オーストラリアで行きたいスポットベスト3に入るウルル(エアーズロック)。
2004年頃から「世界の中心で愛を叫ぶ」で大注目を集め、ハネムーンでウルル(エアーズロック)に登り“愛を叫びたい”カップルが続出しました。
ところがウルル、エアーズロックは、オーストラリア先住民族であるアボリジニの人たちにとって大切な聖地。以前から観光客による登山を快く思っていなかったことに配慮し、2019年10月以降に登山禁止になっています。
そこで今回は全4回に渡り、ハネムーンで楽しみたいウルル(エアーズロック)の魅力をとことんご紹介するとともに、オプショナルツアー情報もお伝えします。
さらにオーストラリア専門の旅行会社「オースティ」のハネムーンコンシェルジュ・音場(おとば)さんから“穴場のディスティネーション”やハネムーンにぴったりなプランもご提案いただきました。
オーストラリアハネムーンでエアーズロックを検討している方。ぜひ、こちらの記事を参考に思い出に残る新婚旅行を実現してくださいね。
エアーズロックハネムーン大特集INDEX
- (1)ウルル(エアーズロック)の見どころと行き方は?
- (2)ウルル(エアーズロック)でおすすめのホテルは?
- (3)ウルル(エアーズロック)でおすすめの現地ツアー6選&モデルプラン
- (4)ウルル(エアーズロック)の服装や持ち物、注意点など
まずはウルル(エアーズロック)について詳しく解説!オーストラリアのどこにある?
エアーズロック(Ayers Rock)はイギリスの探検家によって名付けられた呼び名で、本来はウルル(Uluru)と呼ぶのが正式なもの。現在では、ウルルが正式名称になっています。
先住民であるアボリジニの言葉で、彼らにとっての聖地であることから敬意を表し、政府や現地の観光会社なども“ウルル”という呼び名を使用しています。
ウルル(エアーズロック)があるウルル-カタ・ジュタ国立公園は、オーストラリアのノーザンテリトリー州。ウルル(エアーズロック)があるのはノーザンテリトリーの南部(内陸部=レッドセンター)にあり、非常に乾燥する砂漠気候。服装には注意が必要になります。
一方、首都にあたるダーウィン、カカドゥは北部(トップエンド)にあり、ウルル(エアーズロック)とは異なる熱帯雨林気候です。
ノーザンテリトリーへ日本からのアクセスは少々面倒ですが、オーストラリアらしい荒々しくも美しい原風景に出会えるエリアとして、唯一無二の存在を放っています。
ハネムーンで行ってみたいウルル(エアーズロック)の場所は世界の中心!?
2001年に刊行された片山恭一氏の小説『世界の中心で、愛をさけぶ』の舞台として登場したウルル(エアーズロック)。2004年頃から映画・ドラマ化され、大ブームとなりました。
ウルル(エアーズロック)の場所を地図で確認すると、オーストラリアのほぼ中央にあり、世界の中心というよりも、オーストラリアの中心といった方が正確かもしれません。
「大きな一枚岩」でできているといわれるウルル(エアーズロック)ですが、実は世界で2番目の大きさ。世界最大の一枚岩は、西オーストラリア州にある「マウント・オーガスタス」になります。
ウルル(エアーズロック)は、6億年前以上に海底に堆積した砂岩が隆起したもので、地表に現れているのは全体の約1割程度といわれています。その姿はまるで「地球のへそ」のようにも見えます。
ウルル(エアーズロック)でじゃ、現在は登山は禁止されています。
でもご安心ください!
ウルル(エアーズロック)観光のハイライトは、麓を散策するツアーです。古代アボリジニのアナング族が残した壁画を観たり、ウルルの一枚岩にタッチできるポイントもあります。
そして何よりも美しいサンセットやサンライズ、星空の下でのBBQディナーなど、登山以上に素晴らしい体験が待っています。ウルル(エアーズロック)の大自然をぜひハネムーンで楽しんでいきましょう。
ウルル(エアーズロック)からの現地ツアーで人気!36個の巨大な奇石が集まる「カタジュタ(オルガ岩群)」
“カタジュタ”はアボリジニの言葉で「多くの頭」という意味。ウルル(エアーズロック)は巨大な1枚岩ですが、いくつもの奇岩が集まった景勝地です。
こちらもアボリジニの聖地の一つ。現地ツアーで巨岩が迫るトレイルロードを歩くと、爆発的なエネルギーを放つ、地球のパワーを体感することができるでしょう。
また、カタジュタでもう一つ人気があるのが「風の谷ウォーク」。砂漠の厳しい環境を生き抜いたここだけの珍しい動植物を観察することができるので、特別感があります。
現地ツアーでは、ウルルの西約45㎞にある渓谷内を歩く「ワルパ渓谷ウォーク」、カタジュタ奥深くまで分け入る「風の谷ウォーク」のいずれかに参加可能です。
▼現地オプショナルツアー「カタジュタ サンライズと風の谷散策ツアー(英語のみ)」
・「AAT Kings」が毎日催行/半日ツアー
・エアーズロックリゾートのホテルまで送迎付き
・費用目安 155オーストラリアドル
・コーヒーまたは紅茶、軽食付き/風の谷第二展望台までの往復(約2時間半)もしくは、第一展望台までの往復(約1時間)とウォルパ渓谷散策(約1時間)
赤い大地の絶景「キングス・キャニオン」
キングス・キャニオンは、ウルル(エアーズロック)から300㎞ほど東に離れたワタルカ国立公園にあります。TVドラマ「世界の中心で、愛をさけぶ(セカチュー)」のロケ地となった場所です。
オーストラリアの“グランドキャニオン”とも呼ばれている「キングス・キャニオン」は、見渡す限り褐色の大地が広がる荒涼とした景色が広がっています。
ところが、雨水が蓄えられた谷底には、神秘的なオアシスが登場。トレッキングで巡ると、「エデンの園」「ロストシティ」といったミステリアスなスポットを訪れることができます。
特に冷たい水をたたえた「エデンの園」は独特のオーラがあり、パワースポットとしてもアボリジニの人たちからも大切にされている場所です。
ウルルから片道3~4時間かかることと、英語のみのツアーということで、日本人にはあまり人気のないスポット。体力も必要ということもあり、なかなかハードルの高い行き先かもしれません。
とはいえ一生に一度出会えるか、出会えないかの体験をハネムーンで味わうのもよい思い出になるのではないでしょうか。ウルルリゾートからの送迎付きツアーがあるので、ぜひチャレンジしてみませんか?
▼現地オプショナルツアー「キングスキャニオンツアー(英語のみ)」
・「AAT Kings」が毎日催行/終日ツアー
・ウルルリゾートのホテルまで送迎付き
・費用目安 235~299オーストラリアドル
・キングスクリーク牧場での朝食付き/リムウォーク(約6㎞・3時間)もしくはクリークウォーク(約2.6㎞・1.5時間)の散策
ダーウィンからのツアーで訪れる、オーストラリア最大の国立公園「カカドゥ国立公園」
ノーザンテリトリーの北部、ダーウィンの250㎞東に広がるカカドゥ国立公園。約2万平方㎞というオーストラリア最大規模の面積を誇り、大自然と古代アボリジニの描いたロックアートが共存する世界複合遺産です。
アボリジニにとって最も聖なる場所とされる「ウビル」「ノーランジー・ロック」では、古代アボリジニが描いた壁画を観ることができます。ノーランジー・ロックは非常にパワーの強いスピリチュアルスポットです。
この他にも、リバークルーズでクロコダイルやこの場所特有の動植物たちに出会えます。迫力満点の滝や険しい渓谷美など、大自然と触れ合いたいカップルにはおすすめのスポット。
ウルル(エアーズロック)を含め、ノーザンテリトリーをじっくり周遊したい場合はぜひ検討してみてはいかがでしょうか。
▼現地オプショナルツアー「ダーウィン発着カカドゥ国立公園(日本語音声ガイド付き・英語ツアー)」
・「AAT Kings」が毎日催行/終日ツアー
・ダーウィン市内主要ホテルまで送迎付き
・費用目安 265オーストラリアドル
・イエローウォータークルーズ、ランチ付き、ノーランジーで壁画鑑賞、ワラジャン文化センター見学
※オプショナルツアーとしてワラジャン文化センター見学の代わりに50分の遊覧飛行に変更可能
鉄道ファンならこれ!大陸横断鉄道「ザ・ガン」で行くキャサリン渓谷
ダーウィンから南へ320㎞、車で約3時間、キャサリン渓谷はニトミルク国立公園にあります。全食事付き豪華寝台鉄道「ザ・ガン」を利用すると途中下車してキャサリンでのおすすめスポットを回るツアーに参加することもできます。
野生動物、アボリジニのロックアート、美しい滝、温泉などキャサリン渓谷の魅力は、ブッシュウォークやカヌー、ヘリコプターツアー、サンセットディナークルーズなどで楽しむことが可能。なかなか訪れるチャンスが少ないエリアですので、可能であれば現地で1泊してゆっくり楽しんでいくのがおすすめです。
たとえば、キャサリンから南へ30キロほど離れた場所にある「カタカタ鍾乳洞自然公園」。カタカタとはアボリジニの言葉で、「たくさんの星」を意味します。
洞窟内で形成されたクリスタルが、まるで星のようにきらめくところから名づけられたそう。クリスタルにはエネルギーを浄化するパワーがありますので、旅の疲れを吹き飛ばしてくれるかも!
また、ダーウィンから南へ約115㎞、車で2時間ほど離れたリッチフィールドは、森や滝に囲まれた美しい国立公園。変化に富んだ景観美や表情の異なるたくさんの滝、墓石のように立ち並ぶ巨大な白アリ塚を観察することができます。
▼現地オプショナルツアー「ダーウィン発着リッチフィールド国立公園(日本語音声ガイド付き・英語ツアー)」
・「AAT Kings」が毎日催行/終日ツアー
・ダーウィン市内主要ホテルまで送迎付き
・費用目安 185オーストラリアドル
・ランチ付き、白アリ塚見学、フローレンス滝、ワンギ滝、トルマー滝で泳げます
ウルル(エアーズロック)へはどうやって行く?どのぐらい時間がかかる?
ウルル(エアーズロック)への入り口、エアーズロック(コネラン)空港まで日本からの直行便はありません。必ずオーストラリアの主要空港から飛行機を乗り継ぐことになります。
この中で格安でエアーズロックへ行く方法は「シドニー」「メルボルン」「ブリスベン」経由。残念ながら日本人に大人気のケアンズ経由は最も高くつきます。
<ウルル(エアーズロック)までのアクセス方法>
シドニー経由で行く
日本から直行便がたくさん飛んでいるシドニー。ここからエアーズロック空港(または、コネラン空港)へ向かう便は、1日に複数あるので最も便利でお安い移動手段といえます。
日本からシドニーまでは約9時間30分ぐらい。成田空港からJALが1日1便、羽田からカンタス航空・全日空がそれぞれ1日1便運航しています。
大阪・関西国際空港からはカンタス航空が週4便あるので、関西エリア発の場合でも比較的便利です。
シドニーからエアーズロックまでは、ヴァージンオーストラリアが毎日、ジェットスター(LCC)が週6便運航。所要時間は約3時間35分ぐらいです。
その日のうちに乗り継ぐのは厳しいので、シドニーで1泊して翌日移動がおすすめ。
メルボルン経由で行く
日本からメルボルンまでの直行便は、成田空港からJALとカンタス航空がそれぞれ1日1便運航中。フライト時間は約10時間ぐらいです。
メルボルンからエアーズロックまでは、ジェットスターが週5便運航。フライト時間は約3時間になります。
こちらもその日のうちに乗り継ぐのは厳しいかもしれません。
ブリスベン経由で行く
日本からブリスベンまでの直行便は、成田空港からカンタス航空が毎日1便運航しています。所要時間は約9時間。
ブリスベンからエアーズロックまでは、ジェットスターが週3日運行。所要時間は約3時間40分となります。
こちらもその日のうちに乗り継ぎできませんのでご注意を。
またブリスベンからのエアーズロックへのフライト時間が、行きも帰りも早朝となるため、早朝のオプショナルツアーに参加すると間に合わなくなるため、注意が必要です。
ケアンズ経由で行く
日本人に人気が高いケアンズへは、成田から約7時間40分、大阪からは約7時間10分と最も近いオーストラリア。
成田空港・関西国際空港からジェットスター(JAL・カンタス航空とのコードシェア便)が週5便飛んでいます。
ケアンズからエアーズロックへはカンタス航空が1日1便、約2時間55分で結んでいます。
日本から最も飛行時間が短く済みますが、乗り継ぎ時間がギリギリなため、同日乗り継ぎはちょっと危険。できればケアンズに1泊して翌朝向かいましょう。
ちなみにもう一つ、ハネムーンに人気のゴールドコーストへは成田空港から週6便、直行便(ジェットスター)があります。しかしながら、ゴールドコーストからエアーズロックへの直行便はありません。
ゴールドコースト立ち寄りを希望する場合は、シドニーとの周遊がおすすめです。
ケアンズ新婚旅行の予算・日数・モデルプランはこちら≫
ゴールドコースト新婚旅行の予算・日数・モデルプランはこちら≫
アデレードからアリススプリングス経由で電車&バス行く
広大なオーストラリア大陸。移動は基本的に飛行機になりますが、もし旅行日程に余裕があるなら、鉄道での移動も魅力的です。
大陸を縦断する長距離列車「ザ・ガン」は、アデレードからダーウィンまでを54時間(2泊3日)かけて2,979㎞を移動。エアーズロックの玄関口にもなるアリススプリングスを通ります。
アリススプリングスからエアーズロックまでは、バスを利用し約5~6時間。初めての海外旅行となるとなかなかハードルは高くなりますが、思い出に残る旅がしたいカップルにはチャレンジする価値がありますよ!
数々の現地ツアーを主催している「AAT Kings」では、アリススプリングスからエアーズロック間の送迎バスを運行(約6時間・大人1名180オーストラリアドル)。道中はアウトバックの美しくも荒々しい景色を楽しみながら、移動することができます。
ちなみにもう一つの長距離列車「インディアンパシフィック」は、パースからシドニーまでを結ぶ大陸横断鉄道。鉄道ファンのカップルなら、ぜひ乗車してみたいコースですね。
アデレード新婚旅行の予算・日数・モデルプランはこちら≫
パース新婚旅行の予算・日数・モデルプランはこちら≫
ウルル(エアーズロック)が主目的ならシドニー経由!グレートバリアリーフも行きたいならケアンズ経由
基本的にその日のうちに乗り継ぐのはどの都市でも厳しいため、経由地で最低でも1泊して観光を楽しむのが無難。
オーストラリアハネムーンの主目的がウルル(エアーズロック)であるならば、シドニー経由がおすすめです。ギリギリ登山を粘るなら、現地で最低でも2泊以上は欲しいところです。
シドニー・ウルル(エアーズロック)周遊プランなら最低7日間は見ておきましょう。
ウルル(エアーズロック)もグレートバリアリーフもと欲張りなカップルなら、お金はかかりますが、ケアンズ経由。最低でも8日間はみておきましょう。
もし、ハミルトン島への滞在も検討しているなら10日間は欲しいところです。
オーストラリア大陸はとても広いので、あれもこれもと欲張りすぎるとひたすら移動し続ける旅になるので、ご注意を。
ハネムーンで人気のウルル(エアーズロック)!おすすめポイントと行き方まとめ
ウルル(エアーズロック)は決して、行きやすい場所ではありません。ケアンズやゴールドコーストのついでにというのは無理な話。
パッケージツアーでもそれなりの旅行日数や旅費がかかります。ただオリジナルプランのいいところは、パッケージツアーでは立ち寄らない場所にも行けること。
「ハネムーンS」なら、2人だけの感動のプランを提案してもらえるハネムーンのプロフェッショナルが参加しています。オーストラリアには行きたいけど、どこに行ったらいいかわからないという場合でも相談にのってもらえますよ。
ぜひ、素敵なオーストラリア新婚旅行を実現してくださいね。
次回は、ウルルのおすすめホテルをご紹介します。
■取材協力
AUSTY 東京支社 03-5771-7705
AUSTY 名古屋支店 052-269-9715
AUSTY 大阪支店 06-4707-1444
ウルル(エアーズロック)ハネムーン大特集INDEX
- (1)ウルル(エアーズロック)の見どころと行き方は?
- (2)ウルル(エアーズロック)でおすすめのホテルは?
- (3)ウルル(エアーズロック)でおすすめの現地ツアー6選&モデルプラン
- (4)ウルル(エアーズロック)の服装や持ち物、注意点など