ローマの南東にあるアルバーニの丘陵地帯。そこにある14の町を総称してカステッリ・ロマーニ(Castelli Romani)と呼んでいます。

古代ローマ時代は皇帝が、中世・ルネッサンス期は身分の高い聖職者や貴族たちが、次々と別荘を建てました。

ヴィッラ・アルドブランディーニ
フラスカーティの豪邸「ヴィッラ・アルドブランディーニ」

そして多くの芸術家が好んで滞在したエリアでもあります。

カステッリ・ロマーニの中でも古い街「フラスカーティ(Frascati)」は、白ワインでとても有名。

ワインボトル

今回は、ローマからフラスカーティの街へ、ハネムーンお散歩デートをご紹介しましょう。

デート気分でお出かけOK!ローマからフラスカーティの行き方

フラスカーティ行きは、オプショナルツアーを申し込まなくても、自分たちだけで簡単にぶらりと出かけられます。

まずは、ローマの地下鉄A線で「アナニーナ(Anagnina)駅」へ向かいます。

駅を出ると大型バスターミナルがありますので、コトラル(Cotral)社の青いバスで「フラスカーティ(FRASCATI)」行きを見つけましょう。

所要時間は約30分くらいです。

フラスカーティのマップ

フラスカーティ市は、以前ご紹介した、花まつりで有名なジェンツァーノ・ディ・ローマ(GENZANO)とはお隣の市になります。

バスのチケットは1回1.10ユーロ!

バス料金が安いのは、旅行用(観光用)ではなく、地域住民の通勤通学の足であり、毎日の交通手段だからです。

バスの運行は、毎時20分~30分間隔で、朝早くから夜遅くまで走っていますので、安心してご利用くださいね。

バスに乗ったら、チケットを刻印する事をお忘れなく!

路線バスの刻印機
路線バスの刻印機(バス観光マガジンより)

フラスカーティの「Piazza G. Marconi ピアッツァマルコーニ(マルコーニ広場)」で下車しましょう。

もちろん、ローマ・テルミニ駅からもフラスカーティ行きの電車がありますので、そちらを利用しても構いません。

ただ、ローマっ子に混ざって、ローカルバスで旅をするのも楽しいものです。料金も安いですし、行き方も簡単なので、ぜひチャレンジしてみてくださいね。

白ワインで有名なフラスカーティ!ワイナリー巡りや新婚旅行のお土産探しはいかが?

ワイン好きな方なら「フラスカーティ」の名前を聞いたことがあるはず。

ラッツィオ州のおすすめはフラスカーティ産の白ワインです。

ブドウ畑

せっかくフラスカーティへ足を伸ばすのですから、ぜひ産地でグラスワインを召し上がってみてはいかがですか?

市内にあるエノティカ(ワインバー)で軽くアペルティーボを楽しんでくださいね。

ワインバーでアペルティーボ

フラスカーティ名物「おっぱいが3つある」謎のキャラクターとは?

フラスカーティの街を歩くと、不思議な女性のキャラクターを見かける事でしょう。

そう、胸が3つある女性です。

この女性をかたどったフラスカーティの特産ビスケット。ショーケースで見つけてみてくださいね。

フラスカーティ特産ビスケット

このビスケット(pupazza frascatana プパッツァフラスカタナと呼ばれています)、おひとついかがでしょうか?日本へのお土産としてもいいですね。

昔、フラスカーティで生まれた赤ちゃんは、二つのミルクの出るおっぱいの他に、ワインの出る3つ目のおっぱいでも育てられたという言い伝えがあります。

こんなお話が誕生するくらい、ワインのおいしい地域のフラスカーティです!

日本で言う「ふなっしー」や「くまもん」のように、地域キャラクターとして、フラスカーティのシンボルとなっています。

フラスカーティ3

フラスカーティはローマよりも少し高台であるため、気温も少し低くなります。

今の時期、カーディガンを羽織るとちょうどいい気候です。

実はフラスカーティ、観光名所がたくさんあります。

お時間が許すのであれば、1泊されてもいいかもしれませんね。素敵なホテルと、観光名所を次回、ご紹介します。

ローマより 2015年9月  桜子

ローマ・ヴァチカン新婚旅行のホテル・レストラン・観光情報>>


【関連記事】
ハネムーンでカステッリ・ロマーニ探索!苺の街ネミ(Nemi)市)へ

ハネムーンで食べたいローマの味「ポルケッタ(豚焼き)」をアリッチャで