9月になりました。
秋のイタリアはまだまだ残暑が残る9月ですが、朝夕は軽いカーディガンが必要となりました。
以前「スリ」に注意!という記事を掲載しました。
イタリアでは残念ながら、スリの被害に遭遇する観光客が多いのは世界でも有名です。
ポーチタイプのカバンは狙われやすいので、ちり紙などはいれてもお財布は入れないでくださいね。
イタリアの街の安全を守る警察、その見分け方は?
イタリアの街中にはいろいろな警備集団が、広場や建物前などに配属されています。
上4枚の写真の中には、実は「警察ではない」人も混ざっています。
写真左上は警察ではなく、警備員です。よく銀行の前や郵便局の前などで警備しています。警察ではないので困ったことがあっても助けてはくれません・・・。
写真右上と写真下の3組は「警察」です。
日本と違い、同じ警察としても組織がそれぞれ違うのがイタリア警察の特徴です。
(1)Carabinieri (カラビニエリ)=イタリア国軍警察
(2)Poliziotto (ポリツィオット)=イタリア国営警察
(3)Polizia Municipio (ポリツィアムニチピオ)=市警察
簡単に言うと、(1)と(2)は、イタリア国内で同じ量の仕事をこなしますが、カラビニエリは他国でも威力を発揮できます。
(3)は市内警察としてのポジションです。ローマ市と他市では制服も違います。その為、管轄の市内でのみ警察としての威力を発揮します。
イタリア人が選ぶ、いざというとき頼りになる警察は?
イタリア人にとって頼りになる順に並べるとしたら(1)カラビニエリ>(2)ポリツィオット>(3)ムニチピオという順番でしょうか。
個人的意見ですが、仕事に対する労働をみると、カラビニエリを頼る傾向です。
カラビニエリという言葉に慣れていない日本人には、カラビニエリが警察と理解していない方も多いのでは?
イタリアで警察といえば、カラビニエリとポリツィオットです。
軍人でもあるカラビニエリの方が、規律が厳しい組織であるからこそ信頼度が高いのでしょう。
イタリア国内の大きな広場には、たいていカラビニエリかポリツィオットの車が待機して安全を守っています。
ムニチピオ警察は、交通整理や交通安全を主に動いているので、道路規制などがあると通りに待機して、交通誘導をすることが多いです。
万が一、新婚旅行中にスリ被害などにあったらどうする?
イタリア国内で事件・事故に巻き込まれたときの緊急電話です。
●112 カラビニエリ
●113 ポリツィオット
●118 救急車
●115 火事
ムニチピオ警察は「市」によって電話番号が変わります。
スリにあったときや、事件事故に巻き込まれたときは、112か113をダイヤルしてくださいね。
もちろん市内で警備しているカラビニエリやポリツィオットへ、直接被害報告をすることもできます。
新婚さんにとって警察のお世話にならない旅行になる事を願いつつ・・・。今週の記事はイタリア警察についてでした。
ローマより 桜子
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