世界中からたくさんの観光客が集まるフランス、パリ。 でも意外なことにフランスでは五つ星のホテルランクがはじめて出来たのは2009年なんです。
そして、さらにその上の称号を作ろうと最高級ランクの「パラス(宮殿)」が作られたのが 2010年。現在はパリでは10軒のホテルが認定されています。
今回はパラス(宮殿)クラスの1つ「ホテル・プラザ・アテネ」をご紹介しましょう。
ラグジュアリーなレストランバー「ラ・ ギャラリ-(La Galerie)」で過ごす午後の優雅なティータイムのひと時も併せてご紹介させていただきます♪
1.「ホテル・プラザ・アテネ」とはどんなホテル?
2.ホテルのロビー&フロア の雰囲気は?
3.ホテルの歴史をちょっとだけ
4.中庭&豪華なアラン・デュカスの三ツ星レストラン
5.レストランバー「ラ・ギャラリ-」での優雅なティータイム
6. そのまま夕暮れのモンテーニュ通りとエッフェル塔とシャンゼリゼをハネムーン散歩
「ホテル・プラザ・アテネ」とはどんなホテル?
シャンゼリゼ通りからほど近いモンテーニュ通りに1913年開業。 建物は1902年から1909年にかけて作られました。
「ホテル・プラザ・アテネ(Hotel Plaza Athenee)」がパラス(宮殿)認定を受けたのは2011年です。
パラス認定は5ツ星ホテルの中でもさらに、立地のすばらしさ、歴史的・美的あるいは文化遺産としての特異な価値、利用客のニーズに応じたサービスを誇る秀逸なホテルにのみ与えられる称号。
客室は208室でそのうちスイートルームは54室。何と450㎡のロイヤルスイートもあるそう。
100年以上の歴史には数々の物語があり、その中でも特に有名なのは、俳優ジャン・ギャバ ンとマレーネ・ディートリヒが逢瀬を重ねたホテルだということ。
そして、マレーネ・ディートリヒは、ジャン・ギャバンとの思い出があるこのホテルの目の 前のアパルトマン(モンテーニュ通り12番地)に。1962年から亡くなる1992年まで30年間住 んでいました。
他にもサスペンス映画の巨匠ヒッチコックや、20世紀最大と言われる指揮者カラヤンも顧客 だったそうです。
それでは中に入ってみましょう!
ホテルのロビー&フロア の雰囲気は?
一歩入ると柔らかい照明の館内はどこか温かみが感じられ、パラス(宮殿)のイメージから想像するよりもきらびやか過ぎないところが洗練された印象です。
この奥、右に行くとレストランバー「ラ・ギャラリ-」がありますが、まずはちょっと左に行ってみましょ う。
すぐにエレベーターと階段があります。
趣きのある螺旋階段を上がればその先はゲストルーム。飾られた肖像画が一層雰囲気を引き立てております。
1泊2名のツインルームでも1,100ユーロ前後から。 やはりパラスホテルですね! でも一生に一度のハネムーン。
こんな最高に贅沢なホテルで過ごせたら・・・一生の思い出にな りそうです♪
ホテルの歴史をちょっとだけ
さらに奥に進みます。
「ホテル・プラザ・アテネ」に宿泊した有名ゲストの方々の写真が飾られております。 ちょっと見てみましょう。
モナコ公国の大公妃、グレース・ケリー(エルメスのケリーバッグで有名ですよね!)も顧客だったそうです。
他にもジャクリーン・ケネディ(第35代アメリカ合衆国大統領ジョン・F・ケネディ夫人)、ジーナ・ロロブリ ジーダ(イタリアの女優、フォト・ジャーナリスト)、フランスの俳優であるジャン=ポール・ベルモンド、アラン・ドロン、イザベル・アジャーニなどの写真 も。
こちらはイヴ・サン=ローラン。
戦時中はアメリカ、ドイツの専用建物として使われましたが、戦後ホテル内にクリスチャ ン・ディオールのブティックがオープンしたのをきっかけに、このホテルの建つモンテーニュ通りはオートクチュールのお店が次々とオープン。 パリの中でも、世界の中でも屈指のブランド通りとなりました。
サン=ローランはディオールの亡き後、ディオールブランドをさらに発展させた人でもあります。
現在モンテーニュ通りにあるショップはディオール、シャネル、ルイ・ヴィトン、セリー ヌ、グッチ、プラダなどなど。 ショッピングもたっぷり楽しめる好立地となっております。
ここは写真展示コーナーと螺旋階段の間のちょっとした休憩のための空間。どこからか上品なよい香りがしておりました♪
それでは今度は、奥に見えているラ・ギャラリーの脇にあるドアからちょっと中庭に出てみ ましょう。
中庭&豪華なアラン・デュカスの三ツ星レストラン
中庭もロビー同様、パラスのイメージよりもこじんまりとしていてどこかアットホームな雰囲気。
中央には今の時期限定のアイススケートリンクが設置され、親御さんに見守られながらちびっ子も楽しめそうです。
そして中庭に面した大きなガラス窓の向こうは何やらキラッキラしております! あのキラッキラは何でしょうか?
三ツ星レストラン「アラン・デュカス・オ・プラザ・アテネ(Alain Ducasse au Plaza Athenee)」です!
ここはホテルの中で一番きらびやかです!
アラン・デュカスは史上最年少で三ツ星を獲得したことで有名な料理人。他にモナコとロンドンにも三ツ星レストランを持っていて、東京にもお店があります。
ちなみにこのホテルレストランはランチが210ユーロから。やはりお値段もパラスホテルですね!
フロアと中庭、三ツ星レストランの雰囲気を楽しんだあとは 「ラ・ギャラリー」へ向かいます。
レストランバー「ラ・ギャラリ-」での優雅なティータイム
朝食、昼食、ディナーも出来ますが、午後3時から7時まではアフタヌーンティーの時間。
宿泊者以外は予約が出来ませんが、平日の3時くらいだったら比較的すぐに座れるとのことだったので、その時間にやってまいりました。
そしてすぐに座ることが出来ましたよ♪ でも土日はかなり混むそうです。
さて、ここでいただけるが、2016年からシェフ・パティシエとして腕をふるっているアン ジェロ・ミュザ(Angelo Musa)さんのパティスリー。2003年のパティスリー世界大会で優勝し、2007年にはM.O.F(フランス最優秀職人)を獲得している方です。
メニューを受け取りどれにしようか迷っていると、サービスの方がこの日のパティスリーが全部のったワゴンをすぐ運んできて説明してくださいました。
サービスの方がとても感じよく、丁寧だけど硬過ぎないので、こちらもリラックスできる雰囲気があります。
で、選んだのがこの「ビスキュイ・ルール・エキゾチック・エ・ココ(Biscuit roulé exotique et coco)」、 エキゾチックなフルーツとココナッツを使ったロールケーキで18ユーロです。
ケーキのスポンジがとにかくしっとり、柔らか。軽くてふわふわでキメが細かいのにびっくり!このスポンジはいったいどうやって作っているのかしら、と思っちゃいましたよ。
飲み物は「メランジュ・プラザ(Mélange Plaza)」というイチジクとぶどう、マルメロ風 味のフルーティな紅茶14ユーロで、ポットにたっぷり入ってきます。香りはほのかなので 飲みやすいです。
そして飲み物にはショコラがついてきたのですが、これがまたカカオの実がたっぷりと入っていて歯触りも風味も素敵なのです~♪
お隣でグラスワインを注文なさっていた方にもショコラがついていたので、飲み物をお願いすればついてくるよう。
これは嬉しいですね。
こうしていただいてる間もポットの紅茶を自分で注ごうとすると、通りかかったサービスの方が誰でも必ずさっと来て注いでくださって。しかもとてもさりげなく。
ケーキも紅茶もパラスなお値段ですが、このホスピタリティの素晴らしさとラグジュアリーな雰囲気も併せてのものだな、と感じました。
実はケーキの名前が覚えられそうにないかな、と不安に思っていたら、サービスの方がメモ して渡してくださったんですよ。
ゆったりとしたティータイムを過ごし、ホテルを出ようとした時にフランスの人気司会者 「ニコス・アリアガス(Nikos Aliagas)」さんが早足で入ってくるのをお見かけしました。
よく著名人への特別インタビューを、豪華なホテルの一室でなさっているのをTVで拝見するので、それかしら、と思いました。
そのまま夕暮れのモンテーニュ通りとエッフェル塔とシャンゼリゼをハネムーン散歩
モンテーニュ通りに出るとちょうど夕暮れ時。そのまま右に行けばエッフェル塔が!
そして、左に行けばシャンゼリゼ通りもすぐ。
ブティックやビストロの灯りも美しいパリの夜時間はもうすぐです。
それまでちょっとウィンドーショッピングをしながらのラグジュアリーなハネムーン散歩も素敵です。もちろん、せっかくのハネムーンですもの。普段は買わないようなものもえいっ!っとご購入もありですよ♪
さすがにお値段が高すぎて、パレスクラスのホテルには泊まれないな・・・というカップルのお2人。せめてティータイムやお食事で優雅なパリの雰囲気を味わってみてはいかがでしょうか。
奥様に内緒のサプライズとして、連れて行ってあげるのも素敵ですね。
<Information>
ホテル・プラザ・アテネ Hotel Plaza Athenee
住所 :25 avenue Montaigne, 75008 Paris
Tel:+33 (0) 1 53 67 66 65
ドーチェスター・コレクション予約センター:0120-914-084