されています。

例えばバルセロナのタクシーは黒い車体でドアは黄色(画像参照)。マドリードは白い車体に前方のドアに赤い斜め線が一本入り、バレンシアは白一色です。

バルセロナのタクシーは車体が黒と黄色
バルセロナのタクシー
マドリッドのタクシー
マドリッドのタクシー

闇タクシーのようなものはほとんどありませんが、各都市のタクシーの色やデザインに注意し、必ず正規のタクシーを利用しましょう。

タクシー乗り場から乗る? or 流しのタクシーもOK?

どちらでもOK。

でも例えばバルセロナの場合はタクシー乗り場付近(半径50メートル)では流しのタクシーを拾うことが出来ません。もしも手を挙げて合図をしたのに空車タクシーに無視された…と言うような場合は、周りにタクシー乗り場があるか確かめて下さい。

空車の見分け方&タクシーの止め方

LIBREは空車の意味

空車は緑で「Libre(リブレ=自由な)」、乗客がいる場合は赤で「Ocupado(オクパーダ=忙しい)」と言うサインが出ています。タクシーを止めるには、日本と同じように手を挙げて合図をする。止まってくれるタクシーは、ライトを点滅させて合図してくれることが殆どです。

ドアは自分で開け、荷物はドライバーにお任せ

タクシーのドアは自動ではないので、自分で開けます。スーツケースがある場合は、タクシードライバーが降車し、トランクに入れてくれるのでお任せしましょう。

スペインではタクシーのドアを自分で開ける

乗ったらシートベルトを締める

スペインでは後部座席でもシートベルトの着用が義務付けられています。必ずシートベルトを着用しましょう。

動き出したらメーターを確認!

車が動き出したらメーターを倒したか、つまり車が発車したらメーターが動きだしたか確認をしましょう。

タクシー料金の支払い

目的地に着いたら支払いです。支払い料金はメーターだけの金額の場合もありますが、空港発着・スーツケース・早朝&深夜などで追加料金が取られる場合も。それらの追加料金や料金の計算方法は必ずタクシーのウィンドーにその年の料金表が貼られています。気になる場合は確認を!

現金支払いの場合は20ユーロ以下のお札が良いでしょう。50ユーロ以上の紙幣ではお釣りが出せないと言われてしまう場合もあります。

タクシーでの支払いは現金かクレジットカード

最近ではクレジットカード支払いも増えてきて、スペインの首都マドリードとバルセロナではクレジットカード端末の設置は義務です。

タクシーでチップは必要?

日本人にはなじみにないチップですが、お釣りの小銭を受け取らない、一度受け取って自分が渡したい額を渡す、あるいはサービスが気に入らなければなし…と臨機応変でOK。

タクシーのチップは義務ではないので気持ちです。一期一会の関係ですが、ちょっと急いでもらった時に渡したり、話が弾んだ後に渡すと喜ばれます。

タクシーはもちろん、ホテルやレストランでも使えるスペイン語フレーズ

紙に住所を書く、スマホでGoogle Mapを見せる、ホテルのカードを見せるなどの方法で行き先を告げる事もできます。また最近は英語を話すタクシードライバーも増えてきています。

ただちょっとした挨拶や基本的なスペイン語会話を覚えておけば、タクシー利用はもっとスムーズになります。流暢に話す必要はなく、はっきりと大きな声でそして笑顔を忘れずに!

<スペイン語フレーズ例>
●「Hola(オラ).」
英語の「Hello(ハロー)に当たり、いつでもどこでも使える便利な言葉です。ドライバーにもまずは挨拶!

●「A esta direccion, por favor(ア・エスタ・ディレクシオン・ポル・ファボール).」
「この住所までお願いします」と言う意味で、このフレーズとともに住所やGoogle Mapを見せればOK。「por vavor(ポル・ファボール)」は、英語の「Please(プリーズ)」に当たります。

●「Cuanto es?(クアント・エス?)」
「いくらですか?」タクシー以外でも使える便利な言葉です。

●「Se puede pagar con tarjeta?(セ・プエデ・パガール・コン・タルヘタ?)」
「クレジットカードは使えますか?」マドリードやバルセロナ以外の都市では現金が心もとない時は、乗車前に質問してください。お土産屋さんやレストラン・バルでも使えるフレーズですね。

●「Si / No.(シ/ノ)」
「Si(シ)」は「Yes(イエス=はい)」、「No(ノ)」は英語と同じく「いいえ」です。

●「Me das el recibo,por favor?(メ・ダス・エル・レシボ・ポル・ファボール?)
「レシートをください」の意味。手書きの領収書か、機械から発行されるレシートになります。領収書やレシートにはタクシードライバーの電話番号も書いてあるので、タクシー内に忘れ物をした時のためにもらっておくと後で役に立つかもしれません。

●「Quedate el cambio. / Para ti.(ケダテ・エル・カンビオ/パラ・ティ)」
「おつりは取っておいて下さい/あなたのものです」。お釣りをもらう時に小銭をチップとして渡す時に使います。でも何も言わずにお釣りから小銭を渡してもOK!

●「Muchas gracias. / Gracias.(ムーチャス・グラシアス/グラシアス)」
「Thank you very much/Thank you」です。ありがとうと伝える場合、前者の方が丁寧ですが、グラシアスだけでも十分です。大事なのは笑顔!

●「Adios. / Hasta luego.(アディオス/アスタ・ルエゴ)]
「さようなら/また後で」で、タクシー降車時には必ず挨拶を。ドライバーとは一期一会ですが、英語で言うと「See you」にあたる「アスタ・ルエゴ」を言うスペイン人も結構います。
※文字化けの恐れがあるので、アクセント記号や特殊文字は使用していません。正式なスペイン語表記と若干違う場合があること予めご了承下さい。

無言でも利用できるスペインのタクシーですが、スペイン語の発音はローマ字読みでOKで、一般的に日本人は発音が上手と言われています。是非スペイン語での会話にトライしてみて下さいね。

スペインの便利なタクシーアプリを活用しよう!

正規登録したタクシーを利用できる便利なタクシーアプリ「myTaxi」があります。2017目12月現在日本語版はなく、スペイン語と英語のみ対応です。

アプリからの支払いが可能(現金いらず)
タクシーの予約を電話でする必要がない
乗車前に行き先を登録でき、目的地まで大体の料金や所要時間がわかる
運転手の顔や車種がわかる
初回の割引やタクシー乗車半額プロモーション
荷物が多い場合は大きなタクシーを選べる

と、便利でお得なアプリケーションです。

現在スペイン国内ではマドリード、バルセロナ、バレンシア、セビージャで利用が可能。ヨーロッパの他の都市でも使えるのでヨーロッパ周遊や2か国以上を回るハネムーンにも便利!スペイン到着後に慌てないように、日本で先にダウンロードしておきましょう。

詳しい使い勝手やプロモーションコードなどはこちらの記事「スペイン語が話せなくてもOK!便利なタクシーアプリ「myTaxi」」をご覧ください。

日本より安く使い勝手も悪くないスペインのタクシー。賢く利用し素敵なハネムーンをお過ごしください。