前回はパリで唯一のシャトーホテル「セント・ジェームス・パリ」の歴史と美しいエントランス、そしてすべて内装デザインが違うというシャンブル(客室)をいくつかご紹介させていただきました。

今回はこのホテルのスペシャルなバー「ル・バー・ビブリオテック(Le bar bibliothèque)」やクラシカルなサロンと庭園をご紹介。

ここでしか味わえない、オーセンティックで洗練された大人の時間をご紹介しましょう!

ル・バー・ビブリオテック(Le bar bibliothèque)

歴史の重みを感じるホテルのバー「ル・バー・ビブリオテック(Le bar bibliothèque)」

このバーは、日中は宿泊客とイギリス風社交クラブ「セント・ジェームス・クラブ」の会員だけが使える空間。夜19時からは一般のお客様も利用が可能になります。

元々は「アドルフ・ティエール財団」の図書館だったことから、「ビブリオテック=図書館」という名前がつけられております。

もともとは図書館だった「<strong>ル・バー・ビブリオテック(Le bar bibliothèque)」

ですのでご覧ください。壁の棚には12,000冊の作品が整然と並んでおります。

どれも100年以上前の本。19世紀のフランスの優秀な学生たちが、ここでたくさんの知識を得、哲学を学び、巣立っていったことでしょう。

100年以上前の本が壁一面にずらりと並ぶ

クラシックで美しい螺旋階段を上がってみました。

螺旋階段を上るとその上にも本がたくさん

そこにもまた整然と並ぶ本たち。圧巻です!

天井まで並べられている本に圧倒されます

アドルフ・ティエール元大統領(1797-1877)の書いた本もたくさんあったんですよ。

アドルフ・ティエール元大統領(1797-1877)の書いた本もたくさん

お客さまはどなたでも螺旋階段を上がって上に行くことが出来ますので、もし来る機会がありましたらぜひ上ってみることをおすすめいたします!

むしろ上に行かなきゃもったいないかも・・・。

このバーを訪れたらぜひ上ま昇って歴史ある書籍を眺めてみましょう

貴族になったつもりで、クラシカルで美しいサロンと庭園を散策

バーのお隣にある美しいサロンもご紹介いたしましょう。

ここは見事にクラシカルで重厚で煌びやかな世界がひろがります。

フランス貴族の過ごした時間残るクラシカルなサロン

限られた時間だけ一般客も利用可

一般のお客様が利用できるのは、月曜から土曜日の19時半から21時45分までのディナータイムと、日曜の12時から16時までのブランチタイムだけ。

平日のディナータイムと日曜のブランチタイムのみ一般客に開放

この素晴らしい空間で庭園ガーデンを眺めながらのブランチやディナーなんて素敵ですね!「セント・ジェームス・パリ」に宿泊はしなくても、お食事だけ楽しんでもいいのでは?

また、別室のサロンクラブルームではパーティーの貸し切りもできるそう。

もちろんマリアージュ(結婚)のパーティーも可能で、その場合は最大人数が24人までで、事前にお部屋の予約とサロンクラブルームの予約が必要だそうです。

ここに宿泊してウエディングパーティーが出来たら本当に夢のような時間ですね。

ウエディングパーティで貸切も可能

そしてホテルの庭園がこちら。

ここは月曜から土曜の19時から一般の方にも開放され、日曜の12時から16時までのブランチも一般のお客さまも利用可能。ただし春と夏の限定期間のみとなります。

庭園には熱気球をモチーフにしたバーもあります

ちょっと写真にも写っておりますが、お庭には熱気球をモチーフにしたバー空間もあって、この地が気球の飛行場だった名残りを感じさせる、ちょっと楽しい緑豊かな空間になっております。

ホテル宿泊は無理でも優雅な気分を味わえるバーとサロン

ホテルに宿泊しなくてもこんなプライベート空間を利用できるのは嬉しいですね。

ハネムーンのロマンティックな夕べをぜひ「セント・ジェームス・パリ」で

それではだいぶ夕暮れてまいりましたのでわたくしたちもアペリティフを。今回は主人と2人でちょっと大人な時間です。

バーでアペリティフを楽しむ

気持ちのよい庭園ガーデンでもいただけますが、今回は皮張りのゆったりとしたソファーとアンティークのインテリア、そして古い本たちの存在感が素晴らしいバーの窓際の席をチョイス。

重厚な革張りイスが並ぶバー

素晴らしい雰囲気に合わせ私はシャンパン、主人はウィスキーをお願いしました。

フランスではシャンパンもですが、アペリティフにウィスキーもよくいただくんですよ。他にもビールやカクテル、ノンアルコールもあるのでお好みのものをチョイスできます。

アペリティフにウイスキーもパリではよく頂きます

庭園ガーデンも黄昏て、パリの春の心地よい夕暮れのはじまりです。

夜のとばりが降りてきた庭園を眺めながらの1杯

かなり贅沢なひと時ですが、お店の方が皆さん、気さくで感じがよいので、こちらも肩肘張らず自然にリラックスできるんです。

実はこの夕暮れバー編は、前回の記事のお部屋取材の時とは別の日で、私たちが取材もかねていることをバーの方々は途中までご存知なかったのですが、取材に関係なくはじめから気持ちのよい応対をしてくださったのです。

贅沢だけど温かなおもてなしを感じるバー

で、あまりにも居心地が良過ぎてついついちょっと長居してしまいました。

居心地がよくてつい長居してしまいます

素敵な気分でバーを後にすれば外はすっかり夜。

素晴らしい時間だったね、と主人と話しながら16区のシックなカルティエの帰り道を歩き、5分ほどのメトロ「「ヴィクトル・ユゴー」駅に向かったのでした。

この駅の広場も16区らしくて落ち着いていてなかなか雰囲気がよいのです。

ホテルでゆったりと滞在し、リッチなパリジャン、パリジェンヌ気分で、暮らすようにこの広場にクロワッサンを買いに行ったり、カフェでコーヒーを飲みながらおしゃべりをするのも楽しいと思います。

「セント・ジェームス・パリ」ならリッチなパリ滞在を体感できます

「セント・ジェームス・パリ」、いかがでしたでしょうか。

こんな場所での滞在だったら、外出しないで1日中このホテルで過ごした~い!とほんと、思ってしまうのではないでしょうか。でもでも、凱旋門やシャンゼリゼも歩いて行けますよ。観光にも便利でパリでリーズナブルな滞在ができる。パリハネムーンでぜひぜひ、おすすめしたいホテルでした!

<Information>

セント・ジェームス・パリ The Saint James Paris
ホームぺージ

住所:43 Avenue Bugeaud, Paris, France

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