日本にいながらイタリアを旅する気分が味わえる、在日イタリア商工会議所主催日本最大級のイタリアンイベント「アモーレ・ミオ イタリアンフェス ITALIA amore mio!」が、渋谷ストリームで2022年5月21日(土)・22日(日)で3年ぶりに開催されました。
コロナ禍で海外旅行がなかなか行けない状況が続いてきましたが、イタリアでも規制が徐々に緩和され、日本から訪れやすくなっています。
今回は「GO TO ITALY」をテーマに開催され、イタリア大使館・イタリア観光局などの協力のもと、グルメやトークショー、ライブ、フォトブースなどコンテンツが盛りだくさん。
最新のイタリア旅行情報も合わせてお伝えしていきましょう。
イタリアハネムーンに行ったらぜひ楽しみたい「アペリティーボ」
「アペリティーボ」とはイタリア語で食前酒を意味することば。フランス人が楽しんでいる「アペリティフ(Apéritif)=食前酒」と同じ意味です。
イタリア人にとってアペリティーボは大切な習慣のひとつ。家族や仲間と集まり「夕食前に一杯やろう」という意味で使われており、ディナーやランチ前におつまみをいただきながらお酒を飲み、おしゃべりを楽しむ時間として欠かせないものとなっています。
アペリティーボでいただく飲み物はカンパリ(イタリアのリキュール)が代表的ですが、スプリッツやワイン、カクテル、ビールなどの他、ノンアルコールもあります。
以下の記事で現地のアペリティーボの様子を紹介しているのでぜひ参考に!
今回のイベントではイタリア式アペリティーボが楽しめるキッチンカーが登場。
渋谷ストリームビルの前にある広場で、在日イタリア商工会議所プレゼンツ「True Italian Garden」がオープンし、イタリアビールと軽いおつまみを提供していました。
ビールはイタリアの「Dreher(ドレハー)」です。ピルスナータイプで、ともかくさっぱりとした爽快な味わい。暑い日の水分補給感覚でゴクゴク飲めてしまいます。
おつまみは大きなサイズのグリーンオリーブとパルミジャーノチーズ。
日本に輸入されているオリーブオイルの半分はイタリア産ともいわれており、スペインに次ぐオリーブの生産地です。イタリアでは多種多様な品種が育てられているそうで、今回のアペリティーボでいただいたオリーブはかなり大きなサイズのものでした。
フレッシュな果実感があり、どちらかというとクセがないので、さっぱり系のビールによくあいます。
パルミジャーノチーズは、水分少なめのハードタイプ。うまみ成分が凝縮してできたアミノ酸の結晶が浮かび上がり、シャリシャリ感も楽しめます。
イタリアでは北部にあるエミリア・ロマーニャ州、ロンバルディア州のごく一部地域で生産している「パルミジャーノ・レッジャーノ」があります。「旨味」「コク」「濃厚」さが特徴で、イタリアに行ったらぜひ食べてほしいグルメのひとつ。
イタリア人が母国を離れて最も恋しがるのはチーズやハムなどの加工食品だといいます。以前、イタリア大使館での取材でチーズとハムを使ったシンプルなサンドウィッチでアペリティーボを体験しましたが、今までに食べたことのないおいしさでした。
チーズなど乳加工食品は日本へのお土産としてもおすすめなので、ぜひ忘れずに購入していきましょう。
以下、イタリアからお土産として購入&持ち込みする場合の注意点をご紹介しています。
イタリアン・グルメで旅気分!ハネムーンでどこに行く?何を食べる?
渋谷ストリームのホール4階では「イタリアン・グルメ・ギャラリー」を開催。イタリアンのトップシェフ達が作るイタリア20州の郷土料理をランチボックスとして提供していました。
ハネムーンでイタリアに行きたいというカップルに人気の都市は、ローマやヴェネツィア、ナポリなどでしょうか。イタリアを含めたヨーロッパ周遊旅行も人気があります。
イタリアには他にも魅力的な都市があるので、グルメをご紹介しつつ、簡単にご紹介していきましょう。
世界遺産の街ローマがある「ラツィオ州」はアマトリチャーナや豚のグリル“ポルケッタ”が有名
古代ローマ遺跡や美術館、博物館と見どころの多いローマ。バチカン市国もローマの中にあります。
そんなローマで人気なのは「ブカティーニ・アマトリチャーナ」。ローマ近郊にある町、アマトリーチェ発祥のパスタです。
ブカティーニは中心に穴のあいたロングパスタで、サイコロ状に切ったグアンチャーレ(豚のほほ肉を塩漬け熟成させたもの)もしくはパンチェッタ、タマネギ、トマト、唐辛子、白ワインベースにペコリーノ・チーズ、黒コショウなどで仕上げたものです。
イベントでは「スップリ」と呼ばれる牛ミンチやサルシッチャ(生ソーセージ)、生ハム、お米をトマトソースで煮て作ったトマトライスにモッツアレラチーズを詰めて揚げたライスコロッケが出品されていました。
また、ローマが発祥といわれているパスタにはカルボナーラがありますね。
そして、日本でも大ブームを巻き起こしたスイーツ「マリトッツォ」はローマ発祥。現地では「マリトッツォ・コン・パンナ(生クリームのマリトッツォ)」と呼びます。
マリトッツォはコッペパンのようなパンのことを指しているので注意。生クリーム(=パンナ)をたっぷり入れたもの、という意味ではありません。
さらにローマ近郊にあるアリッチャの名物はポルケッタと呼ばれる、豚の丸焼きです。屋台でも食べられるもので、塩漬けにした豚肉をローズマリー、フェンネルなどのハーブで香り付け。
皮がカリカリになるまでじっくりとローストし、中のお肉はしっとり柔らかです。アリッチャはローマの避暑地として人気があるカステッリ・ロマーニにあります。
カステッリ・ロマーニは白ワインの産地として有名なフラスカーティ、木苺の産地として有名なネミなどおすすめのスポットがたくさん!ローマからの日帰りもできますが、ぜひ1泊してロマンティックでグルメな旅を楽しんでみてはいかがでしょうか。
▼カステッリ・ロマーニをご紹介している記事
・安いのに豪華!ロマンティックにローマハネムーンを楽しむなら「ホテル フローラ フラスカーティ」
・ラッツィオ州のワイン畑「フラスカーティ」へハネムーンデートはいかが?
・フラスカーティへハネムーンデート(2)おすすめの観光・グルメ・ホテル
・ハネムーンでカステッリ・ロマーニ探索!苺の街ネミ(Nemi)市)へ
イタリアハネムーンで最高にロマンティックな体験が楽しめる「ヴェネト州」ヴェネツィア
世界遺産・水の都として知られるヴェネツィアやロミオとジュリエットでおなじみのヴェローナなどがあるヴェネト州。イタリア北東にあり、東はアドリア海に面し、北はアルプス連峰・ドロミティがあります。
ヴェネツィアなどでは、アドリア海で獲れた新鮮な魚介を使ったお料理が有名。パスタもよく食べられますが、お米の産地でもあるのでリゾット、トウモロコシの粉でつくるポレンタなどもよく食べられています。
「バカラ・アッラ・ヴィチェンティーナ」は、干しタラを塩漬けにしたペースト“バカラ”を使った煮込み料理で、ポレンタと合わせて食べることも多いお料理。
干しタラを水で戻し、にんにくやレモン、ローリエなどと一緒に蒸し焼きにし、オリーブオイルで伸ばしてペースト状にした「バカラマンテカート(干しタラのムース)」は、パンと一緒におつまみとして出されています。
イベントでは「ヴェネツィア前菜とトラメッツィーニ」が出品されていました。トラメッツィーニはイタリアでいうところのサンドイッチです。
実はヴェネツィア、住民よりも観光客の方が多いといわれています。特に日帰りの観光客が多いことからその人数を抑制する目的(オーバーツーリズム抑制施策)として、入島税を導入すると発表がありました。
2023年1月から導入予定で、試験的に入島予約システムが2022年夏から導入されるとのこと(ヴェネツィア市内宿泊の方は免税)。税収入は市内の美観や安全維持に使われる予定です。
今後、ハネムーンでヴェネツィアを日帰りで訪れたい場合は、タイミングに要注意ですね。
ハネムーンで人気の高い南イタリア、「カンパニア州」はナポリ・アマルフィ・ポンペイがあります
イタリアハネムーンでヴェネツィアと並び、人気が高いのが南イタリアでアマルフィやカプリ島、ナポリ、ポンペイでしょうか。特にカプリ島は青の洞窟に行きたいというリクエストが数多くあります。
イタリアの中でも料理がおいしいということで知られているのがナポリ。イタリア料理のシンボルともいえる「ナポリピッツァ」、シンプルなトマトとモッツアレラチーズ、バジルで作るマルゲリータは代表作です。
マルゲリータはイタリア王政時代、ウンベルト一世の王妃、マルゲリータがナポリを訪問した際にピザを献上したことに由来します。
トマトの赤、モッツァレラの白、バジルの緑がイタリア国旗の色合い。マルゲリータ王妃が大変気に入ったことからその名がつけられたそうです。
イベントでは「ミニトマト、玉ねぎとモッツァレラのパニーノ」が出品されていました。パニーノはイタリア生まれの温かいサンドイッチのことです。
カンパニア州といえば、水牛のモッツアレラチーズ。高価な水牛製の風味は一度食べたら忘れられないおいしさです。そのまま生で食べれば弾力のある味わいで、火を通せば糸をひくほどとろける柔らかさが特徴。
トマトとモッツアレラチーズ、バジル、オリーブオイルで作るカプレーゼも忘れずに食べておきたい料理です。こちらはカプリ島発祥だそうですよ。
また、アマルフィーを訪れるなら名産品のレモンに注目。リモンチェッロはレモン風味のリキュールで、冷たく冷やして食後酒として楽しみましょう。
温泉もあるリゾート、イスキア島発祥なのが「娼婦風スパゲティ」。トマト、ニンニク、アンチョビー、ケーパー、黒オリーブ、オレガノ、パセリ、唐辛子、エクストラヴァージン・オリーブオイルで仕上げた一品です。
▼南イタリア旅行のヒントに
・夏!ハネムーンで自由にアマルフィまで行っちゃう?ローマからの行き方を伝授します
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・アマルフィ海岸を眺望するならラヴェッロ(Ravello)へ!ハネムーンで訪れたら忘れずに立ち寄っていこう
・Ischia(イスキア島)をぶらり・・・温泉リゾートプールでリラックス
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・ハネムーンでナポリを訪れたらおすすめしたい観光スポット&アクティビティ
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とんがり屋根がかわいい世界遺産・アルベロベッロは「プーリア州」
トゥルッツと呼ばれるとんがり屋根に白い壁の家が立ち並ぶかわいらしい街、アルベロベッロ。ブーツのような形のしたイタリア半島の、ちょうどかかと部分に位置しています。
プーリア州は国内随一のオリーブオイル生産地。イオニア海とアドリア海に挟まれ、新鮮な魚介類が楽しめ、トマトやブドウの生産量もトップクラスとなっています。
プーリア州名物といえば最近はやりの「ブッラータ・チーズ」。弾力のあるチーズで、モッツァレラやクリームを袋状に包んだものです。
鮮度が大切で、つくったその日のうちが最もおいしいといわれています。
プーリア州を代表するグルメといえば、貝のような形のパスタオレッキエッテ(小さな耳たぶの意味)を使った「チ-マ・ディ・ラバのオレッキエッテ」。青菜と菜の花、ブロッコリーなど少し苦味のある野菜とオリーブオイルで仕上げたものが有名です。
イベントでは「ムール貝とトマト、じゃがいものティエッラ」が出品されていました。ティエッラはムール貝とお米、ジャガイモを層になるようにオーブンで焼き上げた郷土料理です。
プーリア州はワイン生産量がイタリアで第2位。古代ギリシャ時代に伝わった固有品種や伝統的な栽培方法で作る個性的なワインが注目を集めています。
▼アルベロベッロ関連記事
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メディチ家がが築き上げた美しい街、フィレンツェは「トスカーナ州」
「花の町・フローレンス」とも呼ばれるフィレンツェ。町全体が芸術作品のようです。世界的なワインの名産地、トスカーナ地方は、キャンティやブルネッロなど名だたるワインがずらりです。
ピサの斜塔やシエナなど郊外にも足を延ばしてぜひ、美しい田舎町の風景も楽しんでみては?
食材の宝庫として知られるトスカーナ地方は、シンプルな味付けの料理が多いのが特徴。オリーブオイルや塩、こしょうだけなど素材の味わいをたくみに引き出したお料理が多くあります。
イベントでは「ペンネラグーとチキンカチャートーラ」が出品されていました。ラグーは「煮込む」という意味で、切ったお肉や魚介類、野菜などを一緒に煮込んだ料理のことです。
日本でいえばミートソースが代表的なものでしょうか。カチャトーラはトマト、玉ねぎ、ハーブ、ピーマンで炒めて煮込んだ「漁師風の料理」のこと。鶏肉が使われることが多いお料理です。
農業や酪農が盛んな「ロンバルディア州」、ミラノやコモなどがあります
イタリア北西部にあるロンバルディア州は、ヨーロッパアルプスの恩恵を受け、農業や酪農などが盛んな場所。最先端ファッションの町として知られるミラノ、ヴァイオリンで有名なクレモナ、避暑地として人気の湖水地方・コモ、世界遺産の街・チンクエテッレへの玄関口として知られています。
ロンバルディア州ではお米の生産も盛んでミラノ風リゾットやそば粉を使ったパスタ、ポレンタも。お菓子ではクリスマスでよく食べられているパネットーネが有名です。
イベントでは「モンデギーリとゴルゴンゾーラのトルタサラータ」が出品されていました。モンデギーリはミラノの郷土料理でミートボールのことです。
トルタサラータは食前のアペリティーボによく食べられているお惣菜で、塩味のケーキという意味です。
すごくおいしそうだったのに、タッチの差で買えなかった「シチリア料理」
同じ、南イタリアにあるシチリア島。イタリア半島の西南の地中海に浮かぶ地中海最大の島です。シチリア島はシチリア州になります。
世界遺産が6つあり、古代ギリシャ劇場、そしてエトナ山が美しいタオミナールなど見どころ満載です。おなじみのグルメとしては、ライスコロッケのアランチーニ、ナスやズッキーニ、ピーマン、セロリなどを甘酢ソースで味付けしたカポナータ、魚介のクスクスなどが有名です。
イベントでは、ノルマ風リガトーニが出品されていました。リガトーニはショートパスタの一種で、マカロニよりも太い筒状の形をしています。表面には波状の筋が入っているのが特徴。
ノルマ風リガトーニとは、20世紀前半に活躍したシチリア島カタルーニャ出身の劇作家ニーノ・マルトリオという人物が「これは、本物のノルマだ」と叫んだことに由来。ノルマはヴィンチェンツォ・ベッリーニの傑作オペラ“ノルマ”のことです。
トマト、ナス、にんにく、リコッタチーズ、バジル、オリーブオイルで仕上げた一品。
つい先日、福島でシチリア料理を食べたばかりで、その時のおいしさが記憶に蘇り・・・これは買いたいと思っていたのですが、注文&支払いで並んでいるうちに売り切れてしまいました。残念。
イベントでシチリア料理を出品したのは川崎にある「トラットリア・レ・サルデ」のシェフ・安澤典宏さん。今度はお店に食べに行きます!
イタリア半島、ブーツの先っぽに位置する「カラブリア州」のパスティッチオを購入
カラブリア州はイタリア半島のブーツのつま先部分にある都市。イオニア海とティレニア海に挟まれ、海の幸、山の幸ともに恵まれています。
古代ギリシャ時代の遺跡が数多く残されており、修道院や古城など見どころがいっぱい。レッジョ・カラブリアからシチリア島のメッシーナまでは列車ごとフェリーで海峡を渡るという船旅が楽しめます。
カラブリア州のお料理はペペロンチーノ(唐辛子)が特徴的。イベントでは「カラブリア風サルシッチャ」「ンドゥイアのパスタグラン」「4種類シーズのパスティッチオ」を出品していました。
ンドゥイアとは、豚肉にたっぷり唐辛子を練りこんだスパイシーなペースト状ソーセージのこと。カラブリア州の特産品です。
無類のチーズ好きなので「4種類チーズのパスティッチオ」を購入。じゃがいものグランタンで、チーズはリコッタ、パルミジャーノ、カチョカヴァロ、ゴルゴンゾーラを使用しています。
こちらは辛い要素、一切なしです(笑)。
食通・美食の州として有名な「エミリア・ロマーニャ州」のパスタ3種盛りを購入
エミリア・ロマーニャ州は、イタリア北東部に位置し、州都はボローニャです。日本ではボロネーゼ・パスタ(ミートソース)発祥の地といえばわかりやすいでしょうか。
イタリアでも特に食通の州として知られており、パルマの生ハムやパルミジャーノ・レッジャーノ、手打ちパスタのトルテッリーニ(指輪状のパスタ)、ソーセージ、モデルナのバルサミコ酢など、日本でもよく知られているお料理がずらり!
フィレンツェとヴェネチア、ミラノに囲まれた場所にあるので、周遊のついでに立ち寄るのもおすすめです。
中世から変わらない風景が広がり、西ヨーロッパ最古といわれるボローニャ大学やフェラーリ博物館、モザイクで有名なラヴェンナ、アドリア海沿いのリゾート地リミニなど穴場の観光地がたくさんあります。
イベントでは「ピアチェンツァのパスタ3種盛り」を出品していました。美食の街ということで期待大!
内容は「“ピサレイ”豆のトマトソース」「ピアチェンツァ風トルテッリ」「生ハムとポルチーニの筒状ラザーニア」でした。
ピサレイはエミリア・ロマーニャ州の北部ピアチェンツァ周辺発祥のショートパスタのこと。
トルテッリはパスタを三つ編みしたようなちょった変わった形をしたパスタです。中身はリコッタチーズ、ホウレンソウ、卵、ナツメグ、パルミジャーノチーズ。
もう一つの筒状ラザーニアはポルチーニの香りが効いていて、とてもおいしかったです。さすが美食の街!
この他にもイタリアングルメが勢ぞろい!食文化の豊かさと奥深さを感じます
日本人にはあまりなじみがないヴァッレ・ダオスタ州。フランスとスイスの国境沿いにある州です。ブーダン(豚や牛の血を詰めたサラミ)に見立てたビーツ風味の豚肉インカッセッタ(パテ)とアオスタ風加工肉が出品されていました。
冬季オリンピック開催地・トリノがあるピエモンテ州。赤ワインやトリュフで有名です。スイーツ好きの方ならチョコレートの街としてもなじみ深いかもしれません。
ピエモンテ州は「ポルチーニ茸のラザーニャと玉ねぎの詰め物ピエモンテーゼ」を出品。
オーストリアとスロヴェニアの国境に隣接した山岳地帯「フリウリ・ヴェネツィア・ジュリア州」。ヴェネツィア共和国の建物や、ビザンツ帝国の影響を受けたモザイクなど、多種多様な民族の文化遺産が豊富に残されています。
肉、乳製品、豆類、甘酸っぱい料理など、スラブ文化や中央ヨーロッパ風のお料理など混ざり合っているのが特徴。イベントでは「グラーシュとポレンタ」を出品していました。
グラーシュはハンガリーを代表する牛肉のパプリカ煮込みです。
トレンティーノ・アルト・アディジェ州はオーストリアに隣接し、古くから中部ヨーロッパの文化や食が取り込まれてきた地方。アルプスでの牛や羊の放牧が盛んです。
イベントでは山仕事の時に持参した腹持ちの良いおやつである「マレンデ」を出品。ハムやサラミ、チーズ、パンとシンプルな組み合わせとなっています。
この他、ジェノヴァがあるリグーリア州、マルケ州、ウンブリア州、アブルッツォ州、モリーゼ州、バジリカータ州、サルデーニャ州と多彩な食文化がずらり。イタリア周遊旅行も魅力的ですね。
イタリアを訪れたら忘れてはいけないワイン、オリーブオイル、パスタなどをお土産に
イタリアワインはフランスにも負けないクォリティと味わいがあります。プロセッコといわれるスパークリングワインは、シャンパンやカヴァと並ぶ世界三大スパークリングワインの一つ。
イベントではイタリア老舗ワイナリー「SEITERRE(セイテッレ)」の缶入りワインの紹介もしていました。
そして、シチリア島のオリーブオイル「オリーバシクラ」。イベントで紹介されていたのは「キアラモンテ」です。薬剤を一切使わず、無農薬で育てられたオリーブを低温圧搾で絞っています。
そしてお土産として意外に手頃なのがパスタ。本場のパスタは日本では見かけないユニークなものもあるので、スーパーなどで要チェックです。
この他、ジュースやお菓子、お茶、バルサミコ酢など多彩な食材を紹介。お土産選びのヒントになりそうですね。
5階ではファッションに関する展示やフォトブースなどが登場
6階に上がるとイタリアの雑貨やアクセサリー、ギフト商品、ファッションなどが一堂に会したギャラリーに。パーソナルカラー診断や日本、イタリア、ニューヨークで活躍中の写真家Minaのフォトブースなど、多彩なブースが登場していました。
北イタリアの老舗オーディオブランド「Chario(チャリオ)」、環境に優しいイタリアらしい華やかなコスメブランド「L’ERBOLARIO レルボラリオ」、アペリティーボに人気の「カンパリ」など、まさにイタリアづくしです。
6階では多彩なゲストによるライブやエンタテイメントを提供
6階では2日間にわたり、イタリアらしい華やかなコンテンツが満載。オープニングには元セリエA選手であるマヌエル・ベッレーリのミニスクールを開催し、大盛況でした。
イベントのテーマである「GO TO ITALY」として、バーチャルツアーを展開。旅心をくすぐるコンテンツに。
この他、クッキングショーやファッションディレクターの干場義雅さん、ミュージシャンのRYU MATSUYAMAさん、女優の渡辺早織さんなど多彩なゲストがかわるがわる登壇。イベントを大いに盛り上げていました。
2022年5月1日現在のイタリア新婚旅行で必要な書類は?
現在、イタリア入国で必要な書類は以下です。
- ワクチン接種証明書(3回接種は特に制限なし、2回接種は6か月間有効)
- 陰性証明書(48時間以内の抗原検査、もしくは72時間以内のPCR検査)
- 治癒証明書(新型コロナウィルス感染から治癒後、6か月間有効)
イタリア国内ではマスク着用義務は解除。ただし、公共交通機関やイベント会場などでは着用をおすすめしています。また、ワクチン接種証明書の提示義務も解除になっています。
イタリアから出国前のPCR検査は、各空港でも可能(オンライン予約可)。市内でも提携スポットがありますので、旅行会社とよく相談し、もれのないように準備しましょう。
今後もまた変更になる可能性があります。最新の情報は在イタリア日本国大使館、厚生労働省などのホームページでよく確認するようにしてください。
イタリアへの入国はワクチン3回接種であれば一切の制約はありません。日本への帰国もスムーズ。そろそろ海外ハネムーンへでかけたいというカップルの皆さん、ぜひ、イタリアを検討してみてはいかがでしょうか。
■取材協力
在日イタリア商工会議所
2022年5月30日(月)現在、イタリアから日本への入国時検査は不要で自宅待機もなし!
外務省による指定国のリストが発表され、イタリアは青に指定(「青」区分の国・地域からの帰国者・入国者については、ワクチン3回目接種の有無によらず、入国時検査を実施せず、入国後の自宅等待機を求めないこととする)されました。
イタリアから日本に到着時、空港での検査は不要です。これは嬉しいニュースですね。
イタリアではワクチン接種率が高く、2回目まで接種済の方は約90%、3回目接種対象者の接種率は82%に達しています。現地の最新状況は以下の記事を参考になさってください。
ただし、日本出発前72時間以内にするPCR検査または定量抗原検査はまだ必要です(外務省・水際対策強化に係る新たな措置について“一部の国・地域からの入国者に対する入国時検査の免除等”)。
今年、ハネムーンを予定している方、ぜひイタリアを検討してみては?現状のアップデートを含め、旅行会社に気軽に相談してみてくださいね。